結婚で両親にプレゼントを贈るタイミングは4回|平均12,661円と場面別の選び方

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結婚が決まってから両親へ何かを贈ろうと考えたとき、多くの人が最初につまずくのは「いつ・いくらで・何を」の3つです。結婚式の演出で渡すものだと思っていたら、挨拶のとき、入籍したとき、式の当日、結婚後の記念日と、渡す場面が何度も出てきて迷う。自分の両親と相手のご両親で差をつけていいのかも判断しづらい。ここで悩むのは自然なことです。

結論からお伝えすると、結婚で両親に贈るプレゼントは「1つあたり12,661円前後」「注文は式の29.1日前が平均」「花束だけで終わらせない」の3点を押さえれば大きく外しません。この3つはいずれも公的・業界の調査で裏づけのある数字で、感覚で決めるより判断がぶれにくくなります。

この記事では、贈る場面を4つに分けたうえで、記念品・花・体験・カタログという4系統を公式価格つきで比較します。のしの要否や渡し方、準備スケジュールまで通して読めば、両家どちらにも失礼のない1品が決められるはずです。

🎁 この記事でわかること

・結婚で両親にプレゼントを渡す場面は4回あり、場面ごとに正解が違うこと
・両親ギフトの平均価格12,661円と、約85%が収まる価格帯の実像
・記念品・花・体験・カタログの4系統を公式価格と納期で比較した結果
・のしの要否、渡し方の手順、式の29.1日前という準備タイミングの意味

目次

結婚で両親にプレゼントを渡す場面は4回ある

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「結婚したら両親にプレゼントを贈る」と一括りにされがちですが、実際にはタイミングごとに役割が違います。役割を取り違えると、挨拶の場に大きな記念品を持ち込んでしまったり、式当日に渡すはずのものを先に渡してしまったりと、ちぐはぐな印象になります。まずは4つの場面を整理しておきましょう。

結婚の挨拶で持参するのは「プレゼント」ではなく手土産

相手の家へ結婚の挨拶に伺うときに持参するのは、記念品ではなく手土産です。役割が違うからで、この場面の品物は「お時間をいただくことへの礼」であり、感謝の記念に残すものではありません。日持ちのする個包装の菓子折りが選ばれやすいのは、その場で食べきる必要がなく、家族の人数が読めなくても分けやすいためです。

この段階で名入れの記念品やアルバムを持参すると、まだ結婚の承諾を得ていない相手に既成事実のような重さを与えかねません。逆に、手ぶらで訪問して「結納の話が出たときに気まずかった」という声も一定数あります。手土産は控えめに、記念品は式や報告の場に取っておく——この線引きが、最初の一手を間違えないコツです。挨拶時の手土産の相場や、のしを付けるかどうかは別記事で詳しく整理しています。

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結婚式当日の贈呈品が、いちばん人が動く場面

結婚で両親にプレゼントを渡す機会として最も定着しているのが、披露宴の終盤に行う贈呈です。リクルートブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」によると、披露宴・ウエディングパーティー実施者のうち「親に花束以外のものを贈呈する」演出を行った割合は67.9%。同調査の「親に花束を贈呈する」56.5%を上回っています。

この場面の品は、招待客の視線がある中で手渡すため、見栄えと持ち帰りやすさの両方が求められます。大きすぎるオブジェは写真映えする一方、両親が帰りのタクシーや電車で抱える負担になります。当日の動線まで考えて選べるかどうかが、記念品選びの分かれ目です。

なお、同調査では「親にサプライズ演出を行う(プレゼントを渡すなど)」が46.6%、「花嫁の手紙を読む」が69.2%、「花婿の手紙を読む」が12.5%でした。手紙と贈呈を組み合わせる構成が主流であることが数字からも読み取れます。

式を挙げない場合は「結婚報告」の場が贈るタイミング

フォトウエディングのみ、あるいは入籍だけで式を行わない場合は、両家へ結婚を報告する食事会が贈るタイミングになります。式という舞台がないぶん、渡す場を自分たちで設計する必要があるためです。食事会の会計前後ではなく、席が落ち着いた序盤か、最後の挨拶の直前に渡すと、会話の流れを崩しません。

この場面で選ばれやすいのは、その場で開けても場が重くならないサイズの品です。持ち帰りの負担が小さく、包装を解くのに時間がかからないものが向いています。一方で、式がない分「記念に残るものを」と考えて大型の記念品を選ぶと、レストランの席では置き場所に困ります。会場の席幅も判断材料に入れておきましょう。

式を挙げない場合、両親から結婚祝いとして現金や新生活の援助を受けるケースもあります。その場合は、こちらからのプレゼントとお返しの意味が混ざりやすいので、贈る名目を「報告と感謝」に統一しておくと関係がこじれません。

結婚後の最初の記念日に回すという選択肢

4つ目が、結婚後の初めての誕生日や父の日・母の日に渡す方法です。式の準備期間は打ち合わせと支払いが重なり、記念品の検討が後回しになりがちだからです。式の当日は花束だけにして、落ち着いてから改めて品物を選ぶ——この分割は、準備が押している人にとって現実的な逃げ道になります。

デメリットもあります。式という節目から離れるほど「結婚の記念」という文脈が薄れ、通常の贈り物と区別がつかなくなること。写真に残らないことも、後から振り返ると惜しく感じる人がいます。節目感を保ちたいなら、当日は花や短い手紙で形をつくり、後日の品に「結婚のご挨拶として」と一言添えるのが落としどころです。

🎯 場面別おすすめ
場面 向いている品 考え方
結婚の挨拶 日持ちする個包装の菓子折り 記念品ではなく手土産の役割
結婚式当日の贈呈 記念品+花、または体験ギフト 見栄えと持ち帰りやすさの両立
式なしの結婚報告 席に置けるサイズの記念品 会場の席幅を基準に選ぶ
結婚後の初めての記念日 体験ギフト・カタログギフト 節目の文脈を言葉で補う

予算はいくらが正解?平均12,661円という現在地

金額は相手の性格や家の慣習で変わりますが、出発点となる数字はあります。結婚式アイテム専門店ファルベが年間1万個以上の両親ギフト販売実績をもとに実施した2025年版「結婚式両親贈呈品市場調査」では、贈呈品1つあたりの平均価格は12,661円でした。

平均は12,661円、3年前より873円上がっている

同調査の前回2022年の平均は11,788円で、873円の上昇です。上昇率にすると約7.4%。素材や印刷の原価が上がっている影響に加えて、記念品に選ばれるジャンルそのものが変わってきたことも背景にあります。

この数字が使いやすいのは、「1つあたり」の平均だからです。両家に1つずつ贈るなら、この金額を2倍したあたりが全体の目安になります。たとえば予算を決めるとき、式場費用の見積もりに埋もれて記念品の枠が残っていない、という事態を避けられます。

注意したいのは、これが販売実績ベースの平均であって「これだけ出すべき額」ではない点です。記念品を贈らず花束だけにするカップルも一定数いますし、手作りのアルバムで済ませる選択も間違いではありません。平均は、予算の当たりをつけるための物差しとして使うものです。

約85%が10,000円〜15,000円に収まる理由

同じファルベ調べでは、約85%が1人あたり10,000円〜15,000円の範囲に収まっています。この帯に集中するのは、記念品として形が残る品と、体験・カタログのような選べる品のどちらもこの価格帯に商品が厚いからです。名入れや写真入りのオプションを足しても、この範囲を大きく超えない設計になっている商品が多いことも影響しています。

逆に言えば、この帯を大きく外すと選択肢が急に減ります。下に外すと名入れや特注が難しくなり、上に外すと「気を遣わせた」という反応が返ってきやすくなります。両家で贈る品の格を揃えたい場合も、この帯で揃えるのが最も調整しやすいゾーンです。

ただし、地域や家の考え方によっては、記念品より現金や旅行の援助を重んじる場合もあります。金額帯はあくまで全国の販売実績から見た傾向であり、相手の家の慣習が優先される場面があることは押さえておきましょう。

自分の親と義両親で金額を変えないのが無難

両家で品物や金額を変えると、後から差が伝わったときに角が立ちます。結婚式の贈呈は招待客の前で同時に行われることが多く、箱の大きさや包装の違いはその場で見比べられる状態にあるためです。同じ品を2つ用意する、という判断が最も安全です。

差をつけたくなる典型が、「うちの親は物が増えるのを嫌がるから体験ギフト、相手のご両親は形に残るものが好きだから記念品」というケースです。好みに合わせる意図は正しいのですが、価格帯が揃っていないと意図が伝わりません。品目を変えるなら、金額はできるだけ近づけておくことです。

⚠️ 贈る前にチェック(失敗パターン1)

兄弟姉妹が多い家に、大型の記念品を選んで失敗するケースがあります。兄・姉の結婚時にも同種の記念品が贈られていると、実家の棚が同じような品で埋まってしまうためです。対策は、注文前に「同じような物が家にあるか」を兄弟姉妹に確認すること。すでにフォトフレームや時計がある家なら、飾る場所を取らない体験ギフトや消えものに切り替えるほうが喜ばれます。

花束だけで終わらせない人が増えた理由を数字で見る

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両親への贈呈といえば花束、という図式は崩れています。崩れた理由は好みの変化だけでなく、花束そのものが抱える扱いにくさにもあります。ここは数字と実務の両面から見ておきましょう。

花束以外67.9%が、花束56.5%を上回った

ゼクシィ結婚トレンド調査2024で、「親に花束以外のものを贈呈する」は67.9%、2018年調査の59.5%から8.4ポイント増えました。一方「親に花束を贈呈する」は56.5%で、2018年調査の65.4%から8.9ポイント減っています。6年で両者の順位が入れ替わった形です。

花束が減った背景には、持ち帰りと管理の手間があります。披露宴後に二次会へ向かう両親が大きな花束を抱えるのは負担が大きく、遠方から来た親族なら新幹線や飛行機での移動も控えています。夏場は保水しても劣化が早く、自宅に着いた時点で見栄えが落ちていることもあります。

ただし花束がなくなったわけではなく、半数以上が今も選んでいます。写真の華やかさ、香り、その場の空気づくりという点で花に替わるものは少なく、記念品と役割が違うという理解で併用するカップルが増えたと読むのが自然です。

「花+記念品」の二段構えが扱いやすい

花と記念品を組み合わせると、見栄えと実用の両方を確保できます。花は当日の演出、記念品は後に残す役割、と分担させる考え方です。花の予算を抑えて記念品に寄せれば、平均12,661円の枠内で両方をまかなうことも可能です。

花側の相場感をつかむには、通販の実売価格が参考になります。日比谷花壇のそのまま飾れるブーケは、「【バイヤー厳選】バラと季節のお花おまかせミックス」が3,850円、「【季節限定】そのまま飾れるブーケ『お月様とうさぎ』」が5,500円、産地厳選「神生(かのう)バラ園」のそのまま飾れるブーケが6,600円です。花瓶に移し替えず飾れる形なので、帰宅後の手間が少ないのが利点です。

注意点として、こうしたブーケは季節限定・数量限定の商品が入れ替わります。式の数か月前に見た商品が当日には終売していることがあるため、花は式場提携の生花店に発注するか、直前に改めて商品を確認するのが確実です。

手紙とサプライズをどう組み合わせるか

同調査では「花嫁の手紙を読む」69.2%に対し「花婿の手紙を読む」は12.5%、「親にサプライズ演出を行う(プレゼントを渡すなど)」は46.6%でした。手紙は新婦、贈呈は2人で、という構成が今も多数派だとわかります。

新郎側の両親に言葉が届きにくいのはこの構成の弱点です。新郎が手紙を読まないなら、贈呈の直前に短い謝辞を入れる、記念品に刻むメッセージを新郎の言葉にするなど、言葉を届ける経路を別に用意しておくと両家のバランスが取れます。

サプライズにする場合の落とし穴は、両親が段取りを知らないために受け取る姿勢ができておらず、写真が撮りにくくなること。司会者に「両家のご両親は前へ」と促す進行を入れるだけで、この問題はほぼ解消します。

📖 用語チェック

両親贈呈品=披露宴の終盤、花嫁の手紙や謝辞のあとに新郎新婦から両家の親へ手渡す品のこと。花束贈呈と区別して「記念品」「親ギフト」とも呼ばれます。引き出物が招待客へ贈る品であるのに対し、両親贈呈品は親だけに向けた品で、内容も金額も引き出物とは別枠で考えます。

形に残す3ジャンルを公式価格と納期で比べる

「残るもの」を選ぶなら、定番は三連時計・ウェイトドール・子育て感謝状の3つです。価格帯も納期も違うので、迷ったらこの3つを横に並べて条件で絞るのが早道です。

三連時計は19,800円から、木目でつながりを見せる

三連時計は、1枚の無垢板から3つの時計を切り出し、木目がつながるように仕立てた記念品です。両家と新郎新婦の3つの家庭を表現できることから、贈呈品として定着しました。木の暮らしの公式ラインナップでは、Simpleが19,800円、BASICとKANAが39,600円から、HOEK・Moon・Colorfulが45,100円、Fleurが55,000円から、Crystalが103,400円からという構成です。

メッセージの刻印に対応しており、式の日付や両親の名前を入れられます。木の暮らしの公式サイトによれば、2026年4月時点で300会場以上での取り扱いがあり、式場経由で手配できるケースもあります。

難点は、3つセットのうち1つが新郎新婦の手元に残るため、両親へ渡るのは1台ずつという点です。「ペアで大きな時計を」と考えていると、実物を見たときに想像より小ぶりに感じることがあります。壁掛けか置き型かで設置場所も変わるので、実家の壁事情は事前に確認しておきたいところです。

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ウェイトドールは14,500円から、生まれたときの重さを渡す

ウェイトドール(体重ベア)は、生まれたときの体重に合わせて中身を詰めたぬいぐるみです。ピアリーの公式価格では、ハグミーベアが足裏刺繍込みで14,500円、ベビープーさん・ベビーミニー・ベビーミッキーが同じく足裏刺繍込みで18,200円です。

対応できる体重には幅があり、ハグミーベアは約850g〜5,000g、ベビープーさんは約800g〜4,500g、ベビーミッキーは約880g〜4,500gが目安です。低出生体重だった場合や4,500gを超える場合は、対応範囲を先に確認する必要があります。抱いたときの重みで当時を思い出してもらえる点が、他の記念品にはない要素です。

注意点は納期とサイズです。公式の案内では通常2週間から1ヶ月程度かかるため、直前の発注はできません。またぬいぐるみは飾る場所を取るので、実家に人形やぬいぐるみを置く習慣がない家では、渡したあとの置き場所に困らせる可能性があります。

子育て感謝状は9,350円から、言葉を主役にできる

子育て感謝状は、感謝のメッセージに写真や花を添えたパネル型の記念品です。ファルベの公式価格では、クリアガラス子育て感謝状「フルール」とクリアガラスフォトフレーム子育て感謝状「ひまわり」が9,350円。「かすみ草」や《写真入り》日本酒子育て感謝状、《写真入り》ワイン子育て感謝状は9,680円からの表示です。

この系統の強みは、品物ではなく言葉が主役になる点です。式で手紙を読まない場合でも、伝えたかった内容をパネルに残せます。日本酒やワインと一体になったタイプなら、飲み終えたあとにボトルを記念として残すか処分するかを両親が選べるので、物を増やしたくない家にも渡しやすくなります。

一方で、文面が主役であるぶん、文章の出来がそのまま印象になります。テンプレートの言い回しをそのまま使うと、両家に同じ文面が並んだときに既製品らしさが出ます。名前・年数・具体的な思い出を1つ入れるだけで、印象がはっきり変わります。特急オプションでの発送に対応する商品もありますが、追加費用と納期は注文前に確認しましょう。

📊 形に残す3ジャンル比較(贈り物の教科書調べ/各社公式価格より)
項目 三連時計 ウェイトドール 子育て感謝状
下限価格 19,800円(Simple) 14,500円(ハグミーベア) 9,350円(フルール)
上位モデル 103,400円(Crystal) 18,200円(キャラクター系) 9,680円(酒・ワイン一体型)
カスタマイズ メッセージ刻印 出生体重・足裏刺繍 写真とメッセージ
納期の目安 式場取り扱いあり(要確認) 通常2週間から1ヶ月程度 特急オプションの設定あり
置き場所の負担 壁または棚を占有 大きい(飾る前提) 小さい(立てて飾れる)

名前や日付を入れる記念品という意味では、名入れグラスも同じ系統の選択肢です。彫刻代の相場や納期の考え方はこちらで整理しています。

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置き場所に困らせない「体験」と「カタログ」の選び方

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物を増やしたくない両親には、使えばなくなる体験型やカタログ型が向きます。ここ数年で商品の層が厚くなり、価格帯も記念品と同じゾーンで選べるようになりました。ただし期限という独自のリスクがあるので、仕組みを理解してから選びましょう。

ペアで使える体験ギフトは9,570円から

ソウ・エクスペリエンスのFOR2ギフトは、1冊で2人分の体験を贈れるシリーズです。公式のラインナップは、YELLOWが9,570円で91コース、GREENが11,880円で702コースと20グッズ、ORANGEが17,380円で162コース、REDが23,100円で542コース、BROWNが34,650円で418コース、PURPLEが45,650円で161コース、SILVERが57,750円で239コースという構成です。

両親贈呈に選ばれやすいのはGREENで、価格が平均12,661円に近く、収録コース数も多いことが理由です。GREENの価格にはシステム料880円が含まれ、送料は605円が別途かかります。受け取った側は同梱の二次元コードから専用サイトにログインし、コースと日時を指定して予約する流れです。

弱点は、体験そのものが「外出できること」を前提にしている点です。体調や移動の事情で出かけにくい両親には、食事やグッズを選べるタイプを含む冊子を選ぶ配慮が要ります。夫婦のどちらかだけで使いにくい設計である点も、ペア商品ならではの注意点です。

カタログギフトは3,190円から、金額を合わせやすい

リンベルのプレゼンテージは全15コースで、デュオコースの3,190円からエクセレント オルケスターコースの55,990円まで刻みがあります。両親贈呈で使いやすいのは、シンフォニーコース9,790円、ノクターン11,990円、エクセレント ボレロコース14,190円、エクセレント ポロネーズコース17,490円あたりです。最大約2,500点のアイテムを掲載しており、好みが読みにくい相手にも渡しやすい構成になっています。

価格の刻みが細かいことは、両家で金額を揃えたい場面で効きます。片方の親には記念品、もう片方にはカタログという使い分けをしても、コースを選べば支払額をほぼ同額に寄せられるからです。表示価格には本体価格とシステム料が含まれています。

デメリットは、手渡しの温かみが薄れること。冊子を渡す行為そのものには物語がないため、贈呈の場では手紙や写真を添えて文脈を補うのが定石です。選ぶ手間を負担に感じる親世代もいるので、申し込み方法を口頭で伝えておくと親切です。カタログギフトの価格構成については、こちらで内訳まで分解しています。

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食事・宿泊に絞ったカタログという手もある

総合カタログでは選択肢が多すぎて決められない、という両親には、用途を絞った冊子が向きます。リンベルの選べる体験ギフトは、お食事が全3コースで11,990円から33,990円、ご宿泊が全3コースで33,990円から110,990円、ホテルスパが全2コースで33,990円から55,990円という価格帯です。

ご宿泊のコースは、両家で旅行に行ってもらう演出にも使えます。結婚を機に両家の交流が始まる家庭では、モノを渡すより一緒に過ごす時間を贈るほうが記憶に残ることもあります。ただし33,990円からという価格は平均12,661円を大きく超えるため、両家で贈るなら予算の再設計が必要です。

用途特化型の注意点は、選択肢が絞られるぶん「行きたい場所がない」となったときの逃げ道が少ないこと。掲載施設が自宅から遠い地域に偏っていないかは、申し込む前に確認しておきたいポイントです。

⚠️ 贈る前にチェック(失敗パターン2)

体験ギフトで最も多い失敗が、期限切れです。ソウ・エクスペリエンスの公式案内では、有効期間は発送日から起算して6カ月間で、期限の延長はできません。予約が必要な商品は体験期限の2週間前までに申し込む必要があります。対策は、渡すときに「半年以内に使うもの」と口頭で伝え、2〜3か月後に一度声をかけること。式の直前に取り寄せて手元で寝かせると、発送日起算のぶん期限を削ることになる点にも注意しましょう。

のし・渡し方・言葉で、同じ品でも印象が変わる

品物が決まったら、最後は渡し方です。両親へのプレゼントは身内への贈り物なので形式は緩やかですが、両家が並ぶ場面では所作が見比べられます。押さえるべき点は多くありません。

のしは必要か、必要ならどの水引か

披露宴の中で手渡す両親贈呈品には、のしを掛けないことが一般的です。式という場そのものが名目を示しており、包装も演出の一部として設計されているためです。式場や制作会社の多くが、贈呈用のラッピングを標準で用意しています。

一方、後日あらためて自宅へ届ける場合や、式を行わずに品物だけを渡す場合は、のしを掛けたほうが体裁が整います。結婚は繰り返さない慶事なので、水引は結び切りを選ぶのが基本です。表書きは「御礼」や「感謝」が使われます。

ただし、のしや水引の作法は地域や家の考え方によって異なる場合があります。両家で解釈が違うと、片方だけ格式が低く見えることもあるため、迷ったら式場の担当者か、それぞれの親に直接聞くのが早いです。内のし・外のしの選択も、配送なら内のし、手渡しなら外のしという整理が一般的ですが、これも地域差があります。

渡す順番と所作は、両家同時が基本

贈呈は両家同時に行うのが原則です。順番をつけると格差の印象が生まれるためで、進行上どうしても順番が必要な場合は、司会者に両家を続けて呼んでもらい、間を空けないようにします。品物は両手で渡し、渡したあとに一言添える時間を取ると、写真も落ち着いた構図になります。

紙袋や外箱に入った品は、袋から出して渡すのが基本です。持ち帰りのために袋は残し、渡し終えたあとに手渡すと、両親が荷物をまとめやすくなります。重い品を渡す場合は、両親がそのまま席へ戻ることを考えて、スタッフに席まで運んでもらう段取りを組んでおくと安心です。

渡したあとの動線も忘れがちです。贈呈のあとに集合写真や送賓が続く進行なら、品物を一度クロークへ預けられるか、式場に確認しておきましょう。

言葉は品物より記憶に残る

記念品の印象を決めるのは、添えた言葉です。品物そのものは時間が経つと日常に溶けますが、渡されたときに言われた一言は残ります。手紙を読まない場合でも、カードを1枚添えるだけで受け取り方が変わります。

義理の両親に向けた言葉は、呼び方から迷いやすい部分です。「お義父さん・お義母さん」と呼ぶのが一般的ですが、まだ呼び慣れていない段階なら「◯◯さんのお父さま」といった呼び方でも失礼にはあたりません。無理に距離を詰めた表現より、丁寧さを保った言い回しのほうが安全です。

文面に悩んだら、具体的なエピソードを1つだけ入れるのがコツです。「毎朝お弁当を作ってくれた」「就職で悩んだときに電話をくれた」といった出来事が入ると、既製の文面が自分たちの言葉になります。

📖 用語チェック

結び切り=一度結ぶと簡単にはほどけない水引の結び方。結婚のように繰り返さない慶事に使われます。対して蝶結びは何度あってもよい祝い事に使う結び方で、結婚関連の贈り物には用いないのが一般的です。ただし地域や宗派によって扱いが異なる場合があるため、両家の慣習を優先して判断します。

準備はいつから?平均29.1日前という数字の読み方

最後は段取りです。品物が決まっていても、発注が遅れれば当日に間に合いません。ここは数字で管理できる領域なので、平均値を基準に逆算しておきましょう。

注文の平均は式の29.1日前、でも余裕はない

ファルベの2025年版調査では、両親ギフトの平均注文時期は結婚式の29.1日前でした。2022年調査の27.7日前より、わずかに早まっています。多くのカップルが「式の1か月前」を目安に動いていることがわかります。

ただし、この平均どおりに動くと余裕はほとんどありません。ウェイトドールは通常2週間から1ヶ月程度の納期がかかり、名入れや写真入りの記念品は入稿後に校正のやり取りが入ります。写真の解像度が足りずに差し替えが発生すれば、それだけで数日消えます。

安全策は、品物の決定を式の2か月前、発注を1か月半前に置くことです。式場に持ち込む場合は、持ち込み時期や保管の可否も同時に確認しておきます。直前に慌てるカップルの多くは、品選びではなく写真選びで時間を使っています。写真を使う記念品を選ぶなら、幼少期の写真を早めに実家から集めておきましょう。

実は、高額な贈り物には税の論点もある

意外と知られていませんが、贈り物の金額が大きくなると贈与税の話が視野に入ります。国税庁のタックスアンサーNo.4405「贈与税がかからない場合」では、非課税となるものの1つとして「個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの」が挙げられています。

ポイントは「社会通念上相当と認められるもの」という条件です。記念品として一般的な範囲の贈り物であれば、この枠に収まると考えられます。平均12,661円、主流が10,000円〜15,000円という水準は、常識的な範囲の内側です。

注意が必要なのは、親から子への結婚資金の援助や、子から親への高額な現金・不動産が絡む場合です。判断は個別事情で変わるため、金額が大きくなる場合は税務署や税理士に確認するのが確実です。詳しい条件は国税庁のタックスアンサーNo.4405で公開されています。

当日の荷物量まで決めておく

準備の最後に抜けやすいのが、当日の荷物です。両親は引き出物、記念品、花束、着替えを同時に持ち帰ることになります。遠方から来た親族なら、宿泊先のホテルまで運ぶ距離も加わります。

対策は2つ。1つは、かさばる品を宅配で自宅へ直送する段取りにすること。もう1つは、当日渡すのは花や感謝状などの軽い品にして、重い記念品は後日届ける方法です。どちらも「式の場で渡す」という演出は残したまま、荷物だけを分離できます。

式場によっては、発送の取り次ぎや一時預かりに対応しています。打ち合わせの終盤は進行の話に集中しがちなので、荷物の話は中盤のうちに持ち出しておくのが賢明です。

Q 両家で品物の種類を変えてもいいですか?
A 金額をほぼ揃えられるなら問題ありません。片方に記念品(例:ノクターン11,990円相当の品)、もう片方に体験ギフト(FOR2ギフト(GREEN)11,880円)という組み合わせなら、支払額の差は小さく収まります。避けたいのは、箱の大きさが極端に違って当日に見比べられる状態です。包装のサイズ感まで揃えておくと安心です。
🎁 おすすめポイント

迷ったときの基準は「両親の家に物が増えるか」です。増やしたくないなら体験ギフトかカタログギフト、残したいなら子育て感謝状か三連時計。この二択にまず割り振ってから価格帯を合わせると、候補が一気に絞れます。

結婚で両親にプレゼントを贈るときの要点まとめ

🎁 この記事の結論

結婚で両親に贈るプレゼントは、1つあたり12,661円前後が実勢の中心です。物が増えるかどうかで系統を決め、式の2か月前までに品を確定しましょう。

✅ 要点チェック
  • ✔ 渡す場面で役割が違う:挨拶は手土産、式や報告は記念品
  • ✔ 金額は両家で揃える:品目を変えても支払額は近づける
  • ✔ 残す・残さないで二択にする:置き場所の負担が判断軸
  • ✔ 期限と納期を先に確認:体験は6カ月、名入れは1か月前後
  • ✔ 持ち帰りの動線まで決める:重い品は直送か後日渡しに

最初の一歩としておすすめしたいのは、候補を選ぶ前に両親の家の様子を思い出すことです。棚に飾り物が並んでいるか、兄弟姉妹の結婚時に何が贈られたか、旅行や外食に出かける習慣があるか。この3点を思い出すだけで、記念品か体験かの判断がつきます。そのうえで平均12,661円を目安に候補を2つまで絞り、式の2か月前までに決めてしまえば、あとは言葉を用意する時間に回せます。

なお、記事内の価格・内容量・有効期限は各社公式サイトの掲載情報に基づいています。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

贈り物の教科書編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

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