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「お肉のカタログギフトを贈りたいけれど、価格帯もブランドもバラバラで、どれを選べば失礼にならないのか分からない」。カタログギフトのコーナーで手が止まる理由は、たいてい情報が多すぎるからではなく、比べる軸が決まっていないからです。
結論から言えば、肉のカタログギフトは「和牛だけを集めた専門カタログ」か「肉も選べる総合カタログ」かをまず決め、次に予算に対応するコースを選べば、迷う範囲は一気に狭まります。専門カタログの入口価格は税込5,500円。ここから55,000円まで、各社がほぼ同じ刻みでコースを並べています。
この記事では、リンベル・ハーモニックという大手2社と、精肉店系の肉贈・森谷商店という専門4ブランドについて、公式サイトに記載されたコース名・税込価格・掲載点数・有効期限をそのまま並べて比較します。そのうえで、内祝いの金額相場、のしの選び方、受け取った側がつまずきやすい落とし穴まで、贈る前に決めておくべきことを順番に整理していきます。
・肉専門カタログと総合カタログの中身の違いと、向いている人
・専門4ブランドのコース名・税込価格・掲載点数の一覧比較
・表示価格と支払額がずれるケースと、システム料の考え方
・有効期限3ヶ月〜6ヶ月という、受け取った側がつまずく落とし穴
カタログギフトの肉は「和牛専門型」と「総合型」で中身がまるで違う

肉専用カタログは、掲載されている約70〜95点がすべて和牛
肉を贈りたいと決めているなら、選ぶべきは和牛専用に編集されたカタログです。リンベルの「選べる国産和牛カタログギフト」は健勝(けんしょう)コースで約70点、ハーモニックの「おいしいお肉の贈り物」はHMCコースで約95点を掲載していますが、この点数はすべて和牛関連の商品で占められています。すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼肉、ステーキといった食べ方別に構成されているため、受け取った方は「牛肉か雑貨か」ではなく「すき焼きか焼肉か」というレベルで選ぶことになります。
この構造が効いてくるのは、贈る相手の好みが「肉が好き」までしか分かっていない場合です。部位や調理法まで指定せずに済み、選ぶ楽しみを残したまま、贈り物のジャンルだけを確実に肉に固定できます。一方で、相手が肉をほとんど食べない、あるいは食事制限がある場合には、カタログの全ページが無駄になるという極端な結果になります。相手の食の好みが読めないときは、専門型は避けたほうが安全です。
総合カタログの肉は「選択肢の一部」でしかない
総合型のカタログギフトにも和牛は掲載されていますが、位置づけはまったく違います。総合型は雑貨・ファッション・体験・グルメを横断して構成されているため、肉は数ページ分の選択肢にとどまります。受け取った方が「せっかくだから食器にしよう」と考えれば、肉は選ばれません。肉を贈ったつもりでも、届くのはタオルかもしれない、というのが総合型の性質です。
これは欠点ではなく設計思想の違いです。相手の好みが分からない、家族構成も把握していない、という相手には総合型のほうが外れません。逆に「あの人は焼肉が好きだと知っている」という確信があるなら、選択肢を絞った専門型のほうが気持ちが伝わります。判断軸は価格ではなく、相手の情報をどれだけ持っているかです。
グルメ系の総合カタログの価格帯やシリーズ構成については、こちらで詳しく比較しています。

専門型を選ぶべき人、総合型を選ぶべき人
専門型が向くのは、お祝いのお返しで「特別感」を出したい場面です。和牛のカタログは表紙から中身まで肉一色で、開いた瞬間に何を贈られたかが伝わります。父の日、還暦祝い、結婚内祝いのように、相手が明確でメッセージ性を持たせたい贈り物と相性がいい構成です。
総合型が向くのは、複数人へまとめて贈る場面や、相手の家族構成が分からない場面です。単身者に大容量の肉が届くと冷凍庫に入りきらないという実務的な問題が起きますが、総合型ならその選択自体を相手に委ねられます。注意点として、専門型は肉という性質上、冷凍・チルド便での受け取りが前提になります。長期不在が予想される相手には、贈る時期をずらす配慮が必要です。
システム料=カタログ自体の印刷コストと、カタログから選んだ商品の発送にかかる費用のこと。リンベル公式は、5,000円のカタログギフトのシステム料を1,000円とすると総額は6,000円になるが、掲載されている商品の価格はすべて一律5,000円になる、と説明しています。つまり「支払った額=掲載商品の額」ではありません。
値段はいくらから?税込5,500円から55,000円までの価格帯を読み解く
入口は税込5,500円、大手2社が同じ価格で並ぶ
肉専門カタログの実質的な下限は税込5,500円です。リンベルの健勝(けんしょう)が5,500円、ハーモニックのHMCコースが5,500円と、大手2社が同額でスタートラインに並んでいます。この価格が入口になっている理由は、和牛という素材の単価にあります。雑貨を中心にした総合カタログならもっと低い価格帯のコースが成立しますが、和牛だけで数十点のラインナップを組もうとすると、この程度の価格帯が下限になります。
同じ5,500円でも中身は違います。リンベルの健勝は約70点・52ページ、ハーモニックのHMCは約95点。点数だけを見ればハーモニックが多いことになります。ただし点数が多いほど良いとは限らず、選択肢が増えるほど受け取った方の決断は重くなります。ここは後のセクションで詳しく比べます。
表示価格と支払額がずれるケースに注意する
肉のカタログギフトで最初につまずきやすいのが、商品名の数字と実際の支払額が一致しないケースです。肉贈の「松阪牛・神戸牛・米沢牛カタログギフト」は、商品名にTMコースの表示価格として5,000円と入っていますが、税込価格は6,930円です。同様に、MAコース(松阪牛)は表示価格10,000円に対して税込11,880円、LB1コースは表示価格30,000円に対して税込33,000円となっています。
これは値付けが不誠実という話ではなく、「掲載商品の価格帯」を商品名に据えているためです。読者側の対処法は単純で、予算を決めるときは必ず税込価格で比較すること。リンベルやハーモニックのように税込表記でコース名が並ぶブランドと、肉贈のように税抜相当の価格帯をコース名にするブランドが混在しているため、同じ表を作って並べないと比較を誤ります。
システム料を理解すると、価格の納得感が変わる
カタログギフトは、支払った金額がそのまま商品の金額になるわけではありません。リンベル公式は、5,000円のカタログギフトでシステム料を1,000円とすると総額は6,000円になり、掲載商品の価格はすべて一律5,000円になる、と説明しています。カタログの印刷費と、受け取った方が注文した商品の配送費がこのシステム料に含まれる仕組みです。
この構造を知っていると、贈る側の判断が変わります。「税込5,500円のカタログを贈ったのに、相手が選べるのは5,500円の肉ではない」という事実を、あらかじめ織り込めるからです。なお、ハーモニックの「おいしいお肉の贈り物」は全コースが税込・システム料込の表示です。表示の基準がブランドごとに違うので、単純な金額比較だけでは中身の差までは読み取れません。
カタログギフトの表示価格と実質商品額の関係は、5,000円台の総合カタログを例に詳しく分解した記事があります。

予算から逆算してコースを絞る
実務的な絞り込み方は、予算の上限を決めてから該当するコースだけを見る、という順番です。肉専門カタログの価格は各社ほぼ同じ刻みで並んでいるため、予算が決まればブランド横断で候補が3〜4個に絞れます。以下の表は、公式サイトに記載された税込価格をそのまま並べたものです。
| 価格帯 | リンベル | ハーモニック | 精肉店系 |
|---|---|---|---|
| 入門帯 | 健勝 5,500円 | HMC 5,500円 | 肉贈TM 6,930円/森谷商店 六甲 6,480円 |
| 中位帯 | 溌剌 11,000円/清栄 16,500円 | HMK 11,000円/HML 16,500円 | 肉贈MA 11,880円/森谷商店 旧居留地 10,800円 |
| 上位帯 | 延壽 22,000円/福禄 33,000円 | HMB 22,000円/HMO 33,000円 | 肉贈LB1 33,000円/森谷商店 北野坂 21,600円・神戸 32,400円 |
| 最上位帯 | 弥栄 55,000円 | 該当コースなし | 該当コースなし |
大手2社の肉カタログを、掲載点数と銘柄で比べる

リンベル「選べる国産和牛」は6コース・10銘柄以上
リンベルの「選べる国産和牛カタログギフト」は、健勝(けんしょう)5,500円、溌剌(はつらつ)11,000円、清栄(せいえい)16,500円、延壽(えんじゅ)22,000円、福禄(ふくろく)33,000円、弥栄(いやさか)55,000円の6コース構成です。掲載点数は健勝から延壽までが約70点、福禄が約60点、弥栄が約20点。価格が上がるほど点数が減るのは、単価の高い商品に絞り込まれるためです。
掲載されているブランド牛は山形牛、米沢牛、松阪牛、神戸牛、鳥取和牛オレイン55、飛騨牛、前沢牛、近江牛、宮崎牛、佐賀牛。公式サイトでは10銘柄以上をラインナップと記載されています。すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼肉、ステーキといった食べ方別の構成に加え、料理家の大庭英子さん監修のレシピも掲載されています。配送はチルド便。冊子タイプに加えてカードタイプも用意されており、渡す形を選べます。
注意点は、有効期限が6か月以内と定められていることです。リンベル公式は、有効期限を過ぎると申し込みの権利が無効になると明記しています。相手が忙しい時期に贈る場合は、この期限を口頭でも伝えておくのが安全です。
10銘柄以上の和牛から約70点を選べる入門コースなら、この1冊▼
ハーモニック「おいしいお肉の贈り物」は5コース・掲載点数が厚い
ハーモニックの「おいしいお肉の贈り物」は、HMCコース5,500円、HMKコース11,000円、HMLコース16,500円、HMBコース22,000円、HMOコース33,000円の5コース構成です。全コースが税込・システム料込の表示で、冊子・カードタイプ・ソーシャルギフトの3タイプが同価格で選べます。スマートフォンで送れるソーシャルギフトに対応している点は、遠方の相手や住所を聞きにくい相手に贈るときに効いてきます。
掲載点数はHMCが約95点、HMKが約90点、HML・HMB・HMOが約75点。同価格帯のリンベルと比べると、下位コースの点数が厚めです。掲載ブランド牛はコースごとに異なり、HMCは宮崎牛・国産黒毛和牛・前沢牛、HMKは大和牛・村上牛、HMLは石垣牛・宮崎牛、HMBは松阪牛・神戸ビーフ・くまもと黒毛和牛「和王」・仙台牛、HMOは鹿児島黒牛・佐賀牛・前沢牛といった構成です。
松阪牛や神戸ビーフといった知名度の高い銘柄を確実に載せたいなら、22,000円のHMBコース以上が候補になります。逆に言えば、下位コースでは有名銘柄が中心ではないため、「松阪牛を贈った」と伝えたい場面では価格帯を上げる必要があります。
ハーモニックの総合シリーズとの価格差や用途別の使い分けは、こちらで整理しています。

実は、掲載点数の多さが有利に働くとは限らない
意外と知られていませんが、肉のカタログでは掲載点数の多さがそのまま満足度につながらない場面があります。約95点の中から1点を選ぶ作業は、雑貨カタログのように「用途で絞る」ことができません。すき焼き用の松阪牛と、すき焼き用の宮崎牛と、しゃぶしゃぶ用の前沢牛が並んだとき、肉に詳しくない受け取り手は判断材料を持たないからです。
その結果、有効期限ぎりぎりまで決められず、慌てて選ぶという事態が起きます。相手が肉に詳しい方なら点数の多いカタログが楽しめますが、そうでない場合は掲載点数の少ないカタログのほうが、かえって満足度が高くなることがあります。ここは「多いほうが親切」という直感が裏切られるポイントです。
| 項目 | リンベル 健勝 | ハーモニック HMC |
|---|---|---|
| 税込価格 | 5,500円 | 5,500円 |
| 掲載点数 | 約70点(52ページ) | 約95点 |
| 主な掲載銘柄 | 山形牛・米沢牛・松阪牛・神戸牛ほか10銘柄以上 | 宮崎牛・国産黒毛和牛・前沢牛 |
| 選べるタイプ | 冊子・カードタイプ | 冊子・カードタイプ・ソーシャルギフト |
| コース数 | 6コース(5,500円〜55,000円) | 5コース(5,500円〜33,000円) |
精肉店・専門店が出すカタログという、第三の選択肢
肉贈は三大和牛から選べる構成、有効期限は6ヶ月間
ギフト会社ではなく、肉の専門店が発行するカタログという選択肢もあります。肉贈の「松阪牛・神戸牛・米沢牛カタログギフト」は、TMコースが税込6,930円で19商品、MAコース(松阪牛)が税込11,880円で10種類、LB1コースが税込33,000円という構成です。LB1コースは3ブランド全28種類(松阪牛10商品、神戸牛9商品、米沢牛9商品)から計3商品を選ぶ形式で、1冊で3回楽しめる設計になっています。
掲載内容はすき焼き、しゃぶしゃぶ、焼肉、ステーキ、希少部位など。有効期限は6ヶ月間で、送料は無料です。のしはTMコースが紅白蝶結び・紅白結び切り・黒白結び切りから選べ、表書きの印字にも対応します。MAコースは花結び・五本結切・十本結切から選択する形式です。
妥協点は掲載点数です。19商品や10種類という点数は、大手カタログの約70〜95点と比べれば圧倒的に少なくなります。「たくさんの中から選ぶ体験」を贈りたい場合には物足りません。
森谷商店の神戸牛カタログは4コース・各8種類、期限は3ヶ月
神戸の精肉店である森谷商店の神戸牛カタログギフトは、六甲コース6,480円、旧居留地コース10,800円、北野坂コース21,600円、神戸コース32,400円の4コース構成です。各コースとも選べる商品は8種類。銘柄は神戸牛に一本化されており、「神戸牛を贈る」という意図がそのまま形になっています。送料は込みで、北海道・沖縄への配送のみ別途1,000円が加算されます。のしとメッセージカードは無料です。
ここで確認しておきたいのが有効期限です。森谷商店の神戸牛カタログギフトは、受け取ってから3ヶ月と設定されています。リンベルの6か月以内、肉贈の6ヶ月間と比べると期間が短く、贈るタイミングによっては相手の予定と噛み合わない可能性があります。年末年始や年度末など、相手が多忙な時期に重なる贈り物では、この差が実害になります。
点数の少なさは弱点ではなく、絞り込みという価値
精肉店系カタログの8種類・19商品という点数は、前のセクションで触れた「選べないまま期限が来る」問題への回答にもなっています。8種類なら、肉に詳しくない方でも1回ページをめくれば全体を把握できます。銘柄が神戸牛だけに固定されていれば、比較すべきは調理法と量だけです。
使い分けの目安はこう考えると整理できます。相手が食にこだわりのある方、肉の銘柄に好みがある方なら、10銘柄以上を載せた大手カタログ。相手が高齢の方や、じっくり比較検討するのが負担になりそうな方なら、絞り込まれた専門店カタログ。注意点は、専門店カタログは発行元が1店舗であるため、掲載商品の在庫状況や配送体制がその店の事情に依存することです。申し込み時期が集中する年末は、希望日に届かない可能性を見込んでおく必要があります。
| コース構成 | 六甲 6,480円/旧居留地 10,800円/北野坂 21,600円/神戸 32,400円 |
| 選べる商品点数 | 各コース8種類 |
| 有効期限 | 受け取ってから3ヶ月 |
| 送料・のし | 送料込(北海道・沖縄は別途1,000円加算)/のし・メッセージカード無料 |
贈る相手とシーンで、金額はここまで絞り込める
内祝いの基本は「半額〜3分の1」から逆算する
お祝いのお返しとして贈る内祝いは、いただいた金品の半額〜3分の1が目安とされています。相手が自分と同世代なら半額ほど、目上の人には3分の1程度が一般的です。この基準に肉カタログの価格を当てはめると、10,000円のお祝いをいただいた場合の半返し目安は5,000円前後となり、税込5,500円のコースがちょうど収まります。30,000円のお祝いへの3分の1返し目安は10,000円前後で、11,000円のコースが候補になります。
高額なお祝いや、目上の方・親族からのお祝いの場合は、3分の1返しや相場より少ない金額でも問題ないとされています。金額を厳密に合わせようとするより、切りのよいコースに寄せたほうが、結果的に自然な贈り物になります。ただし相場感は地域や家族の慣習によって異なる場合があるため、親族間では事前に確認しておくと安心です。
出産・結婚・新築で、選ぶべき価格帯は変わる
出産内祝いは複数の方へまとめて贈ることが多く、いただいた額に幅があります。この場合は5,500円と11,000円の2段階を用意して、いただいた額で振り分けるのが実務的です。結婚内祝いは一組あたりの額が大きくなりやすいため、16,500円や22,000円が候補に入ります。新築祝いのお返しは、家に招いた場合と招かない場合で相場感が変わるので、招いた場合はやや控えめでも成立します。
肉カタログ特有の注意点として、贈る相手が高齢のご夫婦だけの世帯である場合、上位コースの大容量商品が負担になることがあります。33,000円のコースを贈っても、選べるのがステーキ用の塊肉ばかりだと、消費しきれないという結果になりかねません。金額を上げるほど喜ばれるとは限らない、というのが肉ならではの難しさです。
父の日・お中元・還暦祝いという、内祝い以外の使い道
肉カタログは内祝い以外でも使われます。父の日や敬老の日は、贈る側が肉を選びきれないという事情と相性がよく、価格帯としては5,500円から11,000円あたりが選ばれやすい範囲です。還暦・古希などの長寿祝いでは、記念性を持たせるために22,000円以上のコースが選ばれることもあります。
お中元・お歳暮として使う場合は、有効期限との兼ね合いに注意が必要です。お歳暮の時期に贈ると、有効期限3ヶ月のカタログは年度末前に切れます。有効期限6ヶ月のブランドを選ぶか、期限を伝えるメッセージを添えるかで対処します。また、企業間の贈答では受け取り側の社内規定でカタログギフトの受領が難しい場合があるため、個人宛かどうかの確認が先です。
失敗パターン①:金額が「調べれば分かる」ことを忘れる
肉のカタログギフトで起きやすい失敗が、価格がコース名や表紙から特定されてしまうケースです。カタログギフトは商品名で検索すればコース価格が出てくるため、贈った金額は事実上オープンになります。内祝いで「いただいた額よりお返しが高い」状態になると、相手に気を遣わせる結果になります。
原因は、コースを金額ではなく見た目や銘柄で選んでしまうことです。対策は単純で、コースを決める前にいただいた額を確認し、半額〜3分の1の範囲に収まるコースだけを候補にすること。表示価格と税込価格がずれるブランドがあるため、比較は税込で統一します。特に肉贈のように商品名の数字と税込価格が異なる場合、名前の数字だけを見て判断すると、意図した金額から外れます。
| 目的・シーン | おすすめの選択 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| 出産内祝いを複数人へ贈る | 大手の下位2コースを使い分ける | 5,500円/11,000円 |
| 結婚内祝いを贈る | 有名銘柄が載る中位〜上位コース | 16,500円/22,000円 |
| 父の日・敬老の日に贈る | 選びやすさ重視で点数を絞った専門店系 | 6,480円/10,800円 |
| 還暦・長寿祝いの記念に贈る | 上位コースで銘柄の格を上げる | 22,000円/33,000円 |
受け取った人がつまずく、3つの落とし穴
有効期限は3ヶ月から6ヶ月まで、ブランドで倍違う
肉カタログで最も実害が出やすいのが有効期限です。今回調べた範囲では、リンベルが6か月以内、肉贈が6ヶ月間、森谷商店が受け取ってから3ヶ月と、ブランドによって倍の差があります。リンベル公式は、有効期限を過ぎると申し込みの権利が無効になると明記しています。つまり期限を過ぎたカタログは、支払った金額がそのまま失われます。
受け取る側は、届いた時点で期限を確認する習慣がありません。「あとでゆっくり選ぼう」と置いたまま忘れる、というのが典型的な流れです。贈る側の対処は2つ。期限の長いブランドを選ぶか、メッセージカードに「お申し込み期限がありますのでお早めに」と一言添えるかです。後者は押しつけがましく感じられることもあるので、相手との距離感で選びます。
冷凍・チルドの受け取り体制を想定できているか
和牛カタログの商品は冷凍またはチルドで届きます。リンベルの選べる国産和牛はチルド便配送と明記されています。ここで問題になるのが、受け取り側の生活リズムです。日中不在がちな単身者や、長期の出張・帰省が予定されている方の場合、再配達の手間が生じ、鮮度にも影響します。
もう一つが冷凍庫の容量です。上位コースの商品は容量が大きくなる傾向があり、一般的な家庭用冷凍庫では収まりきらないことがあります。受け取った方は届いてから気づくため、その場で対応するしかありません。贈る側にできる配慮は、相手の世帯人数を踏まえてコースを選ぶこと、そして年末年始のように配送が混み合う時期を避けて贈ることです。
失敗パターン②:世帯人数を考えずに上位コースを贈る
「せっかくだから良いものを」と考えて33,000円クラスのコースを贈った結果、単身世帯や高齢のご夫婦が消費に困る、というのが2つ目の失敗パターンです。上位コースは掲載点数が減り、1点あたりの容量と単価が上がる構造になっています。リンベルの弥栄(いやさか)が約20点であるように、金額が上がるほど選択肢は絞られ、内容は重くなります。
原因は、金額の格と相手の生活の実態を切り離して考えてしまうことです。対策は、金額を上げたい場合に「量が増えるコース」ではなく「銘柄の格が上がるコース」を選ぶこと。ハーモニックのHMBコース22,000円のように、松阪牛・神戸ビーフといった銘柄が載る価格帯を選べば、量ではなく質で贈り物の格を表現できます。相手の世帯人数が分からない場合は、下位〜中位コースにとどめるほうが安全です。
・有効期限は何ヶ月か(3ヶ月と6ヶ月ではリスクがまるで違う)
・相手の世帯人数と冷凍庫の余裕を想像したか
・長期不在・帰省・出張が重なる時期ではないか
・表示価格ではなく税込価格で予算内に収まっているか
・のしの水引は用途に合っているか
カタログギフトで肉を贈るときの、のしと渡し方の作法
水引は「蝶結び」か「結び切り」かで意味が正反対
のしの水引には大きく2種類あります。蝶結びは簡単にほどけて結び直せるため、出産や進学のように何度あっても嬉しいお祝いごとに使われます。結び切りは一度結ぶと端を引っぱってもほどけない形で、結婚のような一度きりの慶事のほか、お見舞いや快気祝いなどに用いられます。意味が正反対なので、ここを取り違えると贈り物そのものの印象が変わります。
用途別に整理すると、出産内祝いは5本の紅白蝶結び、結婚内祝いは10本の結び切り(色は紅白または金銀が基本)、新築内祝いは5本または7本の紅白蝶結びが基本形とされています。肉贈のように紅白蝶結び・紅白結び切り・黒白結び切りから選べるブランドでは、注文時に用途を指定できます。なお、のしや水引の作法は地域や宗派によって異なる場合があるため、迷ったら年長の親族に確認するのが確実です。
表書きと名入れは、用途ごとに書く名前が変わる
表書きは用途によって変わります。出産内祝いは「出産内祝」「内祝」などと書き、名入れには生まれた赤ちゃんの名前を記載します。読み方が難しい名前の場合はふりがなを添えると、お披露目の役割も果たします。結婚内祝いは「内祝」または「寿」と書き、贈り主である夫婦の名前を連名で記載します。新築内祝いは「内祝」「新築内祝」「御礼」などと書き、名入れは世帯主の氏名または姓です。
肉のカタログギフトの場合、外装はカタログの箱になります。中身が肉そのものではないため、のしをかけても季節感や生鮮品としての制約はありません。この点は生肉を直接贈る場合との明確な違いで、のしをかけた状態で日持ちを気にせず渡せるのは、カタログ形式ならではの利点です。注意点は、のしの無料対応がブランドによって範囲が異なることで、表書きの印字まで対応するか、掛け紙のみかは注文前に確認が必要です。
手渡しか配送か、届いた後まで想像して決める
カタログギフトは箱が軽く薄いため、手渡しがしやすい贈り物です。訪問して直接渡す場合は、紙袋から出して相手に正面を向けて渡すのが基本の作法になります。一方、配送を選ぶ場合は、相手が箱を開けて初めて中身を知ることになるため、メッセージカードで意図を伝えておくと受け取り方が変わります。
肉カタログで見落とされがちなのが、渡した後に何が起きるかです。相手は申し込みハガキかWebで注文し、後日冷凍・チルドで肉が届きます。つまり贈り物は2回に分けて届く構造になっています。この2段階を相手が理解していないと、カタログを受け取った時点で完結したと誤解されることがあります。渡すときに「後からお肉が届きますので、ご都合のよい日をご指定ください」と一言添えるだけで、この行き違いは防げます。手土産としてカタログギフトを持参する場合の渡し方の基本は、こちらでまとめています。

まとめ:肉のカタログギフトは「専門型か総合型か」で決まる
肉のカタログギフトは、価格帯だけを見れば各社ほぼ横並びです。差がつくのは掲載点数、掲載銘柄、有効期限、そして渡した後の手間の少なさという4点でした。リンベルの「選べる国産和牛」は10銘柄以上を並べた選択肢の広さ、ハーモニックの「おいしいお肉の贈り物」は下位コースの点数の厚さとソーシャルギフト対応、肉贈と森谷商店は絞り込まれた構成による選びやすさが持ち味です。最初の一歩としては、いただいたお祝いの金額を確認し、その半額〜3分の1に収まる税込価格のコースだけを候補に残すところから始めてください。候補が3〜4個に絞れれば、あとは相手が肉に詳しいかどうかで選び分けるだけです。
なお、コース名・価格・掲載点数・有効期限は改定されることがあります。リンベル公式、ハーモニック公式、肉贈公式、森谷商店公式、のしのマナーはシャディの内祝いのし解説で、最新情報をご確認ください。

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