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贈り物の予算が10万円まで上がると、選択肢は急に狭くなります。3,190円から始まる下の帯なら候補が何十冊も並ぶのに、10万円で探し始めた途端に「そもそもその金額のカタログギフトは存在するのか」という壁にぶつかります。
結論から言うと、存在します。ただし支払う金額はちょうど10万円ではなく、税込110,990円です。そして現行ラインナップで名指しできるのは4冊前後に絞られます。総合版カタログの上限を5万円台で止めているブランドが多く、10万円帯は「上位コースとして別に用意されたもの」を名前で探しにいくしかありません。
この記事では、110,990円という支払額の内訳、10万円帯で買えるカタログの名前と掲載点数、そして金額が上がるほど掲載点数が減るという逆転現象を、メーカー公式の数値で整理します。会社の永年勤続表彰や周年記念に使う場合の税務の注意点も、国税庁の記載に沿って確認します。
・10万円コースの支払額110,990円の内訳と、111,100円になるシリーズとの違い
・10万円帯で選べる具体的なカタログ名と、公式が公表している掲載点数
・金額が上がるほど掲載点数が減る理由と、その受け止め方
・永年勤続表彰などで会社が贈るときに確認しておきたい税務の論点
カタログギフト10万円の支払額は110,990円|内訳は本体100,000円+システム料900円

請求されるのは10万円ちょうどではない、という前提
10万円のカタログギフトを注文したとき、支払う金額は110,990円です。リンベル公式はこの内訳を「本体価格:100,000円+システム料900円」と明記しています。本体100,000円にシステム料900円を足した100,900円が税抜のコース金額で、そこに消費税が乗って110,990円になる、という構造です。
この900円は、カタログの制作費・受注処理・商品の配送手配をまとめた手数料にあたります。贈られた人が申し込みハガキやWebから商品を選び、その商品が自宅まで届くところまでが含まれるため、送料を別途請求されることはありません。リンベル公式も送料無料と案内しています。
注意したいのは、予算を「10万円ぴったり」で組んでいる場合です。10万円のつもりで発注すると、実際の請求は110,990円になり、1万円近い超過が出ます。特に会社の稟議や香典返しの予算表のように、金額を先に確定させてから品物を選ぶ場面では、この差額が後から効いてきます。カタログギフトの金額表記は「商品として選べる金額」であって「支払う金額」ではない、と読み替えるのが安全です。
111,100円になるシリーズがあるのはなぜか
同じ10万円帯でも、支払額が110,990円ではなく111,100円になるシリーズがあります。リンベル ザ・プレミアムの最上位コース「シルバー」がそれで、公式サイトの表記は商品価格110,000円+システム料1,100円=111,100円です。システム料の設定が900円ではなく1,100円になっているため、支払額にわずかな差が生まれます。
ザ・プレミアムは全7コースで、ベージュ6,600円、パウダーピンク12,100円、ウォーター17,600円、グレープ23,100円、ライム34,100円、スノー56,100円、シルバー111,100円という並びです。リンベル スマートギフト(全14コース・4,400〜111,100円)と日本の極み スマートギフト(全10コース・4,400〜111,100円)も同じ上限額になっています。
この差そのものは大きくありませんが、シリーズによって価格の刻み方が違うことは知っておくと迷いが減ります。「10万円のカタログギフト=どれも110,990円」と思い込んだまま比較表を作ると、ザ・プレミアム系だけ数字が合わなくなります。見積もりを作る段階で、シリーズ名まで確定させてから金額を書くのが確実です。
意外と知られていないけれど、システム料の重さは金額帯で変わる
システム料900円という金額は、どのコースでもほぼ一定です。ここが、10万円帯を考えるうえで見落とされやすい論点になります。リンベルのカタログギフトは3,190円から110,990円まで全36コースが並びますが、下限に近い3,190円コースでは900円のシステム料が支払額のかなりの割合を占めます。一方、10万円コースでは同じ900円が支払額の1%を切ります。
つまり、金額が上がるほど「手数料として消える割合」は小さくなり、支払った額のうち商品に回る比率は高くなります。カタログギフトは低価格帯ほど「システム料で目減りする」と言われますが、10万円帯ではその批判はほとんど当てはまりません。
ただし、これは効率の話であって、贈り物としての満足度とは別問題です。10万円帯では掲載点数が絞られる(後述します)ため、比率が良くても選びごたえが減る可能性があります。「割安だから10万円コースにする」という決め方は、相手の好みが読めていないと空振りしやすい点に注意してください。
| コース | 支払額(税込) | システム料 |
|---|---|---|
| 1万円コース | 11,990円 | 900円 |
| 3万円コース | 33,990円 | 900円 |
| 5万円コース | 55,990円 | 900円 |
| 10万円コース | 110,990円 | 900円 |

10万円で贈れるのは実質4冊|名前で押さえておきたい現行ラインナップ
リンベル カタログギフト ユニバースコース|グルメと雑貨の2冊構成
10万円帯の代表格が、リンベルのユニバースコースです。支払額は110,990円、掲載点数は約120点。グルメと雑貨の2冊構成になっており、食べ物で選びたい人にも生活用品で選びたい人にも対応できる作りです。リンベル公式は想定シーンとして、結婚祝い・新築祝い・退職祝いといったパーソナルギフトと、周年記念・永年勤続記念品・成約プレミアムといった法人ギフトの両方を挙げています。
強みは、この金額帯でブランドの認知度がいちばん高いことです。受け取った側が「リンベル」の名前を知っていれば、封を開けた瞬間に扱いの丁寧さが伝わります。法人利用の実績が公式に明示されている点も、稟議を通す際の説明材料になります。
弱点は掲載点数です。約120点は、同じリンベルの中位コースと比べるとかなり絞られた数字になります。相手の趣味がはっきりしていない場合、「120点の中に刺さるものが1つもない」という事態は起こり得ます。有効期限はリンベル発行のカタログギフト共通で6か月以内、期限を過ぎると申し込みの権利が無効になり商品は届きません。渡すタイミングから逆算して考えてください。
シャディ アズユーライク 100,900円コース|88ページに100点を収めた1冊
シャディのアズユーライクは全15コース展開で、その最上位が100,900円コースです。支払額は110,990円、掲載点数は100点(WEB含む)、総ページ数は88ページ。うちグルメの掲載は約11点となっています。表紙は洋風と和風の2種類が用意されており、慶事と弔事で表紙を選び分けられるのが特徴です。
香典返しや法要の引き出物に使う場合、和風表紙を選べば掛け紙との相性で悩む場面が減ります。カタログ本体が88ページと薄めなので、包装した状態でも重くならず、手渡しでも郵送でも扱いやすいサイズ感です。
気をつけたいのは、掲載100点のうちグルメが約11点しかない点です。「食べ物で選んでもらいたい」という意図で贈ると、選択肢の少なさに戸惑わせる可能性があります。食のジャンルを厚く見せたい相手には、グルメ側の点数が多い別シリーズを検討したほうが噛み合います。シャディ公式のアズユーライク一覧で各コースの点数を確認できます。
洋風と和風の表紙を用途で選び分けたい10万円帯のカタログはこちら▼
JTBありがとうプレミアム JTDコース|宿泊プランを軸にした178ページ
モノではなく旅行で使ってほしいなら、ハーモニックが発行する旅行カタログギフト「JTBありがとうプレミアム」のJTDコースが候補になります。支払額は110,990円、掲載点数は約148点、総ページ数は178ページ。JTBおすすめの宿泊プランを中心に、日本・世界の名品アイテムも掲載されている構成です。グルメは約8点・10ページと控えめになっています。
10万円帯としては掲載点数が約148点と多めで、宿泊という使い道が明確な分、受け取った側が「何を選ぶか」で迷いにくいのが利点です。ハーモニック公式は還暦などの長寿祝いを想定シーンとして挙げており、夫婦での旅行を贈るという形に落とし込みやすくなっています。
一方で、旅行カタログは相手の生活状況に左右されます。介護や仕事の都合で長距離の移動が難しい相手、あるいは体調に不安がある相手に贈ると、掲載施設の大半が使えない選択肢になってしまいます。宿泊型を贈るなら、相手が今の時期に旅行に出られる状況かどうかを先に確認しておくのが安全です。
宿泊プランを軸に約148点から選んでもらう長寿祝いなら、この旅行カタログ▼
リンベル 選べる体験ギフト 厳選の宿|108施設から1泊を選んでもらう
4冊目の選択肢が、リンベルの「選べる体験ギフト 厳選の宿」です。シリーズは11,990〜110,990円の全3コースで、その上位が110,990円。掲載施設は108施設で、贈られた人はご招待カードを受け取り、利用日を決めてから電話で予約する流れになります。
カタログから商品を選んで自宅に届けてもらう通常型と違い、こちらは「宿の招待券」に交換する仕組みです。荷物が増えない、置き場所に困らない、という点で、すでに物が揃っている年配の相手や、住まいが手狭な相手に向いています。
ただし、108施設という数は宿泊カタログとしては絞り込まれた規模です。相手の住んでいる地域から行きやすい範囲に該当施設がなければ、体験までのハードルは上がります。また電話予約が前提の運用なので、Webで完結させたい相手には手間に感じられることがあります。5万円台の帯なら選択肢はもっと広がるので、予算に幅があるなら下の帯も並べて比べてみてください。

| 目的・シーン | おすすめの選択 | 支払額 |
|---|---|---|
| 相手の好みが読めない | リンベル カタログギフト ユニバースコース(約120点・2冊構成) | 110,990円 |
| 弔事で表紙を合わせたい | シャディ アズユーライク 100,900円コース(和風表紙あり) | 110,990円 |
| 還暦・長寿祝いに旅行を | JTBありがとうプレミアム JTDコース(約148点) | 110,990円 |
| 物を増やしたくない相手に | リンベル 選べる体験ギフト 厳選の宿(108施設) | 110,990円 |
掲載点数がいちばん少ないのは10万円コースという逆転現象

公式の点数を並べると、増えて減るカーブが見える
シャディ公式サイトにはアズユーライク全15コースの掲載点数が載っています。これを金額順に並べると、はっきりした山型のカーブが出てきます。2,900円コースが350点、10,900円コースが790点、30,900円コースが480点、50,900円コースが330点、そして100,900円コースが100点。中位帯でピークを打ち、そこから上は下がり続けます。
リンベル ユニバースコースの約120点、JTBありがとうプレミアム JTDコースの約148点も、この傾向と一致します。10万円帯のカタログは、どのブランドでも100点台前後に収まっているわけです。
「高い買い物なのに、選べるものが少ない」——この事実を知らずに贈ると、相手のリアクションが想像と違ってきます。金額が上がれば選択肢も増えるはずだ、という直感は、カタログギフトについては当たりません。
点数が減る理由は、掲載できる商品の母数そのものにある
点数が減るのは、手抜きではなく必然です。10万円という価格で成立する商品は、そもそも世の中に出回っている数が限られます。高級腕時計、上位クラスの家電、ブランド食器のセット、産地指定の高級食材、上質な宿泊プラン——このあたりに集約され、低価格帯のタオルや洗剤のようにバリエーションを積み上げることができません。
加えて、カタログ発行側は同じ金額枠に入る商品を「どれを選んでも損がない」水準に揃える必要があります。母数が少ないところから品質基準で絞り込めば、残る点数は自然に100点前後になります。
逆に言えば、10万円コースに載っている100点前後は、かなり厳しくふるいにかけられた後の並びです。点数の少なさを「手を抜いている」と読むのは正確ではありません。ただし、ジャンルの偏りは必ず出ます。アズユーライク100,900円コースでグルメが約11点にとどまるように、カタログごとにどこが厚いかを事前に確認しておく必要があります。
「選べない」ではなく「選び切れる」と考え方を切り替える
点数の少なさは、贈る相手によっては利点にもなります。1,000点を超えるカタログを渡されると、選ぶこと自体が負担になり、期限ぎりぎりまで放置されるケースが出てきます。100点前後なら、1時間もあれば最後のページまで目を通せます。
特に、決断に時間がかかるタイプの相手や、細かい文字を追うのが負担になる年配の相手には、絞り込まれたカタログのほうが向きます。88ページのアズユーライク、178ページのJTBありがとうプレミアムは、いずれも通読できる分量です。
逆に、選ぶ過程そのものを楽しんでほしい相手には、この帯は物足りなく映ります。その場合は、5万円台の分厚いカタログを選ぶか、10万円を分けて別のギフトと組み合わせるほうが噛み合います。「金額の重さ」と「選ぶ楽しさ」は、10万円帯では両立しにくいとあらかじめ割り切っておくのが現実的です。
| カタログ・コース | 掲載点数 | ページ数 |
|---|---|---|
| アズユーライク 10,900円コース | 790点 | 記載なし |
| アズユーライク 30,900円コース | 480点 | 記載なし |
| アズユーライク 100,900円コース | 100点(WEB含む) | 88ページ |
| リンベル ユニバースコース | 約120点 | 記載なし(2冊構成) |
| JTBありがとうプレミアム JTDコース | 約148点 | 178ページ |
総合版カタログの上限が5万円台で止まっている理由
ハーモニックの人気シリーズは55,990円が上限
10万円のカタログギフトを探して見つからない、という状況が起きるのは、大手の総合版シリーズがそもそも5万円台で止まっているからです。ハーモニック公式の全カタログ一覧を見ると、人気No.1のテイク・ユア・チョイスをはじめ、ファインチョイス、和(なごみ)、凛(りん)、ナチュールが、いずれも3,190円〜55,990円という同じ価格帯で並んでいます。
つまり、ハーモニックの総合版でどれを開いても、上限は55,990円です。10万円帯のコースは存在しません。リュッカは3,190円〜17,490円、出産向けの「えらんで」は4,290円〜33,990円と、さらに上限が低くなります。
ハーモニックで10万円帯を選ぶなら、総合版ではなく旅行カタログの「JTBありがとうプレミアム」に移る必要があります。同じブランド内でも、シリーズをまたがないと10万円には届かない——この構造を知らないまま総合版のページを探し続けると、時間だけが過ぎます。ハーモニック公式の全カタログ一覧で価格帯を確認できます。
旅行カタログのEXETIMEも上位版は55,660円
旅行・温泉カタログの代表格であるEXETIMEも同様です。シリーズ上位のEXETIME GOLDは、有効期限180日の標準仕様で55,660円。掲載点数は約681点、3冊構成で合計404ページ(本体①148ページ・本体②228ページ・季節別冊28ページ)という厚みがありますが、金額としては5万円台です。
ここで注意したいのが、EXETIMEの上位モデルだった「Part5」の扱いです。公式サイトには「『EXETIME Part5』は、内容をさらに充実させた《EXETIME GOLD》へリニューアルいたしました」と記載されており、Part5は販売終了しています。数年前の紹介記事を参考にPart5を探しても、現行品は見つかりません。
なおEXETIME GOLDの有効期限は通常180日ですが、2年に延長する場合は+2,200円、無期限にする場合は+4,950円というオプションが用意されています。渡すタイミングが読めない場面では、この延長料金を最初から予算に組み込んでおくと後の手間が減ります。
失敗パターン:10万円が見つからず、5万円台を2冊贈ってしまう
10万円帯を探しても見つからず、「5万円台のカタログを2冊贈れば同じことだろう」と判断してしまう——これは実務でよく起きる分岐です。金額としては同等ですが、贈り物としての効果は同じになりません。
理由は2つあります。1つは、同じシリーズのカタログを2冊もらった側が、ほぼ同じ誌面を2回めくることになる点です。掲載商品が重複するため、選ぶ楽しさは2倍にならず、むしろ「なぜ2冊なのか」という戸惑いが先に立ちます。もう1つは、複数冊を渡すと包装や掛け紙の体裁が崩れやすい点です。弔事や表彰の場では、1つの品として整った形で渡せることに意味があります。
対策はシンプルで、この記事で挙げた4冊のように「10万円帯として発行されているコース」を名前で指定して探すことです。総合版の一覧ページではなく、シリーズ名で検索したほうが早く辿り着けます。どうしても分けたい場合は、同じシリーズを2冊にするのではなく、カタログ1冊と別ジャンルの品を組み合わせる形にしてください。
10万円帯を探すときは、ブランドの「総合版一覧」ではなくシリーズ名で検索してください。ハーモニックの総合版は上限55,990円、EXETIME GOLDは55,660円で、いずれも10万円帯のコースを持ちません。同じブランド内でも、旅行カタログや上位シリーズに移らないと届かない構造になっています。
誰に贈れば10万円が成立するのか|4つのシーンで考える
高額の香典に対する香典返し
10万円帯のカタログギフトが最も使われる場面のひとつが、高額な香典へのお返しです。リンベルのギフトコンシェルジュは「香典返しは、香典で頂いた金額の『半返し』が相場の目安となります」と説明しています。この計算でいくと、10万円帯のカタログが候補に入るのは、香典がかなりまとまった金額だったケースです。
ただし、高額の香典には別の考え方も示されています。同ページは「親族や身内による多額の香典は、葬儀に使ってほしいという意味がある」として、1/3〜1/4程度を香典返しとしても問題はない、としています。一家の主が亡くなった場合や、幼い子どもが遺族となった場合は、香典の3分の1程度でよいという記載もあります。
相場は地域や宗派によって異なる場合があります。同ページも「かつては関東ではいただいた香典の半分、関西では1/3程度とされていた」としつつ、現在は全国各地から参列者が訪れるケースも多く、一概に東西を区分するのも難しくなっていると補足しています。地元の慣習が強く残る地域では、葬儀社や親族の年長者に一度確認しておくと安全です。
会社の永年勤続表彰・周年記念
法人利用も10万円帯の主戦場です。リンベルのギフトコンシェルジュがまとめた永年勤続表彰の相場では、勤続20年で記念品が約7.5万円、勤続30年で約13.2万円という数字が示されています。10万円帯のカタログギフトは、この20年〜30年のレンジにちょうど収まります。
同ページによれば、記念品として選ばれているのは商品券や旅行券、賞与(金一封)、カタログギフトといった自由度の高いものが主流です。リフレッシュ休暇・特別休暇やポイント付与を組み合わせる企業もあります。リンベル公式はユニバースコースの法人ギフト用途として、周年記念・永年勤続記念品・成約プレミアムを明示しています。
注意点は、法人利用には税務上の論点が付いてくることです。「記念品だから経費で落として終わり」とはならないケースがあり、給与課税の扱いを確認しないまま配ると後で処理が発生します。これは次のH2で詳しく整理します。
結婚祝い・新築祝いの返礼
結婚祝いや新築祝いで高額のお祝いをいただいた場合の返礼も、10万円帯が視野に入ります。リンベル公式はユニバースコースの想定シーンとして、結婚祝い・新築祝い・退職祝いを挙げています。
この場面で10万円帯が選ばれるのは、返礼の金額を相手に伝えたいというより、「相応の対応をした」という事実を形にしたいからです。現金や商品券で返すと生々しくなる場面でも、カタログギフトなら金額の直接性が和らぎます。
デメリットも正直に言うと、カタログギフトは表紙やコース名から価格帯が推測されやすい品です。相手が同じシリーズを扱った経験があれば、支払額はほぼ見抜かれます。金額を伏せたいなら、カタログギフトより品物を直接選んだほうが目的に合います。逆に「きちんと返した」と伝えたい場面では、この分かりやすさが働きます。3万円帯との比較を先に済ませておくと、金額の決め方がはっきりします。

還暦・古希などの長寿祝い
還暦や古希といった長寿祝いも、10万円帯が使われる場面です。ハーモニック公式は、JTBありがとうプレミアム JTDコースの想定シーンとして還暦などの長寿祝いを挙げています。宿泊プランを軸にした約148点の構成なので、夫婦での旅行という形に落とし込みやすくなっています。
長寿祝いで旅行カタログが向くのは、すでに物が一通り揃っている年代だからです。家電や食器を贈っても置き場所に困る相手に対して、宿泊という「残らない贈り物」は負担になりません。リンベルの選べる体験ギフト 厳選の宿(108施設)も同じ発想で選べます。
ただし、体調や介護の事情で長距離移動が難しい相手には向きません。掲載施設の大半が使えないカタログになってしまうと、有効期限が来て何も選ばないまま終わることがあります。旅行型を贈るときは、相手が今の時期に外出できる状況か、家族に一言確認してから決めてください。
半返し=いただいた金額の半額程度をお返しとして贈る考え方。香典返しの基本的な目安とされています。ただし一家の主が亡くなった場合や幼い子どもが遺族となった場合は3分の1程度、親族からの多額の香典には1/3〜1/4程度でも問題はないとされています。地域や宗派によって異なる場合があるため、慣習の強い地域では事前確認が安全です。
会社で配る前に確認しておきたい税金の話
国税庁が示す「課税しなくてよい」記念品の要件
永年勤続表彰や創業記念で品物を配る場合、国税庁のタックスアンサーNo.2591が判断の基準になります。ここには、記念品を給与として課税しなくてよい要件が具体的に書かれています。
創業記念品については「記念品の処分見込価額による評価額が10,000円(消費税および地方消費税の額を除きます。)以下であること」という金額基準があります。永年勤続表彰記念品については「勤続年数がおおむね10年以上である人を対象としていること」「同じ人を2回以上表彰する場合には、前に表彰したときからおおむね5年以上の間隔があいていること」といった条件が示されています。
10万円帯のカタログギフトは、創業記念品の金額基準である10,000円を大きく超えます。永年勤続表彰の側は「その人の勤続年数や地位などに照らして、社会一般的にみて相当な金額以内であること」という表現になっており、金額だけで自動的に判定できる作りにはなっていません。国税庁タックスアンサーNo.2591の原文を一度確認しておくことをおすすめします。
現金・商品券は全額課税、そして「本人が自由に選べる場合」
同じページには、より踏み込んだ記載もあります。「記念品の支給や旅行・観劇への招待費用の負担に代えて現金、商品券などを支給する場合には、その全額(商品券の場合は券面額)が給与として課税されます」という一文です。
さらに「本人が自由に記念品を選択できる場合にも、その記念品の価額が給与として課税されます」とも書かれています。カタログギフトは、まさに本人が掲載商品から自由に選ぶ仕組みです。リンベルの法人向け解説ページでも、商品券・旅行券・賞与・カタログギフトは給与として課税対象になるとし、「社会一般的にみて記念品としてふさわしいもの」のみが非課税対象になると説明されています。
ここで断定を避けたいのは、国税庁のページ自体が「カタログギフト」という語で名指ししているわけではない点です。どう扱うかは、支給の実態や社内制度の設計によって個別に判断されます。金額が10万円規模になる以上、自己判断で処理せず、顧問税理士や所轄の税務署に確認してから発注するのが確実です。
失敗パターン:表彰式の後に源泉徴収の処理が発生する
実務で起きやすいのが、表彰式を終えた後になって給与課税の扱いに気づき、対象者全員分の処理をやり直すケースです。10万円帯のカタログギフトを勤続20年・30年の社員にまとめて配ると、対象人数が多いほど後戻りの負担が膨らみます。
原因は、記念品の選定を総務・人事だけで進め、経理や税務の確認を発注後に回してしまうことにあります。カタログギフトは発注から納品までが早いため、確認を挟む時間が構造的に取られにくいという事情もあります。
対策は、記念品の稟議書に「税務上の取り扱い」の欄を最初から設けておくことです。品目・金額・支給対象・前回表彰からの間隔をセットで記載し、発注前に確認を通す運用にすれば、後追いの処理はほぼ防げます。国税庁の要件は勤続年数と支給間隔が明示されているので、その2項目を稟議のフォーマットに組み込むだけでも効果があります。
法人で10万円帯のカタログギフトを配るなら、発注前に税務の確認を通してください。国税庁は現金・商品券を全額課税とし、本人が自由に記念品を選択できる場合もその価額が給与として課税されるとしています。取り扱いは支給の実態によって個別判断になるため、顧問税理士や所轄の税務署への確認が確実です。
渡す前に潰しておきたい実務の落とし穴
有効期限6か月から逆算して渡す日を決める
リンベル公式は「弊社発行のカタログギフトの有効期限は6か月以内」と明記しており、「有効期限を過ぎますとお申し込みの権利が無効となり、商品をお届けできません」としています。10万円分の権利が消えるという意味なので、この6か月の扱いは軽視できません。
起きやすいのは、忌明け前に香典返しを準備して手元に置いたまま渡す時期がずれる、あるいは表彰式の日程が延期されて発注から手渡しまでに数か月空く、といったケースです。カタログの有効期限は発行時点から進んでいくため、手元に置いた期間はそのまま残り時間を削ります。
対策は、発注のタイミングを渡す日から逆算することです。渡す日が確定してから発注する、確定していないなら発注を待つ——この順番を守るだけで期限切れはほぼ防げます。EXETIME GOLDのように、+2,200円で2年、+4,950円で無期限にできる延長オプションを用意しているカタログもあるので、日程が読めない場合はそちらを検討する手もあります。
表紙とコース名で金額が伝わる、というデメリット
カタログギフトの弱点として率直に伝えておきたいのが、価格帯が相手に伝わりやすいことです。シャディのアズユーライクは「100,900円コース」のように金額そのものがコース名になっており、リンベルもシリーズと表紙の色でおおよその帯が分かります。カタログを開けば、掲載商品の水準からも見当がつきます。
この性質は、場面によって長所にも短所にもなります。香典返しや永年勤続表彰のように「相応の対応をした」ことを伝えるべき場面では、金額が伝わることに意味があります。一方、友人への贈り物のように金額を意識させたくない場面では、この分かりやすさが邪魔になります。
金額を伏せたいなら、カタログギフトではなく品物を直接選ぶほうが目的に合います。それでもカタログを使いたい場合は、コース名に金額が入らないシリーズ(リンベル ザ・プレミアムのシルバーなど、色名がコース名になっているもの)を選ぶと、直接的な数字は目に入りにくくなります。1万円帯との違いを押さえておくと、金額の見え方の差も理解しやすくなります。

冊子タイプかカードタイプかで渡し方が変わる
10万円帯には、分厚い冊子だけでなくカード型の選択肢もあります。リンベル ザ・プレミアムは冊子タイプのほかに、カードタイプ(BOXタイプ・封筒タイプ)を用意しています。シルバーコースの支払額は111,100円(商品価格110,000円+システム料1,100円)です。
カードタイプは薄く軽いため、郵送コストが抑えられ、手渡しでも大げさになりません。遠方の相手に送る場合や、表彰式で複数人に手渡す場合は扱いが楽になります。相手はカードに記載されたコードからWebで商品を選ぶ流れです。
一方、弔事や年配の相手には冊子タイプのほうが向く場面が多くあります。カード1枚だと「軽く済まされた」と受け取られる可能性があり、Webでの操作が前提になるとそもそも申し込みに至らないこともあります。相手のITへの慣れと、その場の格式——この2点で選び分けてください。
10万円帯で迷ったら、まず「モノで選んでもらうか、宿泊で使ってもらうか」を決めてください。モノならリンベル ユニバースコース(約120点・2冊構成)かシャディ アズユーライク 100,900円コース(100点・88ページ)、宿泊ならJTBありがとうプレミアム JTDコース(約148点)かリンベル 選べる体験ギフト 厳選の宿(108施設)。支払額はいずれも110,990円で横並びなので、価格ではなく中身の方向性で選べます。
まとめ:カタログギフト10万円は支払額110,990円と掲載100点前後で考える
10万円という金額は、贈る側にとっても受け取る側にとっても軽くありません。だからこそ、支払額110,990円という数字と、掲載100点前後という現実を先に押さえたうえで選ぶ価値があります。最初の一歩として、渡す相手が「モノを選びたい人」なのか「旅行に出られる人」なのかを1つだけ決めてください。そこが決まれば、候補は4冊から2冊に絞れます。
なお、コース構成や掲載点数は改定されることがあります。発注前に各ブランドの公式サイトで最新情報をご確認ください。

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