招待状の準備も席次も決まったのに、プチギフトだけが最後まで決まらない。ゼリーにするかクッキーにするか、300円と400円で何が変わるのか、そもそも用意しないと失礼にあたるのか——ここで手が止まる新郎新婦は多く、「毎回ここで止まる」という声が多いジャンルです。
先に結論をお伝えします。結婚式のプチギフトは1個200円〜400円、なかでも300円前後が中心で、選ぶ順番は「予算総額 → 渡すタイミング → 中身」の3ステップです。この順番を逆にして中身から探し始めると、最低注文個数や納期の制約に後からぶつかって選び直しになります。
この記事では、リクルートブライダル総研の最新調査で分かった招待客人数の平均から総額を逆算し、ブライダル専門通販の公式価格をジャンル別に並べて比較します。渡すタイミング4パターンの使い分け、のしやラッピングの考え方、発注段階でつまずきやすい落とし穴まで、相談されやすい順番で整理しました。
・プチギフトの相場と、招待客数から逆算した総額の目安
・お菓子/ドリンク/雑貨の価格と中身をそろえて比べた一覧
・渡すタイミング4パターンと、それぞれに向く中身の違い
・最低注文個数・納期・持ち込みルールでつまずかないための確認手順
結婚式のプチギフトとは?引出物・引菓子との違いと、渡さない選択肢

役割は「お見送りの数十秒」を成立させる小道具
プチギフトは、感謝を伝えるための品であると同時に、お見送りの場面でゲスト一人ひとりと言葉を交わす口実をつくる小道具です。何も持たずに立っていると「ありがとう」「気をつけて」で終わってしまうやりとりが、小さな箱を手渡す動作が入るだけで数十秒に伸びます。リクルートブライダル総研の「結婚マーケット調査2025」では、結婚式当日の総合満足度が満足・計85.4%と高い一方、ゲストとのコミュニケーションに対する満足度は満足・計69.2%と、当日の項目のなかでは低めに出ています。「もっと話したかった」が残りやすいのが結婚式です。プチギフトはその差を埋める道具として機能します。ただし品物そのものが主役ではないため、豪華さを競う必要はありません。渡す動作が自然にできるサイズと重さかどうかのほうが、価格より結果に効きます。
出典:リクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」(2026年1月22日公表)
引出物・引菓子・プチギフトは、渡す相手も金額もまったく違う
3つは混同されがちですが、性格が別物です。引出物は披露宴に出席したゲストへの記念品で、ご祝儀への返礼という意味合いを持ちます。引菓子はそれに添える菓子折りで、どちらも引出物袋に入れて席に置かれるのが一般的です。これに対してプチギフトは、返礼ではなく「見送りの挨拶に添えるもの」という位置づけで、金額も1個200円〜400円と桁がひとつ違います。ゲスト側から見ると、引出物袋は「持ち帰る荷物」、プチギフトは「手に持って帰るおまけ」です。この違いを押さえておくと、プチギフトに引出物のような重厚さを求めなくてよいと分かります。注意点は、両家で認識がずれるケースがあることです。親世代には「引出物とは別に配るもの」という説明を先にしておくと、打ち合わせが早く進みます。
用意しない選択もある。マナー上の必須品ではない
プチギフトはマナーとして必須の品ではありません。お見送りの演出として渡す「おまけ」的な位置づけであり、用意しなくても失礼にあたるわけではない、というのがブライダル各社の共通した説明です。会費制のパーティーや、送賓の動線が取れない会場では省くケースもあります。それでも多くのカップルが用意するのは、前述の「話す口実」としての価値が大きいからです。判断の目安は、お見送りの列がつくれるかどうか。会場の出口が狭く、ゲストが流れて出ていく導線なら、テーブルへの事前配置に切り替えたほうが渡し漏れが起きません。なお、用意する場合はゲストによって中身を変えず、全員に同じものを渡すのが一般的です。贈り分けは、受け取った側が並んでいる列のなかで気づいてしまうため避けられる傾向があります。
プチギフト=結婚式や二次会で、新郎新婦からゲスト全員へ渡す小さな贈り物。相場は1個200円〜400円。引出物=ご祝儀への返礼として贈る記念品。引菓子=引出物に添える菓子折り。この3つは金額も渡し方も別物で、プチギフトだけが「手渡し」を前提に設計されている。
相場は1個200円〜400円。中身より先に総額を決めると迷わない
いちばん多い予算帯は200〜300円台
結婚式アイテム通販のファルベは、プチギフトの一般的な相場を1人あたり200円〜400円、最も多い予算帯を200〜300円と示しています。同社の2026年人気ランキングに並ぶ商品も、税込253円から385円の範囲にほぼ収まります。一方、PIARY(ピアリー)は披露宴のお見送りで渡す場合の相場を200円〜500円くらいとしており、上限側に少し幅があります。2社の数字を重ねると、実務的な中心値は300円前後と考えて差し支えありません。ここより下げると選択肢が飴やクッキー1枚に絞られ、上げても見た目の差が出にくくなります。注意したいのは、この相場が「1個あたりの本体価格」である点です。ラッピング資材や送料、名入れ加工費は別に乗ることがあるため、上限ぎりぎりの単価で選ぶと総額が想定を超えます。
披露宴・二次会・挙式のみで、目安は変わる
同じプチギフトでも、渡す場面によって相場は動きます。PIARYの整理では、披露宴のお見送りが200円〜500円くらい、結婚式二次会が300円〜500円くらい、挙式のみの結婚式でゲストに贈る場合は1,000円〜2,000円くらいと、挙式のみのケースだけ桁が上がります。理由は明快で、挙式のみは引出物を用意しないことが多く、プチギフトが唯一の贈り物になるためです。二次会がやや高めなのは、会費を払って参加してもらう場だからという説明が一般的です。自分たちがどのケースかを先に確定させてください。「披露宴+二次会の両方でプチギフトを配る」場合は、同じ品を使い回すと二次会参加者が二重に受け取ることになるため、二次会側だけ中身を変えるか、二次会は配らない判断が現実的です。
60名想定なら総額は12,000円〜30,000円。先に上限を決める
単価だけ見ていると総額の感覚がつかめません。リクルートブライダル総研の「結婚マーケット調査2025」によれば、挙式と披露宴・ウエディングパーティーをともに実施した人の招待客人数は平均57.2人でした。ここから、60名を想定した総額を単価別に計算したのが下の表です。仮に平均人数57.2人に、後述するドリップコーヒーの定価324円を掛けると18,533円になります。式全体の費用総額の平均が298.6万円、自己負担額の平均が158.9万円であることを踏まえると、プチギフトは総額の1%に満たない項目です。だからこそ、単価を数十円削る交渉より、上限を2万円台と決めて中身の質を選ぶほうが判断が速くなります。注意点は、招待客数ちょうどで発注すると予備がなくなること。当日の追加や破損に備えて1割程度の上乗せを見込んでください。
| 1個あたり単価 | 60名分の総額 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 200円 | 12,000円 | 招待人数が多く、引出物に予算を寄せたい |
| 300円 | 18,000円 | 最も選択肢が多い標準帯。迷ったらここ |
| 400円 | 24,000円 | 中身が2種入る詰め合わせや雑貨を選びたい |
| 500円 | 30,000円 | 少人数婚・二次会中心で1人あたりを厚くしたい |

※招待客人数の平均57.2人はリクルートブライダル総研「結婚マーケット調査2025」より。総額は単価×60名の単純計算で、送料・ラッピング資材費は含まない。
実は、単価を上げるより「渡し方」を変えたほうが記憶に残る
意外と知られていないのですが、プチギフトの満足度は単価とあまり連動しません。330円の紙石鹸と368円のマドレーヌを並べても、受け取った側が覚えているのは「新婦がひとことメッセージを添えてくれた」といった渡され方のほうです。前述の調査でゲストとのコミュニケーション満足度が満足・計69.2%にとどまることを考えれば、投資すべきは中身のグレードではなく、ひとりに数秒余分に使える渡し方の設計だと分かります。具体的には、送賓の列を2列に分けて新郎新婦がそれぞれ担当する、テーブルごとに渡し役を決めて滞留を防ぐ、といった段取りです。デメリットも書いておくと、この考え方は「品物は何でもいい」という意味ではありません。安っぽく見えるパッケージは会場装花とちぐはぐになり、写真にも残ります。単価は据え置きでデザインを吟味する、が現実的な落としどころです。
結婚式のプチギフトで選ばれる4ジャンルを、価格と中身で並べて比べる

焼き菓子・クッキー:万人受けと配りやすさで最有力
最初に検討したいのが焼き菓子です。ファルベの人気ランキングでも上位を占め、「いつまでもヨロシクッキー」は定価292円(税込)で人形クッキー2枚入、「サンキュー プチ(マドレーヌ)」は定価368円(税込)でマドレーヌ1個入りという構成です。焼き菓子が選ばれる理由は3つあります。常温で扱えること、個包装で衛生的なこと、そして甘いものが苦手なゲストでも家族に渡しやすいことです。比較の軸として、クッキーは軽くて薄いためお見送りで持ちやすく、マドレーヌはボリューム感が出る代わりにかさばります。注意点は味の指定ができない商品があること。サンキュー プチはプレーンとピスタチオのどちらかで、色(種類)の指定はできません。全員に同じものを渡したい場合は、この仕様を事前に確認してください。
ドリップコーヒー・紅茶:甘いものが苦手なゲストにも届く
飲み物系は、菓子が苦手な層と男性ゲストに強いジャンルです。「ホッと珈琲」は定価324円(税込)でドリップコーヒー2袋入、「アンティークレター」は定価357円(税込)でドリップ珈琲8g×1袋入と三角ティーメッシュ2g(ダージリン)×1袋入という、コーヒーと紅茶を1つに収めた構成です。1個で2つの味が入るぶん、家庭で夫婦それぞれが選べるという利点があります。焼き菓子との違いは日持ちの余裕で、賞味期限に追われずに済みます。一方でデメリットもあります。ドリップバッグはカップに乗せる手間があるため、日常的にインスタントしか飲まない層には出番が来ないことがある点です。ゲストにコーヒー党が少ないと感じるなら、紅茶やハーブティー寄りの構成を選ぶほうが消費されます。
雑貨・カトラリー:残るものを贈りたいときの選択肢
「消えもの」以外を選ぶなら、小さな雑貨が候補になります。「クローバーティースプーン」は定価330円(税込)でスプーン1本入。ほかにも紙石鹸のプチサボンが定価330円、歯ブラシのリーフレッシュが定価253円、コルクコースターが定価352円と、300円前後で実用品がひととおりそろいます。雑貨の強みは、食べ物と違ってアレルギーや好みの制約が小さいこと、そして結婚式を思い出す機会が長く続くことです。ただし正直に言えば、雑貨は好みが分かれるジャンルでもあります。台所用品や食器は各家庭の趣味があり、使われずにしまわれる可能性が食べ物より高くなります。ゲストの年齢層が幅広い披露宴では消えものを、同世代中心の二次会では雑貨を、と場面で分けるのが安全です。
中身が選べるタイプ・実用消耗品:好みの分散に対応する
近年増えているのが、同じパッケージで中身を選べるタイプです。「中身が選べるプチギフト「桜」」は定価385円(税込)で、入浴剤(フルーツシリーズ25g×1袋)と紅茶(セーロンティー3パック入)から選べます。ウェルカムスペースに並べてゲストに選んでもらう「プチギフトマルシェ」形式にすると、渡す時間そのものが演出になります。実用消耗品では、ウェットティッシュのナチュラルウェットが定価319円、バスソルトのピンクバスソルトが定価385円という価格帯です。注意すべきは最低注文個数で、この「桜」は30個からの受注となっています。少人数婚で20名程度の場合、数が合わないことがあります。中身を分けると発注管理も分かれるため、それぞれの必要数を先に決めてから注文してください。
| 項目 | 焼き菓子 | ドリンク | 雑貨 |
|---|---|---|---|
| 代表アイテム | サンキュー プチ(マドレーヌ) | アンティークレター | クローバーティースプーン |
| 定価(税込) | 368円 | 357円 | 330円 |
| 中身 | マドレーヌ1個 | ドリップ珈琲8g×1袋+ダージリン2g×1袋 | スプーン1本 |
| 300円前後の他候補 | いつまでもヨロシクッキー292円/ありがタイまんじゅう270円 | ホッと珈琲324円/LOVE フレーバーティープチ303円 | プチサボン330円/リーフレッシュ253円 |
| 向いている相手 | 全年齢・家族連れ | 甘いものが苦手な人・男性ゲスト | 同世代中心の二次会 |
| 弱点 | 賞味期限の管理が必要 | 淹れる手間があり出番が遅れる | 好みが分かれ使われないことがある |
※価格はファルベ公式のプチギフト人気ランキングおよび各商品ページに掲載された定価(税込)。セール適用時はこれより下がる場合がある。
サイズと日持ちで半分決まる。ゲストの帰り道を想像できているか
ゲストの手はすでにふさがっている
お見送りの瞬間、ゲストは引出物袋、自分のバッグ、コートを抱えています。そこへ渡されるプチギフトは、空いている指2本で持てるサイズかどうかが実用上の分かれ目です。手のひらに収まる薄型のクッキーやドリップバッグが定番であり続けるのは、この物理的な制約があるからです。マグカップやガラス小物のように単体で容積を取るものは、袋に入れる前提でないと持ち帰りづらくなります。比較すると、クッキー系は薄く軽い、マドレーヌ系は厚みが出る、ドリンク系は封筒型でバッグに滑り込ませやすい、という傾向があります。注意点として、紙袋を添える場合はその費用と、袋を配る手間が加わります。人数が多い式ほど、袋なしで完結するサイズを選んだほうが送賓がスムーズです。
失敗パターン①:夏の挙式で溶ける・べたつく
よくある失敗が、季節と中身のミスマッチです。夏場の挙式で生チョコやチョコレートがけの菓子を選び、送賓を待つ数時間のあいだに会場のクロークや控室で表面が溶けてしまう——これは毎年どこかで起きています。原因は、会場のバックヤードが必ずしも空調の効いた場所ではないことと、ゲストの帰宅までさらに1時間以上かかることの2点です。対策は3つあります。第一に、7月〜9月の挙式ではチョコレート系を避け、焼き菓子・ドリップコーヒー・雑貨から選ぶこと。第二に、どうしても選ぶなら会場に保冷保管が可能か事前に確認すること。第三に、持ち帰りに要する時間まで含めて品質が保てるかを、商品ページの保存方法欄で確認することです。ゼリー類も同様で、常温可の表記があるかを見てください。
液体・割れ物は、選ぶ前に一度立ち止まる
入浴剤、バスソルト、小瓶入りの調味料などは見栄えがしますが、持ち帰り事故のリスクがあります。バッグの中で他の荷物と当たって粉が漏れる、瓶が割れて引出物を汚す、といったトラブルは避けたいところです。バスソルトを選ぶなら、フルーツシリーズ25g×1袋のように個包装で密封されているタイプかどうかを確認してください。比較の観点では、紙石鹸やコースターのような「薄くて割れない雑貨」のほうが持ち帰り耐性は高くなります。デメリットも書いておくと、薄い雑貨は見た目のボリュームが出にくく、テーブルに置いたときの華やかさでは詰め合わせに劣ります。ここは、装花やペーパーアイテムでテーブルの華やかさが確保できているかを見て判断するとよいでしょう。
・挙式月の気温で、中身が溶けたり傷んだりしないか(夏場のチョコレート系は要注意)
・引出物袋を持ったゲストが、片手で受け取れるサイズと重さか
・粉物・液体は個包装で密封されているか
・ナッツや乳製品を含む場合、アレルギー表示がパッケージで確認できるか
・賞味期限が挙式日から十分に先か(発注時に利用日を伝えられるか)
渡すタイミングは4つ。どこで渡すかで、選ぶべき中身が変わる

送賓時:最も多く選ばれ、中身の自由度も高い
結婚スタイルマガジンの整理によれば、プチギフトを渡すタイミングとして最も多く選ばれているのは送賓時、つまりお見送りの場面です。新郎新婦が出口に立ち、ゲスト一人ひとりに手渡していきます。この方式の利点は、感謝の言葉とセットで渡せること、そして受け取ったゲストがそのまま帰るため、会場内で置き忘れが起きにくいことです。中身の制約も最も緩く、常温品であればジャンルを問いません。注意点は所要時間です。60名なら列がひととおり流れるまでに相応の時間がかかり、後半のゲストは待つことになります。ひとことを短く定型化しておく、両家の親にも並んでもらって列を分けるといった段取りで、滞留を防いでください。
出典:結婚スタイルマガジン「結婚式でプチギフトを渡すタイミングって?」
テーブルラウンド時:写真とセットになるが、時間管理が要る
お色直し後の再入場でテーブルを回りながら渡す方法もあります。各テーブルで写真を撮りながら手渡せるため、渡す場面が写真として残るのが最大の利点です。一方で課題も明確で、一人ひとりにお礼を言いながら配ると、ほかのテーブルのゲストを待たせてしまいます。前述の記事でも、対策として各テーブルの代表者にまとめて渡し、その場で分けてもらう方法が提案されています。この方式を選ぶなら、中身は片手で扱える軽いものに絞ってください。両手が必要な大きさだと、カメラを持った状態で渡せません。テーブルに置いていく形にすると、そのまま忘れて帰るゲストが出やすい点も、頭に入れておく必要があります。
迎賓時・事前配置:人数が多い式で効いてくる
披露宴前のお出迎えで配る迎賓方式、席札と一緒にテーブルへ置いておく事前配置、引出物袋に入れてしまう方法もあります。いずれも共通するのは、渡す手間が要らず、渡し漏れが起きないことです。招待客が100名を超える式や、送賓の動線が確保できない会場では現実的な選択になります。デメリットは、感謝を伝える場面としての機能が失われることです。事前配置なら席札やメッセージカードを添えて言葉を補う、引出物袋に入れるなら袋の中で目立つ位置に置く、といった工夫で補ってください。なお事前配置を選ぶ場合、披露宴の時間中ずっとテーブルに置かれるため、温度に弱い中身は避ける必要があります。ここでも夏場のチョコレート系は候補から外れます。
「選んでもらう」形式なら、渡す時間そのものが演出になる
ウェルカムスペースやお見送り口に複数種類を並べ、ゲストに好きなものを選んでもらう「プチギフトマルシェ」形式も紹介されています。中身が選べるプチギフト「桜」のように、同じパッケージで入浴剤と紅茶を選べる商品を使えば、見た目を統一したまま選ぶ楽しみを足せます。この形式の利点は、好みの分散に対応できることと、選ぶ数十秒がそのまま会話になることです。注意点は在庫管理で、片方だけ先になくなると後半のゲストに選択肢が残りません。必要数を種類ごとに多めに用意するか、残数を見て途中で誘導する係を立てる必要があります。最低注文個数の制約もあるため、少人数婚では成立しないことがあります。
| 場面・条件 | おすすめの選択 | 予算目安 |
|---|---|---|
| 披露宴の送賓で手渡し | 薄型の焼き菓子・ドリップコーヒー | 200円〜500円 |
| 二次会の締めに配る | 同世代に刺さる雑貨・実用消耗品 | 300円〜500円 |
| 挙式のみでゲストに贈る | 引出物代わりになる箱入りギフト | 1,000円〜2,000円 |
| 夏(7〜9月)の挙式 | 常温可の焼き菓子・ドリンク・雑貨 | 300円前後 |
| 招待客100名超で動線が狭い | 事前配置または引出物袋に同梱 | 200円〜300円 |
のし・ラッピング・メッセージは、どこまでやるべきか
のしは通常つけない。サンキュータグで十分に整う
プチギフトに水引やのし紙をかけるのは一般的ではありません。返礼の性格を持つ引出物・引菓子とは違い、お見送りに添える小さな品だからです。実務上は、市販のサンキュータグやシールに「Thank you」「感謝」といった短い言葉を入れるだけで体裁が整います。理由は3つあります。1個200円〜400円の品にのしをかけると仰々しくなること、送賓の速度が落ちること、そしてのし紙が手渡し時にずれて見栄えが崩れることです。ただし注意点があります。地域や家によって、贈答品には掛け紙をという考え方が残っている場合があり、慣習は地域や家庭によって異なります。両家の親から意見が出た場合は、断定せずに会場の担当者を交えて確認するのが穏当です。
名入れ・オリジナルパッケージは「何個作るか」で損得が変わる
ふたりの名前と挙式日を入れたオリジナルパッケージは、記念性が高まる人気の加工です。判断のポイントは加工費の構造で、多くの場合は1個あたりの加算ではなく、版代や最低ロットという形で総額に効いてきます。つまり招待客が多いほど1個あたりの負担は薄まり、少人数婚ほど割高になります。60名規模なら検討する価値がありますが、20名の会食では既製のデザインを選んだほうが総額を抑えられます。注意点は納期です。名入れは校正のやりとりが入るため、既製品より着手を早める必要があります。もうひとつ、名前を入れると当日欠席が出ても使い回しができません。挙式後に配る予定がないなら、余りが完全な無駄になる点は理解しておいてください。
避けられる傾向がある品は、断定せず「選ばない」で対応する
贈り物には、刃物は「縁を切る」を連想させる、割れ物は「割れる」を連想させる、といった言い伝えがあります。ただしこれらは地域や家庭、年代によって受け止め方が異なり、一律に失礼だと断定できるものではありません。現代の結婚式では、刃物モチーフの雑貨やガラス小物をプチギフトに選ぶカップルもいます。実務的な結論としては、気にする人が一定数いる以上、あえてその領域を選ばないのが最も摩擦が少ない、ということです。プチギフトは全員に同じものを渡す品ですから、誰か一人でも引っかかる要素は外しておく。この判断基準で選べば、マナー本を読み込まなくても迷いません。迷った場合は、食べたら残らない「消えもの」に寄せるのが定石です。
・のし紙は原則不要。サンキュータグやシールで代替できるか
・両家の親に「引出物とは別に配る小さな品」と説明済みか
・名入れを入れる場合、校正と納品の日程が挙式日から逆算できているか
・全ゲストに同じものを渡す設計になっているか(贈り分けは避ける)
・慣習は地域や家庭によって異なるため、意見が割れたら会場担当者に相談する
発注でつまずく3つの落とし穴と、必要数の決め方
失敗パターン②:最低注文個数が合わず、選び直しになる
気に入った商品を見つけてから「10個以上から」「30個から」という条件に気づき、選び直すケースは珍しくありません。ファルベのプチギフトは多くが10個以上からの受注で、中身が選べるプチギフト「桜」は30個からとなっています。少人数婚で20名前後の場合、30個ロットの商品は必要数を大きく超えます。対策は3つ。第一に、商品ページで最低注文個数を確認してから候補に入れること。第二に、中身を2種類に分ける場合、種類ごとに最低ロットがかかる可能性を想定すること。第三に、ロットが合わないなら潔く別商品に切り替えることです。余ったぶんを二次会や後日の挨拶回りで使う前提なら、多めの発注も無駄にはなりません。
失敗パターン③:メーカー直送の納期を読み違える
もうひとつの落とし穴が配送です。プチギフトにはメーカー直送の商品があり、たとえば「ホッと珈琲」はメーカー直送(別配送B)で、出荷目安が5営業日と案内されています。ほかの結婚式アイテムとは同梱できず、代金引換が使えないといった制約がつく場合もあります。ここを読み違えると、席次表やペーパーアイテムは届いたのにプチギフトだけ間に合わない、という事態になります。対策はシンプルで、挙式日の2週間前には手元にある日程で発注すること。理由は、開封して数を数え、タグを付ける作業に想像以上の時間がかかるからです。60個のタグ付けは、ふたりで作業しても一晩仕事になります。前日に届く日程は避けてください。
会場の持ち込みルールは、見積もり段階で確認する
会場によっては、外部で購入したアイテムの持ち込みに条件が設けられていることがあります。持ち込み可否や条件は会場ごとに規定が異なるため、金額や可否を一般論で判断せず、必ず担当プランナーに直接確認してください。確認しておきたいのは、持ち込み自体が可能か、事前に会場へ搬入する必要があるか、当日の保管場所があるか、そして送賓時の配布をスタッフが手伝ってくれるかの4点です。特に保管場所は、前述した夏場の温度管理に直結します。会場提携のショップで手配すれば持ち込みの問題は生じませんが、選べる商品が限られ、単価も上がる傾向があります。総額と手間のどちらを取るかで判断してください。
迷ったら、定価300円台・常温保存・薄型・10個単位で買える焼き菓子かドリップコーヒーから選んでください。この4条件を満たす商品は選択肢が多く、季節も動線も選びません。そのうえで、パッケージの色を会場装花や招待状のトーンに合わせると、写真のなかでちぐはぐになりません。
まとめ:予算・渡し方・中身の順で決めれば、準備は一晩で終わる
最初の一歩としておすすめしたいのは、商品を探す前に「招待客数×単価の上限」をふたりで紙に書き出すことです。60名で単価300円なら18,000円、400円なら24,000円。この数字が決まった瞬間、候補は自動的に絞り込まれ、あとはジャンルと渡し方を選ぶだけになります。そのうえで最低注文個数と納期を確認すれば、選び直しは起きません。
※価格・仕様・在庫状況は変更されることがあります。発注前に各商品の公式ページで最新情報をご確認ください。

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