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結婚式の準備がひととおり片づいたころ、最後まで残りやすいのが親へのプレゼントです。花束にするのか、形に残る記念品にするのか、予算はいくらが妥当なのか。相手が自分の親だからこそ、外部の人への贈り物より判断が難しくなります。
先に結論をお伝えします。親へのプレゼントは「予算」から決めると迷子になります。決める順番は、①式の後に持ち帰れる形かどうか、②実家に置き場所があるかどうか、③両家で内容を揃えられるかどうか。この3つが決まると、選択肢は自然に絞られます。予算はその後で調整すれば足ります。
この記事では、三連時計・ウェイトドール・カタログギフト・体験ギフト・プリザーブドフラワー・名入れの酒という定番ジャンルを、メーカー公式サイトの現行価格で横並びにします。加えて、ゼクシィ結婚トレンド調査2024で公表されている演出の実施率をもとに、いま実際に選ばれている形も確認します。避けられやすい品物や、当日の渡し方の段取りまで含めて整理しました。
・親へのプレゼントの予算目安と、金額より先に決めるべき3条件
・三連時計・ウェイトドール・カタログ/体験ギフト・花・名入れの酒の公式価格比較
・花束を贈る式が減り、花束以外を贈る式が増えている実施率のデータ
・両家で差がつかない揃え方と、避けられやすい品物の考え方
結婚式で親に贈るプレゼントは、予算より先に決めることがある

予算の中心は10,000円から25,000円。ただし「1組あたり」か「1人あたり」かで意味が変わる
ウエディング媒体の集計では、親へ贈る記念品の目安は10,000円から25,000円程度とされています。ここで最初につまずきやすいのが、この金額が「両家それぞれに1つずつ」なのか「両親2人で1つ」なのかという点です。両家に同額のものを用意するなら、実際に動く金額はこの目安の2倍になります。見積もりを組むときは、両家ぶんの合計で考えておくと後の調整が楽になります。
金額の幅が大きいのは、贈るものの性質がジャンルによって違うからです。花束のように当日の場面を彩るものと、時計のように十数年使うものでは、同じ「記念品」でも価値の出方が異なります。相場を先に固定してしまうと、置き場所のない家に大きな置物を贈るような不一致が起きます。予算はあくまで最後の調整弁として扱うのが安全です。
注意したいのは、この目安が会場・地域・演出内容によって動く数字だという点です。式場提携のショップで手配すると、同じジャンルでも価格帯が上がることがあります。外部手配が可能かどうかは会場によって扱いが違うため、担当プランナーに先に確認しておくと、後から持ち込み料の話が出て予算が崩れる事態を避けられます。
花束だけで済ませる式は、この6年で確実に減っている
親への贈り物は、いま「花束+何か」が主流になりつつあります。ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)によれば、披露宴で「親に花束以外のものを贈呈する」を実施した割合は67.9%で、2018年調査の59.5%から増加しています。逆に「親に花束を贈呈する」は56.5%で、2018年調査の65.4%から減っています。花束が定番でなくなったというより、花束だけで終える式が減ったと読むのが実態に近い変化です。
背景にあるのは持ち帰りの問題です。遠方から来た親にとって、大きな生花の花束は電車移動と相性がよくありません。式の翌日には片づけが必要になり、写真だけが残ります。形に残るものを併せて渡す構成が増えたのは、この不便さを補う流れでもあります。
一方で、花束が写真映えの点で優れていることは変わりません。贈呈シーンの見栄えを重視するなら花束を外す理由はなく、その場合は記念品を小さく軽いものにして、持ち帰りの負担を1つに集約する組み方が現実的です。両方を大きくすると、親は両手がふさがったまま最後の挨拶に立つことになります。
「持ち帰れるか」「置けるか」「両家で揃うか」の3条件で候補は半分に減る
候補を絞る作業は、この3条件を先に当てはめるだけで一気に進みます。当日持ち帰るなら、片手で持てる重さと大きさに収まるかどうか。実家に置くなら、壁や棚に空きがあるかどうか。そして両家に同等のものを用意できるかどうかです。3つとも満たすジャンルは、実際にはそれほど多くありません。
たとえば大型の時計は「置けるか」で脱落することがあり、生花の大きな花束は「持ち帰れるか」で引っかかります。カタログギフトや体験ギフトは3条件すべてを満たしやすい代わりに、贈呈シーンでの見栄えが弱くなります。どこを優先するかを二人で決めておくと、迷う時間が短くなります。
意外と見落とされるのが、荷物を誰が持つかという段取りです。式の後、親は引出物や親族の荷物も抱えます。宅配で後日実家に届く手配ができるジャンルなら、当日は目録やメッセージカードだけを渡す方法も取れます。会場によっては当日の配送受付が難しいので、これも事前確認の対象です。
両親贈呈品=披露宴の終盤、新郎新婦から双方の親へ感謝を込めて渡す品のこと。花束贈呈と同じ場面で渡すのが一般的で、記念品・プレゼント・親ギフトなど呼び方は会場によって異なります。招待客への引出物とは別物で、のし(掛け紙)は付けないケースが多数です。
木目がつながる三連時計は、本体価格とオプションをどう積むか
本体は39,600円から82,500円。サイズと振り子の有無で価格が決まる
三連時計は、1枚の板から3つの時計を切り出し、新郎の実家・新婦の実家・二人の家に分けて飾る記念品です。木目がつながって見えることが商品の核で、両家に同じ由来のものを贈れる点が、両家を揃えたい人と相性がよくなっています。
木の暮らしの公式オーダーページでは、BASICのSサイズ振り子なしが39,600円、Mサイズ振り子なしが49,500円、Mサイズ振り子ありが59,400円、Lサイズ振り子なしが72,600円、Lサイズ振り子ありが82,500円と案内されています。同社の表記では、人気1位がMサイズ振り子あり、2位がMサイズ振り子なしです。3つセットでこの価格なので、両家に1つずつ渡してもう1つが手元に残る構成になります。
選ぶ際の注意は、振り子ありを選ぶと壁に必要な縦方向の余白が増えることです。実家の壁に時計を掛ける習慣がない家では、振り子なしの小さいサイズのほうが結果的に飾られます。見た目の豪華さで決めると、置き場所が見つからずに箱のまま保管される可能性があります。
文字入れ1,100円、置き時計用の足880円。オプションは1個ずつ課金される
三連時計の価格でつまずきやすいのが、オプションが「時計1個につき」で計算される点です。公式サイトの案内では、文字入れは時計1個1面につき1,100円、置き時計用の足は時計1個につき880円です。3つすべてに同じ加工をすれば、その回数ぶん加算されます。
木材の変更も同様です。さくら・くるみは時計1個につき2,200円、ブラックウォールナットは時計1個につき6,600円が追加されます。素材を変えると印象は大きく変わりますが、加算はセット全体ではなく1個ごとである点を理解しておくと、見積もりのズレが起きません。
実利で考えるなら、文字入れは「両家に渡す2つだけ」に絞る手もあります。名前と挙式日を入れるのは受け取る側にとって意味がありますが、二人の手元用は無地のまま引っ越し先のインテリアに合わせる、という選び方もできます。装飾を足すほど良いとは限りません。
掛ける壁がない実家には、足を付けて置き時計にする逃げ道がある
賃貸で壁に穴を開けられない、和室で掛ける場所がない、という実家は珍しくありません。この場合、置き時計用の足を付けておけば、棚やテレビ台の上に置けます。1個につき880円の追加で、飾られないリスクを大きく下げられる調整です。
逆に、玄関やリビングに時計を掛けるスペースが確実にある家なら、掛け時計のまま渡すほうが日常の視界に入ります。両家で住環境が違う場合、片方だけ足を付けるという分け方も可能です。同じデザインで揃っていれば、仕様の細部が違っても差をつけたことにはなりません。
注意点として、時計は電池交換が必要な実用品です。高齢の親にとって、脚立が要る高さに掛けた時計の電池交換は負担になります。掛ける高さを含めて、渡すときに一言添えられるとより親切です。
納期は最短3営業日発送。ただし混み合う時期は前倒しで動く
木の暮らしの公式サイトでは、最短3営業日で発送と案内されています。オーダーメイドの記念品としては短いほうですが、これは制作側の目安であり、文字入れの内容確認や配送日数はこれに加わります。式の直前に思い立って間に合わせるものではありません。
結婚式が集中する春と秋は、ギフト全般で納期が延びやすい時期です。文字入れの原稿(名前の表記、日付の書式)を先に決めておくと、注文から発送までが短くなります。旧字体の姓がある場合は、その字が使えるかを事前に確認しておくと差し戻しが起きません。
受け取りの段取りも決めておきます。自宅で受け取ってから会場へ持ち込むのか、会場に直送するのか。持ち込みには会場ごとのルールがあり、預けられる日程も決まっています。ここを詰めずに手配すると、当日の朝に大きな箱を運ぶことになります。
| 構成 | 1枚の板から作る3つの時計(新郎側・新婦側・二人用) |
| 本体価格 | Sサイズ振り子なし39,600円/Mサイズ振り子なし49,500円/Mサイズ振り子あり59,400円/Lサイズ振り子なし72,600円/Lサイズ振り子あり82,500円 |
| 主なオプション | 文字入れ1,100円(時計1個1面)/置き時計用の足880円(時計1個)/さくら・くるみ2,200円(時計1個)/ブラックウォールナット6,600円(時計1個) |
| 納期 | 最短3営業日で発送(公式サイト記載) |
出生時の体重で作るウェイトドールは、どんな家に刺さるのか

生まれたときの重さを抱かせる、という一点に価値が集中している
ウェイトドールは、出生時の体重と同じ重さに調整したぬいぐるみです。贈呈の場で親が抱いた瞬間に、生まれた日の記憶が呼び戻される——その一点に価値が集中した記念品で、実用性ではなく体験の再現を買う商品だと考えるとわかりやすくなります。足裏などに名前と生年月日を刺繍できる商品が多く、記念品としての体裁も整います。
価格帯は幅があります。ウェイトドール専門通販のテディベアタイムでは、オリジナルウェイトドールが約14,300円、キャラクター物では、くまモンが約21,450円、スヌーピー ベーシックが約26,400円、ミッフィー スタンダードが約27,500円、スヌーピー フォーマルが約29,700円で案内されています(いずれも同店の掲載価格で、時期により変動します)。ライセンス商品になるほど価格が上がる構造です。
妥協点も明確です。ぬいぐるみである以上、置き場所を選びますし、10年後も飾り続ける家ばかりではありません。実家に飾るスペースがない、あるいは物を増やしたくない親には、感動の場面は作れても日常には残りにくい贈り物になります。
キャラクターを選ぶなら、親が知っている世代のものを選ぶ
キャラクター版を選ぶ場合、判断基準は自分の好みではなく、親が名前と姿を知っているかどうかです。スヌーピーやミッフィーのように長く流通しているキャラクターは、60代以上でも認識されやすい傾向があります。逆に近年の作品は、親側に文脈が共有されていないと「かわいいぬいぐるみ」で終わります。
両家で別のキャラクターを選ぶのは避けたほうが無難です。価格差が出るうえ、後から写真を見比べたときに差が目につきます。同一シリーズで色違いにする、あるいはフォーマル仕様で揃えるなど、並べて違和感のない範囲に収めます。
注意したいのは、刺繍内容の確認です。名前の読み・生年月日・体重は、母子手帳の記載と突き合わせておきます。ここが間違ったまま納品されると、記念品としての意味が損なわれます。刺繍は作り直しが利かない加工なので、注文フォームの入力内容は二人で読み合わせるのが確実です。
失敗しやすいのは価格ではなく段取り。納期と体重確認は早めに動く
ウェイトドールで起きやすい失敗は、注文が遅れることです。体重ベアの製作を扱うウエイトベアスタジオの公式サイトでは、通常2週間程度の納期と案内されています(商品によっては特急対応がある旨も記載)。ここに刺繍内容の確認往復が加わるため、式の1か月前には動いておきたいところです。
もう1つの落とし穴が、体重の確認です。母子手帳が実家にあり、こちらから聞くとサプライズが崩れる、という状況は現実に起こります。兄弟姉妹や、もう一方の親を経由して確認する段取りを先に考えておくと、無理な質問をせずに済みます。
ウェイトドールは価格を上げても感動の総量が増えるタイプの商品ではありません。予算を上げるならキャラクターのライセンス料に払うことになるため、無地のオリジナル型に刺繍を入れて、浮いた予算を別のジャンルに回す組み方も合理的です。
オーダー品は「注文日」ではなく「刺繍内容が確定した日」から製作が始まります。名前の表記・生年月日・出生体重の3点を、注文前に紙に書き出して確認しておくと差し戻しが起きません。旧字体の姓、双子の場合の表記、体重の単位表示は特に間違いが起きやすい箇所です。
好みが読めない親には、選ぶ権利ごと贈るという手がある
カタログギフトは「選んでもらう時間」まで含めて贈り物になる
親の好みがわからない、すでに物は足りている、というときに機能するのがカタログギフトです。リンベル公式のラインナップでは全36コースが3,190円から110,990円(税込)の価格帯で展開されています。親への贈呈でよく使われる中位の帯では、シリウス&ビーナス+e-Giftが12,100円、ネプチューン&トリトンが17,600円、ギャラクシー&アポロが23,100円、ルミナリィ&ビアンカが28,600円です。
この形式の利点は、贈った後に「何にしようか」と話す時間が生まれることです。夫婦で誌面をめくる時間そのものが、贈り物の一部として働きます。品物を外すリスクがないため、両家の好みが大きく違うときにも同額で揃えやすくなります。
弱点は、贈呈シーンでの見栄えです。箱と冊子は写真に映えにくく、贈呈の場面を演出の山場にしたい式とは相性がよくありません。花束や小さな記念品と組み合わせて、見せる要素と実用の要素を分けるのが現実的な使い方です。

香典返しや結婚内祝いで「1万円くらいのカタログギフトを」と考えて価格表を開くと、目に入るのは11,990円という中途半端な数字。1万円のつもりだったのに、なぜこ…
体験ギフトのFOR2シリーズは9,570円から57,750円まで7段階
物を増やしたくない親には、体験を贈る選択肢があります。ソウ・エクスペリエンスのFOR2シリーズは2人で使う体験に特化していて、公式サイトの現行ラインナップではFOR2ギフト(YELLOW)が9,570円で90コース、FOR2ギフト(GREEN)が11,880円で695コース、FOR2ギフト(ORANGE)が17,380円で158コース、FOR2ギフト(RED)が23,100円で529コース、FOR2ギフト(BROWN)が34,650円で415コース、FOR2ギフト(PURPLE)が45,650円で160コース、FOR2ギフト(SILVER)が57,750円で238コースです。
金額が上がるほど収録コース数が増えるわけではない点が、このシリーズの特徴です。上位の価格帯は宿泊や高価格帯のレストランなど、単価の高い体験に絞られるため、選択肢の数は減ります。数の多さを重視するなら中位、体験の格を重視するなら上位という選び方になります。
注意したいのは、体験ギフトが「二人で出かける習慣があるか」に成否を左右されることです。外出に積極的でない親に渡すと、予約のハードルが越えられないまま期限が近づきます。渡す側が予約を代行する前提で選ぶと、この問題はかなり解消します。
物を増やさず二人の時間を贈るなら、収録695コースで選択肢が広いこの1冊を▼
旅と体験のギフト(GREEN)は11,880円。有効期限6カ月という条件を読む
同じソウ・エクスペリエンスでも、日帰りの旅を贈る「旅と体験のギフト(GREEN)」(eギフト)は11,880円で、内訳としてシステム料880円が含まれます。公式ページでは104体験・348コースを収録し、1人用と2人用の両方のコースが入っていると案内されています。
この商品で必ず確認しておきたいのが有効期限です。公式の記載は「購入日から起算して6カ月間」。挙式の数か月前に買って手元に置いておくと、渡した時点で残り期間が短くなります。体験ギフトを選ぶなら、購入のタイミングを式の直前に寄せるのが正解です。
期限がある贈り物には、期限があるからこその効用もあります。「いつか行こう」で終わらず、日付を決める動機になるからです。デメリットとして受け止めるより、渡すときに「秋のうちに使ってね」と一言添える運用でカバーするほうが実態に合います。
カタログと体験、どちらを選ぶかは「親が予約を取れるか」で決まる
カタログギフトと体験ギフトは似て見えますが、必要な行動量が違います。カタログは冊子から選んでハガキやWebで申し込むだけ。体験は日程を決め、施設に予約を入れ、当日現地へ向かう必要があります。この差が、向き不向きを分けます。
実は、贈る側が思うほど「体験のほうが喜ばれる」とは限りません。予約の電話やWeb手続きに慣れていない親にとっては、体験ギフトが宿題のように感じられることがあります。行動のハードルまで含めて贈り物だと考えると、選び方が変わります。
両家で形式を変えるのも一案です。旅行好きの家には体験ギフト、家で過ごす時間が長い家にはカタログギフト。同じ価格帯で揃えておけば、内容が違っても不公平にはなりません。金額を揃えることが、両家を揃えるということの実質です。
| 項目 | 三連時計 BASIC | リンベル カタログギフト | FOR2ギフト |
|---|---|---|---|
| 価格の起点 | 39,600円(Sサイズ振り子なし・3つセット) | 3,190円(全36コースの下限) | 9,570円(YELLOW) |
| 両家に同じものを渡せるか | 1セットで両家ぶんが揃う | 同コースを2冊用意する | 同シリーズを2つ用意する |
| 受け取る側の手間 | 飾る場所の確保と電池交換 | 冊子から選んで申し込む | 日程調整と施設への予約 |
| 当日の見栄え | 箱で渡すため中身は見えにくい | 冊子のため演出向きではない | 冊子のため演出向きではない |
花と酒は「その日の記憶」を残す。ただし持ち帰りの設計が要る
プリザーブドフラワーなら4,840円から。枯れない代わりに場所を取る
花を贈りたいけれど持ち帰りが心配、という場合の代替がプリザーブドフラワーです。日比谷花壇の公式サイトでは、プリザーブドアレンジメント「マシェリ」が4,840円、「オマージュ・ルージュ」と「ボヌール・ジャルダン」が各4,980円、プリザーブド&アーティフィシャルアレンジメント「フルールドゥ」が5,940円で販売されています。水やりが不要で数年間飾れるのが特徴です。
生花の花束と比べたときの利点は、当日の扱いやすさです。箱に入っているため片手で運べ、翌日に花瓶を用意する必要もありません。遠方から新幹線や飛行機で来る親には、この差が実感として大きく効きます。
一方で、飾る場所が要る点は時計やぬいぐるみと同じです。直射日光や高い湿度を避ける必要もあり、置き場所の自由度は生花より低くなります。数年で色が褪せてくることも含めて、永久に残るものではないと理解して選ぶのが誠実な選び方です。
生花の花束は3,000円から8,000円が目安。当日の水の管理まで考える
贈呈シーンの見栄えを重視するなら、やはり生花の花束が強い選択肢です。ウエディング媒体の集計では、花束1つあたり3,000円から8,000円程度が目安とされています。会場提携の花屋に頼めば、当日の保管まで任せられるのが大きな利点です。
ただし、渡した後の扱いは親に委ねられます。二次会がある式では、花束を預ける場所が必要になりますし、宿泊するホテルの部屋で一晩置くことになる場合もあります。式の後の動線を確認したうえで、サイズを決めるのが実務的な進め方です。
花束と記念品の二本立てにする場合は、花束を小ぶりにするのが定石です。ブーケほどの大きさに抑えれば、片手で持てて写真にも収まります。豪華さを追って両手がふさがると、最後の親への挨拶で親が身動きしにくくなります。
名入れの日本酒は18,000円。飲む親にだけ効く、期限のない贈り物
酒を飲む親には、名入れの酒という手があります。越後銘門酒造の結婚式向け商品「名入れ日本酒 真紅 1800ml」は18,000円で、送料は900円と案内されています。中身は新潟産の純米大吟醸(金箔入り)で、内容量は1800ml。記念日新聞1枚が付き、桐箱と風呂敷で包装され、のしにも対応します。名入れは縦書き3カ所に名前や日付を入れられる仕様です。
この贈り物の強みは、飾っても飲んでもよいという二面性にあります。桐箱のまま床の間に置く家もあれば、正月に開ける家もあります。生まれた日や結婚した日の新聞が付くタイプは、酒そのものより新聞が話題になることも多く、贈呈後の会話が続きます。
注意点は明快で、飲まない親にはまったく機能しないことです。健康上の理由で酒を控えている場合、置き場所に困る大きな桐箱が残ります。両家のうち片方だけが飲む家庭なら、価格帯を揃えて別ジャンルにするほうが親切です。納期は注文から2〜4日程度と案内されていますが、名入れ内容の確認を含めて早めに動くほうが安全です。
| 内容量 | 1800ml(新潟産純米大吟醸・金箔入り) |
| 付属 | 記念日新聞1枚・桐箱包装・風呂敷包装 |
| 名入れ/のし | 縦書き3カ所に名前や日付を入れられる/のし対応可 |
| 価格・送料・納期 | 18,000円/送料900円/注文から2〜4日程度で届く |
角が立つのは品物選びより「両家の差」と渡し方の段取り
両家で金額と形式を揃える。差がつくのは後から必ず気づかれる
親へのプレゼントで最も起きやすい失敗は、両家で内容に差が出ることです。片方に高価な記念品、もう片方に花束だけ、という組み方をすると、当日は誰も口にしなくても、写真やアルバムを見返したときに差が見えます。基本は同額・同形式で揃えることです。
差が生まれる原因は、多くの場合それぞれが自分の実家の事情だけを見て手配することにあります。新郎側は父親の趣味に合わせ、新婦側は母親の好みに合わせる。結果として金額も見た目もばらつきます。手配は二人で1つの表にまとめ、金額欄を並べて確認するのが確実です。
形式が違ってもよい場面はあります。片方が単身の親、片方が両親そろっている場合など、家庭の構成が違うときです。この場合も金額を合わせ、渡す場面と包装の見た目を揃えておけば、差をつけた印象にはなりません。
避けられやすい品物はある。ただし断定せず、家の考え方を確かめる
贈答の場面で避けられる傾向がある品物には、いくつかの定番があります。刃物は「縁を切る」を連想させるとして、櫛は「苦」「死」の語感から、ハンカチは「手巾(てぎれ)」と書くことから別れを連想させるとして、日本茶は弔事で使われることが多いとして、それぞれ敬遠されることがあります。
ただし、これらは絶対の禁止事項ではありません。受け止め方は地域や家庭、世代によって異なり、実用品として喜ぶ親もいます。気になる場合は、その家の年長者に一度確認するのが確実です。どうしても贈りたい品なら、選んだ理由を言葉で添えるという方法もあります。
判断に迷ったときの逃げ道が、カタログギフトや体験ギフトです。品目を指定しないため、縁起の解釈が入り込む余地がありません。マナーに自信が持てないときほど、選択権を渡す形式が働きます。
渡す場面は数分。台本と持ち物を決めておかないと慌ただしく終わる
贈呈の場面は、進行上は数分しかありません。この短い時間に、花束と記念品を渡し、写真を撮り、親が挨拶に立つところまで進みます。品物が2つ以上あるなら、誰が誰に何を渡すかを事前に決めておかないと、その場で受け渡しが混乱します。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024では、「花嫁の手紙を読む」の実施率は69.2%(2018年調査は77.6%)、「花婿の手紙を読む」は12.5%(2018年調査は8.1%)です。手紙を読む構成なら、贈呈と合わせた所要時間をプランナーに伝えておくと進行に無理が出ません。
実は、記念品そのものより、この数分の設計のほうが記憶に残ることがあります。品物を先に渡してから手紙を読むのか、手紙の後に渡すのか。順番ひとつで場の空気が変わるため、リハーサル時に一度通しておくと当日の焦りが減ります。
確認しておきたいのは4点。①両家の金額と形式が揃っているか、②当日の持ち帰り手段(車・電車・宿泊)を把握しているか、③会場への持ち込みルールと搬入日、④渡す順番と担当者。特に③は会場ごとに扱いが違い、直前に判明すると代案を立てる時間がありません。

結婚の挨拶に伺う日が決まると、多くの人が最初につまずくのが手土産です。金額はいくらが妥当なのか、のし紙は掛けるべきなのか、そもそも玄関で渡していいのか。調べれば…
親の暮らし方で変わる、結婚式のプレゼント選び分け
実家に飾る場所がある家/物を増やしたくない家
持ち家で壁や棚に余裕がある家なら、三連時計やプリザーブドフラワーのように「飾ることで意味が続く」記念品が生きます。毎日視界に入る場所に置かれるため、贈った日から時間が経つほど価値が出ます。玄関やリビングの壁を思い出せるなら、この方向で問題ありません。
逆に、退職して住み替えを検討している、荷物を減らしている最中、という家では、物が増えること自体が負担になります。この場合はカタログギフトや体験ギフト、あるいは飲食物のように残らないものが向きます。物量を増やさない配慮も、立派な贈り物の設計です。
判断がつかないときは、直近1年で実家に増えた物を思い出してみます。家具や装飾品が増えている家は受け入れ余地があり、片づけの話題が出ている家は増やさない方向が無難です。日常の会話にヒントが残っています。
二人で出かける親/家で過ごす時間が長い親
旅行や外食が趣味の両親には、体験ギフトが素直に効きます。FOR2ギフト(GREEN)11,880円のように収録コース数の多い帯を選べば、行き先の選択肢が広く、二人の予定に合わせやすくなります。予約の手間さえ越えられれば、記憶に残る使われ方をします。
反対に、外出の機会が少ない親には、家で使えるものが向きます。リンベル カタログギフトのシリウス&ビーナス+e-Gift 12,100円のような中位コースなら、食品や生活用品まで選択肢に入るため、日常のなかで消化されます。使ってもらえる確率で選ぶという発想です。
注意点として、体験ギフトの有効期限は商品によって異なります。旅と体験のギフト(GREEN)は購入日から6カ月間と明記されており、購入時期がそのまま使用可能期間に影響します。渡す日から逆算して買うのが鉄則です。
準備期間が3週間を切ったとき/半年前から動けるとき
直前になって手配していないことに気づいた場合、オーダーメイド品は選択肢から外れます。刺繍や名入れ、文字入れが入る商品はどれも確認の往復が発生するためです。この局面では、在庫から出荷されるカタログギフトや体験ギフト、当日手配できる花束が現実解になります。
時間に余裕があるなら、逆にオーダー品の価値が上がります。三連時計の文字入れや、名入れの酒の3カ所の文字は、時間をかけて言葉を選ぶほど良くなります。半年前から動けるなら、両家の住環境を確認したうえで、飾られる場所まで想定して仕様を決められます。
いずれの場合も、最後に効くのは金額ではなく手紙です。品物が間に合わなかったとしても、渡す言葉が用意できていれば場面は成立します。逆に高額な記念品を用意しても、渡し方が慌ただしければ印象は薄れます。
| 両親のタイプ・状況 | おすすめの選択 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| 実家に飾る場所がある | 三連時計(両家ぶんが1セットで揃う) | 39,600円から |
| 物を増やしたくない | カタログギフト(同コースを2冊) | 12,100円・17,600円 |
| 二人でよく出かける | 体験ギフト FOR2シリーズ | 9,570円から57,750円 |
| 遠方から来る・荷物を減らしたい | プリザーブドフラワー(箱入りで運べる) | 4,840円から5,940円 |
| お酒を楽しむ家庭 | 名入れ日本酒(記念日新聞つき) | 18,000円 |
価格は各社公式サイトの現行表示(贈り物の教科書調べ)。改定される場合があります。

招待状の準備も席次も決まったのに、プチギフトだけが最後まで決まらない。ゼリーにするかクッキーにするか、300円と400円で何が変わるのか、そもそも用意しないと失…
まとめ:親への結婚式プレゼントは、金額より「渡した後」で決まる
最初の一歩は、実家の壁とリビングを思い出すことです。時計を掛けられる余白があるなら三連時計やプリザーブドフラワーが生き、置き場所が浮かばないならカタログギフトや体験ギフトに寄せる。この判断ができた時点で、候補は数点まで絞れます。そのうえで両家の金額を揃え、渡す順番をプランナーに共有すれば、当日の数分は落ち着いた時間になります。
なお、記事内の価格・コース内容・納期は各社公式サイトの掲載内容にもとづくもので、改定されることがあります。注文前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

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