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披露宴の最後、両親の前に立って何を手渡すか。花束だけでいいのか、形に残るものを添えるべきか、そもそも予算をいくら見ておけばいいのか——結婚式の準備が終盤に入ると、この「両親への記念品」で手が止まる人が目立ちます。決めるのが遅れると、オーダー品の納期に間に合わなくなります。
結論から言うと、いま選ばれているのは花束ではなく「花束以外の記念品」です。リクルート ブライダル総研のゼクシィ結婚トレンド調査2024(披露宴・ウエディングパーティー実施者/複数回答)では、「親に花束以外のものを贈呈する」が67.9%で、「親に花束を贈呈する」の56.5%を上回りました。かつては逆でした。記念品は、もう「花束のおまけ」ではありません。
この記事では、実際に販売されている定番アイテムの公式価格・納期・仕様を並べたうえで、予算の考え方、両家分をそろえるかどうかの判断、当日の段取りでつまずくポイントまでを一本にまとめます。価格はすべて各社の公式サイトで確認した税込価格です。
・両親への記念品贈呈が花束を上回った最新データと、そこから読める選び方
・三連時計・ウェイトドール・体重米・子育て感謝状・体験ギフトの公式価格と仕様
・両家2セット分を前提にした予算の組み立て方
・納期・サイズ・贈呈タイミングで起きやすい失敗と、その防ぎ方
結婚式で記念品を両親に贈る人は67.9%|花束との逆転が起きている

花束より「形に残るもの」が選ばれるようになった
両親贈呈の主役は、この数年で入れ替わりました。ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、披露宴・ウエディングパーティーで「親に花束以外のものを贈呈する」を実施した人は67.9%。一方「親に花束を贈呈する」は56.5%です。2018年調査では花束以外が59.5%、花束が65.4%でしたから、6年で花束以外が8.4ポイント増え、花束は8.9ポイント減って順位が入れ替わったことになります。
理由は単純で、花束は数日で枯れるからです。当日の絵として花束は美しく、写真映えもします。ただ、親が自宅に持ち帰ったあと残るのは花瓶に挿した数日間だけ。時計やフォトフレーム、感謝状のように何年も部屋に置けるものへ、贈り物の重心が移りました。「親にサプライズ演出を行う(プレゼントを渡すなど)」も46.6%あり、渡し方そのものを演出として設計する組が半数近くに達しています。
注意点もあります。花束以外が多数派になったからといって、花束をやめるのが正解とは限りません。花が好きな親、写真の見栄えを重視したい会場では花束の効果が大きく、実際に56.5%はいまも花束を贈っています。多数派に合わせるのではなく、「自分の親が受け取ったあと、どこに置くか」を想像して決めるほうが外れません。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(リクルート ブライダル総研・PDF)
花束と記念品、両方渡すか片方に絞るかの判断軸
両方渡す組と、記念品だけに絞る組の差は「手が足りるか」で決まります。新郎新婦2人で両家4名(あるいは親1名ずつなら2名)に渡す場面で、片手に花束、もう片方に箱入りの記念品を持つと、手渡しの動線が渋滞します。三連時計のように箱が大きいアイテムを選ぶなら、花束は小ぶりのブーケにするか、記念品だけに絞ったほうが所作がきれいに収まります。
費用の面でも差が出ます。花束は当日会場で用意することが多く、装花の追加費用として見積もりに乗ります。記念品は事前購入なので支払いのタイミングが違い、ここを別々に管理していると総額が把握しにくくなります。記念品の相場感を確認したうえで、花束をつけるかどうかを最後に決める順番が安全です。
逆張りの視点をひとつ。「花束以外」を選ぶ人が増えた結果、いま会場でむしろ目立つのは花束のほうです。花の少ない披露宴が増えているぶん、両親贈呈で花が出てくると場面が変わります。統計上の少数派をあえて選ぶ判断も、演出としては十分に成立します。
両家で品物をそろえる場合とそろえなくていい場合
基本は両家で同じ品をそろえます。片方だけ高価なもの、片方だけ手作り、という差は当日その場で見えてしまい、あとから親族間の話題になりやすいためです。子育て感謝状やパネルに「両家分セット」の商品が多いのは、この前提に応えた売り方です。PIARYの「子育て感謝状パネル(2枚)両家分セット」は6,980円、「体重米手作りキット 両家分セット」は9,980円と、最初から2つで1つの商品として売られています。
そろえなくていいケースもあります。片方の親が施設に入っていて飾る場所が限られる、片方は単身で受け取り手が1名、といった事情があるときは、価格帯だけ合わせて中身を変えるほうが親切です。「同じ予算・違う品」であれば不公平にはなりません。
気をつけたいのは、片親の家庭や、親がすでに他界しているケースです。人数の非対称をそのまま演出に出すと、贈られる側が居心地の悪い思いをすることがあります。祖父母や育ててくれた親族へ渡す形にする、贈呈の対象を「家族」とまとめるなど、進行の言葉づかいごと担当プランナーと調整しておくと落ち着きます。
迷ったら「記念品を主役、花束を添え物」の順で決めると全体が整います。記念品は納期があるため先に確定させ、花束は会場の装花打ち合わせのタイミングで最後に足せます。両家で品をそろえるか、価格帯だけ合わせて中身を変えるかも、この段階で決めておくと後戻りがありません。
予算は6,167円から59,400円まで開く|価格の決まり方を先に知る
同じ「記念品」でも価格が10倍近く開く理由
今回公式サイトで確認した定番アイテムの価格は、中島精米所の結婚式体重米が6,167円、木の暮らしの三連時計Photo Frameが59,400円と、同じ「両親贈呈品」の中で開きがあります。理由は素材と加工の量です。体重米は米と水引とメッセージカードの組み合わせ、三連時計は無垢材を1枚の板から切り出して時計3台に仕立てるオーダー品。手が入る工程数がそのまま価格に出ます。
価格帯の中心が見えにくいなら、まずは「加工がどこまで入るか」で3つに分けて考えると整理できます。既製品に名前と日付を入れるだけなら1万円未満に収まるものが多く、生花やプリザーブドフラワーが加わると1万円台前半、木材のオーダーメイドや複数点構成になると数万円に届きます。
注意点は、価格が安い=軽く見えるとは限らないことです。体重米は6,167円ですが、両親が抱き上げたときの重さがそのまま出生時の記憶につながるアイテムで、価格と伝わり方は比例しません。金額の見栄えを気にするより、渡した瞬間に何が伝わるかで選ぶほうが後悔が少なくなります。
2セット必要という前提を忘れると予算がずれる
両親贈呈は、原則として両家に1つずつ、つまり2セット必要です。ここを見落として1点分の価格で予算を組むと、決済の段階で見込みがずれます。三連時計のように「両家の親と新郎新婦で1台ずつ持つ」構成の商品は1件の注文で3台分がそろいますが、感謝状やウェイトドールは基本が1点売りです。商品ページに「両家分セット」の表記があるかどうかを、購入前に必ず確認してください。
ゲストへのプチギフトと財布が競合する点にも触れておきます。招待客が多い披露宴では、1個あたり数百円のプチギフトでも総額が積み上がります。両親贈呈品を先に決めてしまうと、あとからプチギフトのグレードを落とすことになりがちです。両方を並べて枠を切るのが現実的です。

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もうひとつ、支払い方法で小さな費用が乗ることがあります。ベアカフェは日本全国送料無料としていますが、後払い決済を選ぶと手数料550円がかかります。少額ですが、両家分で2件に分けて注文すると回数分だけ発生します。
価格を押し上げる3つのオプション
見積もりが膨らむ要因は、だいたい決まっています。1つ目はオーダーの深さです。木の暮らしの三連時計はSimpleが19,800円、板を選んでデザインできるBASICとKANAが39,600円から、ふりこ付きのHOEKが45,100円と、選択肢を増やすほど上がります。文字盤に写真を入れるPhoto Frameは59,400円から、手紙を封入するTegamiは52,800円からです。
2つ目は花です。ファルベの子育て感謝状はクリアガラスタイプのひまわりが9,350円、ブーケが大きくなるダスティブーケが13,200円、ソラフラワーのブーケボックスは25,080円。花の量と種類がそのまま価格差になります。3つ目は納期短縮で、ファルベには特急オプションが用意されています。準備が遅れた分を後から金額で埋める形になるため、早く決めるほど安く済むという単純な構造です。
両親贈呈品は原則2セット。1点分の価格で予算を立てると、支払い段階で見込みが崩れます。商品ページの「両家分セット」表記の有無、送料と決済手数料、特急オプションの要否を、注文前にまとめて確認しておきましょう。
形に残す定番は三連時計・ウェイトドール・体重米の3方向

三連時計は19,800円から|木目がつながる意味を渡す
三連時計は、1枚の板から3つの時計を切り出し、木目がつながった状態で両家の親と新郎新婦が1台ずつ持つ記念品です。木の暮らし(株式会社木工房蔵・福井県越前市)のラインナップでは、木目を活かしたSimpleが19,800円、BASICとKANAが39,600円から、Moon・Colorful・ディズニーキャラクターデザインが45,100円から、Fleur mimiが46,200円から、Tegamiが52,800円から、FleurとPhoto Frame・BEAMS DESIGNが55,000円・59,400円からと幅があります。sanrio charactersは41,800円から、上位のCrystalは103,400円からです。
強みは「離れて暮らしても同じ時間が動く」という物語が説明不要で伝わる点にあります。両家が遠方同士でも、同じ板から生まれた時計が3つの家にある。贈呈の場で長い説明をしなくても意味が伝わる贈り物は、進行が押しやすい披露宴では実用的です。同社は300会場以上での取り扱いと13万組以上の納入実績を掲げています。
弱点は納期と置き場所です。オーダーメイドなので、選ぶデザインによって発送可能日が変わります。加えて、親の家にすでに掛け時計がある場合、掛ける壁を1面空けてもらう必要があります。実家の壁の状況が分からないなら、置き型や小ぶりなデザインを選ぶほうが安全です。
ウェイトドールは9,800円から|抱いた瞬間に体重が戻ってくる
ウェイトドール(体重ベア)は、生まれたときの体重と同じ重さに調整したぬいぐるみです。ベアカフェのラインナップでは、ココウェイトベアーが9,800円、面長のやさしい顔立ちのハニーウェイトベアーが10,780円。ハニーウェイトベアーは4,500gまで体重調整に対応し、Made in JAPAN表記の商品も並びます。価格帯は〜15,000円、15,000〜30,000円、30,000円〜の3区分で整理されています。
この贈り物の核心は、渡す瞬間の身体感覚です。親は数十年前に自分が抱いた重さをその場で追体験します。写真や手紙が「思い出す」ための道具だとすれば、ウェイトドールは「重さで思い出させる」道具で、言葉が得意でない新郎側の贈呈にも向きます。
注意点は納期の幅です。同店は1週間〜2週間、2週間〜1カ月、1カ月〜2カ月という納期区分を商品ごとに設けています。刺繍やキャラクターものは長めになりやすいので、式の2カ月以上前に着手するのが無難です。また、ぬいぐるみは好みがはっきり分かれます。飾る習慣のない家では箱のまま仕舞われることもあるため、親の部屋にぬいぐるみや人形があるかを事前に思い出してください。
体重米は6,167円|「食べて減る」ことを前向きに使う
体重米(ウエイトライス)は、出生時と同じ重さのお米を風呂敷や袋に仕立てた贈呈品です。中島精米所の結婚式体重米は税抜5,710円・税込6,167円で、対応重量は3,000〜5,000g。セット内容は体重米本体、デザインを選べるブライダル水引、メッセージカード(無料)です。PIARYには自分で仕上げる「体重米手作りキット 両家分セット」9,980円もあります。
いちばんの利点は、置き場所を要求しないことです。三連時計や感謝状は飾るスペースを親に負担させますが、米は食べれば消えます。「モノが増えるのは困る」と普段から言っている親には、この性質がそのまま長所になります。抱いたときの重さが伝わる点はウェイトドールと同じです。
一方で、記念として残らないことを寂しく感じる親もいます。写真を撮る前に開封されてしまうと形跡が残らないため、贈呈直後に記念撮影を組み込んでおくと納得感が変わります。米そのものの保管にも配慮が必要で、夏場に高温の車内へ長時間置くのは避けたほうがよい品です。
| 項目 | 三連時計(木の暮らし) | ウェイトドール(ベアカフェ) | 体重米(中島精米所) |
|---|---|---|---|
| 価格 | Simple 19,800円〜Crystal 103,400円 | ココ 9,800円/ハニー 10,780円 | 6,167円(税抜5,710円) |
| 両家分の考え方 | 両家+新郎新婦で1台ずつ | 基本は1点売り | 新郎新婦それぞれの体重で用意 |
| 納期の目安 | デザインごとに発送可能日が異なる | 1週間〜2週間/2週間〜1カ月/1カ月〜2カ月 | 公式サイトで要確認 |
| 飾る場所 | 壁または棚が必要 | 棚・ケースが必要 | 不要(食べて消費) |
写真と言葉を残すなら子育て感謝状という選択肢
子育て感謝状=育ててくれた年月への感謝の言葉に、写真や花を添えて贈る記念品。表彰状に似た体裁のパネル型、フォトフレーム型、ガラス板型、ブーケと一体になったタイプなどがあり、サンクスボードとも呼ばれます。
ファルベは9,350円から|ガラス・ブーケ・日本酒まで選べる
ファルベ(広島)の子育て感謝状は、クリアガラスフォトフレーム子育て感謝状「ひまわり」が9,350円、クリアガラス子育て感謝状「かすみ草」と《写真入り》日本酒子育て感謝状が9,680円から、「ピュアブーケ パピヨン」が9,900円、「カルムコティ」とフラワーフォトフレーム「パリス」が11,000円、写真の枚数を選べる「カルムブーケ」が11,550円、ナチュラルな「ダスティブーケ」が13,200円、ソラフラワーブーケボックスが25,080円。掲載商品の価格帯は9,350円〜25,080円に収まります。
選び方の軸は「文字と花の比率」です。感謝の言葉をしっかり読ませたいならガラスやパネル型、当日の華やかさを優先するならブーケ一体型。飲む家庭には日本酒タイプという逃げ道もあり、飾る文化がない親にはこちらが刺さります。
注意したいのは写真選びです。写真入りタイプは入稿データの質がそのまま仕上がりに出ます。古いプリント写真をスマートフォンで撮影しただけの画像は、拡大すると粗さが目立ちます。スキャンしたデータを用意できるか、手元の写真で足りるかを、注文前に確認してください。特急オプションは用意されていますが、写真の準備が遅れるとそこも間に合いません。
PIARYは3,980円から|両家分セットで組み立てる
PIARYの子育て感謝状・サンクスボードは、祖父母感謝状 デザイン06が3,980円、子育て感謝状パネル(2枚)両家分セットが6,980円、ナチュラルボックスが8,800円、体重米手作りキット 両家分セットとメルシーベア メモリアルメッセージベアが9,980円、アーチ アネモネブーケ Lが11,500円、ガラスのメッセージフォトプレート ペアネームが11,620円、Fleur Single〜感謝状〜が13,904円、ガジュマル(多幸の木)鉢植え完成品が20,800円、メモリウム シャイニングスターが22,500円。価格帯は3,980円〜22,500円です。
特徴は「両家分セット」の商品が最初から用意されている点にあります。パネル2枚セット6,980円のように、そろえる前提の価格設計になっているため、両家で内容を合わせたい場合の手間が減ります。祖父母まで渡す場合の3,980円の感謝状があるのも、親族席の人数構成に合わせやすい構造です。
弱点は、価格が抑えめのアイテムほど紙の面積が主役になることです。当日のスポットライトの下では、面積の小さい品は遠くの席から見えません。演出として「見せる」ことも狙うなら、ブーケやボックスと組み合わせるか、サイズの大きいタイプを選ぶ判断が要ります。
飾る場所を決めてからサイズを選ぶ
感謝状で最も多い行き違いが、置き場所です。贈った側は玄関やリビングに飾ってもらう想像をしますが、受け取った側は「どこに置けばいいか」で困ることがあります。特にA4サイズを超えるパネルやブーケボックスは、棚の奥行きが足りないと立てられません。
先回りするなら、注文前に実家の様子を思い出してください。写真立てが並んでいる棚があるか、壁に何か掛かっているか。ガジュマルの鉢植え20,800円のような植物は、日当たりと水やりの手間を親に渡すことになるため、留守がちな家には向きません。
逆に、飾る前提を外して考える手もあります。ガラスのメッセージフォトプレート ペアネーム11,620円のような小型のものは、棚の一角に置けて掃除の邪魔になりません。「毎日視界に入る小ささ」を狙うほうが、結果的に長く残ります。
モノを増やしたくない親には体験ギフトやカタログギフト
ソウ・エクスペリエンスの総合版は6,270円から5段階
体験ギフトは、レストランや温泉、ものづくり体験などを親自身に選んでもらう贈り物です。ソウ・エクスペリエンスの総合版カタログギフトは、BLUEが6,270円(720コース+48グッズ)、GREENが11,880円(1,543コース+66グッズ)、REDが23,100円(750コース+31グッズ)、BROWNが34,650円(572コース+26グッズ)、SILVERが57,750円(324コース+16グッズ)の5段階です。
価格が上がるほど掲載コース数が減る点に注目してください。上位グレードは1件あたりの体験単価が高くなるため、収録数はむしろ絞られます。「選択肢の多さ」を重視するなら中位グレード、「体験の格」を重視するなら上位グレードという読み方になります。
デメリットは、渡した時点では中身が確定しないことです。物の贈り物と違い、開けても本が出てくるだけなので、贈呈の場のインパクトは弱くなります。花束や感謝状と組み合わせて「その場で見えるもの」を1つ用意しておくと、当日の絵と実利の両方が成立します。
旅と体験のギフトGREENは11,880円・有効期限は6カ月
日帰り旅に寄せた「旅と体験のギフト(GREEN)(eギフト)」は11,880円で、収録は104体験/348コース。有効期限は購入日から起算して6カ月間で、価格にはシステム料880円が含まれます。美術館の鑑賞コース、日帰り貸切温泉とランチ、天体観測ツアーなど、夫婦で出かける前提のコースが並びます。
親世代への贈り物として噛み合うのは、「行き先を決める会話」が生まれる点です。カタログを開いて2人で相談する時間そのものが贈り物になり、実際に出かけたあとに報告の連絡が来ることも多い形式です。旅行券のように使途が固定されないぶん、体力や好みに合わせて選べます。
注意点は期限です。有効期限は購入日から6カ月で、予約が必要なコースは期限直前だと枠が埋まっている可能性があります。式の半年以上前に買ってしまうと、渡す時点で期限が近いという逆転が起きるため、購入タイミングは式の直前に寄せてください。
リンベルのとっておきの宿は33,990円・247施設から選ぶ
宿泊に振り切るなら、リンベルの「選べる体験ギフト とっておきの宿」があります。価格は33,990円で、内訳は本体30,000円+システム料900円。掲載は247施設です。旅館やホテルの宿泊をカタログから選ぶ形式で、両親2人で1泊の旅に出てもらう贈り方になります。
カタログギフトはシステム料が上乗せされる仕組みなので、支払額と商品価値は一致しません。この構造を理解しないまま「同じ金額なら現物のほうが得」と考える人もいますが、選ぶ楽しみと使い道の自由度が対価だと考えれば見え方が変わります。カタログギフトの金額の内訳については、別記事で細かく分解しています。

結婚祝いに10万円をいただいた、あるいは高額な香典にお返しをしなければならない——そんなときに候補へ挙がるのが3万円のカタログギフトです。ところが各社の商品ペー…
弱点は、親の体調や仕事の都合で使いきれないリスクがあることです。宿泊は日程調整のハードルが日帰り体験より高く、期限内に行けなかった場合は価値がゼロになります。遠出が難しい親には、日帰り型や物の記念品のほうが確実です。
| 親のタイプ・目的 | おすすめの選択 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| 形に残るものを喜ぶ | 三連時計(木の暮らし) | Simple 19,800円〜 |
| 当日の演出も重視したい | ウェイトドール/ブーケ型の子育て感謝状 | 9,800円〜13,200円 |
| モノを増やしたくない | 体重米/体験ギフト | 6,167円/6,270円〜 |
| 夫婦で出かけてほしい | 旅と体験のギフト/とっておきの宿 | 11,880円/33,990円 |
| 両家できっちりそろえたい | 両家分セットの子育て感謝状(PIARY) | 6,980円〜9,980円 |
当日までに間に合わない|納期とサイズでつまずく人が多い
オーダー品は「決めた日」ではなく「発送日」で逆算する
両親贈呈品でいちばん多い失敗は、納期切れです。原因は、購入を招待状や席次表と同じ感覚で「式の1カ月前でいい」と考えてしまうこと。オーダーメイドの記念品はそこから外れます。ベアカフェは商品ごとに1週間〜2週間、2週間〜1カ月、1カ月〜2カ月という納期区分を設けており、刺繍や特別仕様のものは後者に入ります。木の暮らしの三連時計もデザインごとに発送可能日が異なり、写真を入れるタイプは工程が増えます。
対策は、注文日ではなく「手元に届く日」から逆算することです。届いてから中身を確認し、名入れの誤字を直す時間まで含めると、式の1カ月前に受け取れる状態が理想になります。写真入りの商品なら、写真データを探す時間もここに乗ります。
間に合わないと分かった時点の逃げ道も用意しておくと安心です。ファルベには特急オプションがあり、PIARYやベアカフェには短納期で仕上がる既製寄りの商品が並びます。ただし選択肢は狭まりますし、追加費用も発生します。最初から余裕を持つほうが安く済みます。
持ち帰りのサイズと重さは式場に確認しておく
意外と見落とされるのが、贈呈後の物流です。親は正装で参列し、両手には引出物やカメラを持っています。そこに大きな箱が加わると、そのまま二次会や帰りの電車に持ち込むのが難しくなります。ブーケボックスやパネル型の感謝状は、外箱が想像より大きいことがあります。
解決策はシンプルで、式場に預かってもらうか、後日配送にすることです。多くの会場は当日の荷物を新郎新婦の親族控室で預かってくれます。ただし対応は会場ごとに違うため、担当プランナーに事前確認が必要です。会場に直接配送してもらう場合も、受け取り可能な日程が決まっていることがあります。
体重米のように重さが本質の贈り物では、この点がさらに重要になります。3,000〜5,000gという重量は、手に持って移動するにはそれなりの負担です。渡す場面では意味を持つ重さが、帰り道では負担に変わることを想定しておいてください。
名入れの誤字と、贈呈のリハーサルを当日前に潰す
名入れ商品で怖いのは誤字です。旧字体の姓(渡邊・齋藤など)、義両親の名前の漢字、入籍後の姓と旧姓のどちらを入れるか。注文フォームに打ち込んだ文字がそのまま彫られるため、確認するのは新郎新婦しかいません。届いた時点で全文字を声に出して読み合わせると、見落としが減ります。
もうひとつは当日の動きです。誰が何を持ち、どちらの親から渡すのか。箱が2つある場合はスタッフから受け取る順番も決めておかないと、贈呈の場で手が交錯します。ほとんどの会場では前日または当日にリハーサルの時間があるので、そこで実物のサイズを前提に確認しておくと安心です。
注意点として、記念品を式場へ直接配送する場合は、荷物の受け取り期限と保管場所のルールが会場ごとに決まっています。搬入が式の数日前までに限られていることもあるため、注文前に担当プランナーへ「いつからいつまで預かってもらえるか」を確認してから発送日を決めてください。
親のタイプ別に見る、外しやすい選び方と避け方
同居・実家住まいなら「置き場所の競合」を先に確認する
実家に住んでいる、あるいは近くに住んでいる人ほど、置き場所の情報を持っています。この強みを使わないのはもったいない話です。掛け時計がすでに複数ある家に三連時計を贈ると、既存の時計を外してもらうことになります。仏壇や写真が並ぶ棚がいっぱいなら、パネル型の感謝状は行き場を失います。
確認は難しくありません。帰省したときにリビングの壁と棚を見ておくだけです。空いている面があるか、飾ってある物のサイズはどれくらいか。それだけで、選ぶべきサイズが大きく絞り込めます。
注意点として、サプライズにこだわりすぎて情報収集をやめてしまうと精度が落ちます。品物は伏せたまま「壁に何か飾る余裕ある?」と聞く程度なら、驚きは損なわれません。
遠方の親・義両親には持ち帰りやすさを最優先する
新幹線や飛行機で参列する親には、大きさと重さがそのまま負担になります。この場合は、後日自宅へ配送する前提で選ぶか、小型のものに寄せるのが現実的です。ガラスのメッセージフォトプレート ペアネーム11,620円のようなサイズなら、荷物に紛れて持ち帰れます。体験ギフトは冊子1冊なので、この観点では最も軽い選択肢です。
義両親への贈り物は、好みの情報が少ないぶん難易度が上がります。パートナーに「実家に飾ってあるもの」を聞くのがいちばん早く、そこで得た情報を基準にすれば大きく外れません。結婚の挨拶で訪問したときの家の様子も、貴重な判断材料になります。

結婚の挨拶に伺う日が決まると、多くの人が最初につまずくのが手土産です。金額はいくらが妥当なのか、のし紙は掛けるべきなのか、そもそも玄関で渡していいのか。調べれば…
なお、贈答マナーの細かい部分は地域や家の考え方によって異なる場合があります。両親贈呈品にのしを掛けるかどうかも一様ではないため、迷ったら両家の親族に確認できる立場の人(多くは自分の親)に一度聞いておくと安全です。
2つ目の失敗パターン|趣味が強く出るインテリアは外れやすい
もうひとつの典型的な失敗は、好みを外すことです。特に危険なのが、色や造形の主張が強いインテリア雑貨。新郎新婦の世代で流行しているデザインが、親世代の部屋に馴染むとは限りません。贈られた側は「気に入らない」とは言えないので、押し入れ行きになっても報告は来ません。
回避策は2つあります。1つは、意味が形を支える贈り物を選ぶこと。三連時計の木目、ウェイトドールの重さ、体重米の重量のように、デザインではなく由来で価値が立つものは好みの影響を受けにくくなります。もう1つは、選ぶ権利を親に渡すこと。体験ギフトやカタログギフトはこの発想の商品です。
植物も判断が分かれます。ガジュマルの鉢植え20,800円のような品は、園芸を楽しむ親には長く残る贈り物になりますが、留守がちな家では枯らしてしまった罪悪感だけが残ります。世話が必要な贈り物は、相手の生活リズムを知っている場合に限って選んでください。
| 最も軽い選択肢 | 体験ギフトの冊子(総合版BLUE 6,270円〜) |
| 小型で持ち帰れる | ガラスのメッセージフォトプレート ペアネーム 11,620円 |
| 重量に注意 | 体重米は3,000〜5,000gの重さがある |
| かさばる場合の逃げ道 | 式場預かり、または後日自宅へ配送 |
まとめ|結婚式の記念品は「渡したあとの生活」から逆算して選ぶ
最初の一歩は、実家のリビングを思い出すことです。壁が空いているなら三連時計、棚に写真が並んでいるなら子育て感謝状、物が増えるのを嫌がる親なら体重米か体験ギフト。この1回の想像で候補は3つ以内に絞れます。そこまで決まれば、あとは公式サイトで納期を見て注文するだけです。両親贈呈は披露宴の終盤に置かれる場面ですが、準備は最初のほうに片づけておくと、直前の慌ただしさに巻き込まれません。
価格・仕様・納期は変更されることがあります。注文前に各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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