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披露宴の最後、扉の前でゲスト一人ひとりに手渡すあの小さな包み。結婚式のお見送りプチギフトは、準備リストの中では後回しになりがちなのに、ゲストが「もらったもの」として最後まで手に持って帰る唯一のアイテムです。だからこそ「安っぽく見えないか」「何個用意すればいいのか」「そもそも必要なのか」で立ち止まる人が多くなります。
結論から言えば、判断の軸は3つの数字で足ります。1人あたりの費用は全国平均288円、用意している人は9割超、そして決めるタイミングは披露宴の1.7ヵ月前。この3つを押さえたうえで、200円台の焼き菓子か300円台の選べるタイプかを決めれば、迷う時間はほとんど要りません。
この記事では、ゼクシィ結婚トレンド調査2024で公表されている費用・購入先・重視点の実数と、ファルベ・PIARY・スターバックスの公式ページで確認した現行価格を並べて、お見送りプチギフトの選び方を組み立てます。ゲストが本当に見ているポイントと、当日の動線でつまずきやすい落とし穴まで含めて整理します。
・1人あたりの費用の全国平均288円と、価格帯ごとの実際の分布
・ゲストが重視する点の上位3項目と、名入れが伸び悩む理由
・200円台〜480円で選べる現行アイテム8品の内容量・賞味期限・価格
・会場で買うか外部ショップで買うかで平均が85円変わる事実と、当日の渡し方の段取り
結婚式のお見送りプチギフトは1人288円が基準|先に決める3つの数字

プチギフト選びは「何を贈るか」から入ると決まりません。先に決めるべきは予算・個数・締切の3つで、この順番で数字を埋めていくと候補が自動的に絞られます。ゼクシィ結婚トレンド調査2024には、この3つすべての実数が載っています。
プチギフト=披露宴・ウエディングパーティー、二次会等の列席者に、送迎時などに手渡しなどをする贈り物(ゼクシィ結婚トレンド調査2024での定義)。引き出物が「席に置いておく贈り物」なのに対し、プチギフトは「手渡す贈り物」である点が本質的な違いです。お見送りプチギフトという呼び方は、この手渡しの場面=送賓を指しています。
1人あたりの費用は全国平均288円、首都圏は309円
一人当たりのプチギフト費用の平均は、全国推計値で288円、首都圏では309円です。前年の首都圏調査は318円だったので、首都圏はわずかに下がっています。この数字を出発点にすれば、候補の上限と下限が決まります。
分布を見ると、実態は「平均のあたりに集中している」わけではありません。首都圏の回答者321人の内訳は、200円未満が23.4%、200〜300円未満が26.5%、300〜400円未満が29.6%で、この3帯だけで約8割を占めます。一方で400〜500円未満は4.0%と急に薄くなり、500〜600円未満で9.7%に戻ります。つまり価格帯は「200円台〜300円台」と「500円台」に分かれ、その中間はほとんど選ばれていません。
この構造は選ぶ側にとって有利です。400円台を狙うより、300円台で品質を上げるか、500円台まで一気に上げてブランド品にするか、二択で考えるほうが納得感のある品に届きます。招待客52人の式で全国平均288円をかけると総額14,976円、首都圏平均309円なら16,068円。挙式費用全体から見れば小さな額なので、ここを削るより「配りやすさ」を優先したほうが結果的に満足度は上がります。
注意点は、この平均が「用意した人の中での平均」だということです。手作りを選んだ人も含まれているため、既製品だけで比べると体感はもう少し上がります。予算を組むときは、平均額をそのまま上限にせず、送料や予備分を足した総額で見ておくほうが安全です。

招待状の準備も席次も決まったのに、プチギフトだけが最後まで決まらない。ゼリーにするかクッキーにするか、300円と400円で何が変わるのか、そもそも用意しないと失…
9割超が用意している|「なくても失礼」ではないが定番化している
プチギフトを用意した人は、全国推計値で90.3%、首都圏では90.4%です。2021年調査では首都圏80.3%だったので、ここ数年で10ポイント近く戻ってきました。10組に9組が用意している以上、「あって当たり前」の空気があるのは事実です。
ただし、用意しないことがマナー違反というわけではありません。プチギフトは伝統的な儀礼ではなく、送賓時の演出として広まったものです。引き出物のように格式が決まっているわけでもなく、金額の目安が公的に定められているわけでもありません。会費制のカジュアルなパーティーで、料理や引き出物に予算を寄せた結果プチギフトを省く判断も成立します。
とはいえ、9割が用意している中で自分たちだけ何も渡さないと、扉の前で握手だけになり、動線が間延びしやすいという実務的なデメリットがあります。渡す物があると、ゲスト一人あたり数秒の自然な間ができて会話が生まれ、列が流れやすくなる。マナーというより進行の道具として機能している側面が大きいアイテムです。
個数は招待客の人数+予備|端数の切り上げ方に注意
披露宴・ウエディングパーティーの招待客人数の平均は52.0人(全国推計値・2024年調査)、首都圏では53.2人です。間柄別に見ると、親族20.6人、学生時代の恩師・友人22.6人、勤務先の上司・同僚8.4人、親の友人・知人・近所の人1.2人という内訳になります。
個数はこの招待客数を基準に、必ず予備を足します。理由は3つあり、輸送中や当日の保管で包装が潰れる可能性、直前の出席者追加、そして渡し間違いによる不足です。プチギフトは1個単位で追加注文しにくく、多くの商品がロット単位でしか手配できません。50人の式なら60個といった具合に、10%前後を上乗せしておくと当日慌てずに済みます。
端数の扱いにも注意が必要です。ネットショップは30個・48個・55個といったセット販売が多く、必要数ちょうどを買えないことがあります。60個買う前提で単価を計算しておけば、後から「あと3個足りない」で送料を二重に払う事態を避けられます。1個234円のクッキーを60個なら14,040円、割引価格158円の商品を60個なら9,480円と、同じ60個でも総額は大きく変わります。
検討開始は披露宴の2.5ヵ月前、決定は1.7ヵ月前が平均
プチギフトの検討開始時期の平均は披露宴の2.5ヵ月前、決定時期の平均は1.7ヵ月前です。決定時期の分布を見ると、披露宴の1ヵ月前に決めた人が46.6%と最多で、半数近くが直前に確定させています。
検討期間の平均は0.8ヵ月間で、1ヵ月未満で決めた人が61.2%。つまり多くのカップルは「2〜3ヵ月前に考え始めて、1ヵ月かけずに決めている」というスピード感です。ドレスや会場装花に比べれば検討負荷は軽く、短期決戦で問題ないアイテムだといえます。
ただし、この平均に安心して1ヵ月前から動くと、名入れやオリジナル印刷が必要な商品では間に合わないことがあります。印刷を伴う商品は校正のやり取りが発生するため、通常の在庫品より納期が長くなります。名入れを考えているなら、平均より1ヵ月前倒しして動くのが現実的です。
ゲストが見ているのは価格ではなく「持ち帰りやすいかどうか」
プチギフト選びで一番外しやすいのが、「かわいい」「珍しい」を優先してしまうケースです。実際の調査データを見ると、選ぶ側が重視している項目は、ゲストの手元での扱いやすさに直結する要素に集中しています。
重視点の1位は費用の手頃さ49.2%、2位は無難さ48.6%
首都圏で2024年にプチギフトを用意した356人が挙げた重視点は、1位が「費用が手頃であること」49.2%、2位が「好き嫌いが分かれない無難な品であること」48.6%と、ほぼ並んでいます。3位が「消耗品(食品)であること」35.7%。上位3つはすべて、奇をてらわない方向を向いています。
4位以降を見ると、「こだわりのセンスや個性を表現できる品であること」27.2%、「自分たちで持ち運びが便利であること」27.0%と続きます。個性を出したい気持ちは4分の1程度で、実務的な条件のほうが優先されているのがわかります。
この順位が示しているのは、プチギフトは「新郎新婦の趣味を表現する場」ではなく「ゲストが困らないことを最優先する場」だという判断です。強いこだわりを入れたいなら、中身ではなくパッケージのデザインや添えるメッセージカードで出したほうがリスクが小さい。中身は無難に、見た目で個性を出す、という切り分けが実用的です。
消耗品(食品)が35.7%|形に残る雑貨が敬遠される理由
「消耗品(食品)であること」を重視した人が35.7%いる一方、「実用的であること」は16.3%にとどまります。この差が、食品と雑貨の扱われ方の違いを表しています。
食品が選ばれる理由は明快で、食べれば残らないからです。ゲストの好みや生活スタイルに合わなくても、職場で配る、家族に渡すといった逃げ道があります。対して、タオル・グラス・小物入れといった雑貨は、好みが合わなければ収納を圧迫し続けます。既に同じ物を持っている確率も高い。
雑貨を選ぶなら、消耗品に近い性質のもの——入浴剤、ハンドソープ、紅茶のティーバッグのように「使えばなくなる」品にすると、食品と同じ土俵に乗ります。逆に言えば、形が残る雑貨を選ぶ場合は、ゲストの年齢層が近く趣味が読める式に限定したほうが安全です。親族の年齢幅が広い式では、食品側に寄せておくほうが失敗しにくくなります。
新郎新婦の名前を入れたい人は7.0%しかいない
意外と知られていないのが、名入れの位置づけです。重視点のうち「新郎・新婦の名前が入れられること」は7.0%、「写真やイラスト・新郎新婦の名前が入れられること」でも9.3%にとどまります。10人に1人未満しか重視していません。
名入れギフトは商品ページの目立つ場所に並ぶため、定番のように見えます。しかし実際の選択基準では下位です。理由は持ち帰った後にあります。名前が入った消耗品なら食べて終わりですが、名前が入った雑貨は、ゲストが自宅で使うたびに他人の名前を目にすることになる。使いにくさが生まれます。
名入れを入れたいなら、外袋やタグ・シールなど、開けたら外れる部分に限定するのが現実的です。中身そのものに名前を刻むのは、ごく親しい友人だけを招く小規模なパーティーに向いた選択で、親族や上司が多い披露宴では慎重に判断したほうがよい要素だといえます。
失敗パターン①:名入れ雑貨で持ち帰りに困らせる
新郎新婦の名前入りグラスやタオルを選び、ゲストが使いどころに困るケース。原因は「記念に残るものを」という発想を、贈る側の目線だけで通してしまうことにあります。対策は、名前を入れる場所を外装のタグやシールに限定し、中身は食品や入浴剤などの消耗品にすること。記念性は、同封するメッセージカードで十分に伝わります。
200円台で選べる定番プチギフトを内容量と賞味期限で比較する

ここからは、実際に買える現行アイテムを数字で並べます。価格はブライダル専門通販の公式ページで確認した2026年9月時点の表示価格で、セール価格を含むため変動します。発注時は必ず商品ページの表示を確認してください。
| 項目 | ミニブーケット1個 | いつまでもヨロシクッキー | プチメイソンジャー1個 |
|---|---|---|---|
| 中身 | ハートクッキー(プレーン)3枚 | 人形クッキー2枚入 | ポップコーン1袋(10種) |
| 賞味期限 | 1ヶ月程 | 公式ページに記載なし | 30日程 |
| サイズ | 155×90×40mm | 105×120×8mm | 110×70×37mm |
| 通常価格 | 280円 | 292円 | 324円 |
| 表示価格 | 158円 | 234円 | 153円 |
ハートクッキー3枚で厚みが出るミニブーケット
PIARYのミニブーケット1個は、通常価格280円のところ表示価格158円(43%OFF)で、中身はハートクッキー(プレーン)3枚。サイズは155×90×40mmで、賞味期限は1ヶ月程です。
この商品の強みは厚み40mmという立体感にあります。同じ200円前後でも、平たい封筒型と立体型では手渡したときの印象がかなり違います。ブーケを模した造形なので、扉の前で新婦がかごから取り出す動作も絵になります。3枚入りという枚数も、1枚だと寂しく5枚だと重い、というバランスの中央に位置します。
使いどころは、招待客の年齢層が幅広い披露宴です。プレーンのクッキーは味の好みが割れにくく、重視点2位の「好き嫌いが分かれない無難な品」という条件を満たします。賞味期限1ヶ月程は焼き菓子としては標準的で、挙式の3週間前に受け取っても余裕があります。
注意点は、厚み40mmが荷物になることです。バッグの小さいゲストや、引き出物袋を既に両手で持っている人にとっては、もう1つかさばる荷物が増えます。立体的なパッケージは見栄えと引き換えに携帯性を落とすので、遠方から公共交通機関で来るゲストが多い式では、平たいタイプと比べたうえで決めてください。
名前でつかむいつまでもヨロシクッキー
ファルベのいつまでもヨロシクッキーは、定価292円・販売価格234円で、人形クッキー2枚入。サイズは105×120×8mmと薄く、公式ページでは「さくさくとした食感と、やさしい甘さ」と説明されています。
この商品が支持される理由は、商品名そのものにあります。「いつまでもよろしく」という挨拶を商品名に織り込んでいるため、メッセージカードを別途用意しなくても意図が伝わります。人形クッキー2枚という構成も、新郎新婦の2人を連想させる形で、説明が要りません。
厚み8mmという薄さは、実務上の大きな利点です。バッグに入れやすく、引き出物袋の隙間にも収まります。かごに並べたときの占有面積も小さいため、50人分をまとめて置いても場所を取りません。持ち運びの便利さを重視する27.0%の層には、この形状が効きます。
妥協点は、薄い分だけ割れやすいことです。クッキーが2枚並んだ平たい包装は、上から圧がかかると欠けます。ゲストがバッグに押し込んで持ち帰る前提なら、渡すときに「割れやすいので上に置いてください」と一言添えるか、そもそも厚みのあるタイプを選ぶかの判断が要ります。賞味期限は公式ページに記載がないため、発注時に販売店へ確認してください。

プチギフトにクッキーを選ぼうとして、「結局いくらのものを、何個入りで用意すればいいのか」で手が止まっていませんか。検索すると数百円のものから数千円のものまで並び…
甘くない選択肢としてのプチメイソンジャー
PIARYのプチメイソンジャー1個は、通常価格324円のところ表示価格153円(52%OFF)。中身はポップコーン1袋(10種)で、サイズは110×70×37mm、賞味期限は30日程です。
クッキーやまんじゅうが並ぶ中で、ポップコーンは「甘くないもの」という選択肢になります。式場で出るコース料理はデザートまで甘いものが続くため、帰り際に受け取る品が塩味だと切り替えが効く、という組み立てです。10種のフレーバーが入っている点も、開けたときの話題になります。
メイソンジャー風のパッケージは、カジュアルウェディングやガーデン挙式の雰囲気とよく合います。会場の装飾がナチュラル系・ボタニカル系なら、プチギフトの見た目まで揃うため統一感が出ます。逆に、格式のあるホテルウエディングで親族が多い場合は、和菓子やクッキーのほうが場に馴染みます。
デメリットは賞味期限30日程という短さです。1ヶ月程のクッキーとほぼ同じですが、ポップコーンは湿気に弱く、開封前でも保管環境によって食感が落ちます。式の2週間前より前に受け取ったら、直射日光と湿気を避けた場所で保管してください。
和の式に合わせるありがタイまんじゅう
ありがタイまんじゅうは、鯛をかたどった手のひらサイズのまんじゅうで、PIARYでは172円、ファルベでは270円で扱われています。同じ商品でも取扱店によって価格が異なるため、発注前に複数店の表示を比べる価値があります。
和装での挙式や、神前式・和婚の披露宴では、洋菓子より和菓子のほうが会場の空気に合います。鯛は慶事の象徴として広く使われるモチーフで、「ありがとう」と「めでたい」を掛けた商品名も伝わりやすい。年配の親族が多い式では、洋風のパッケージより受け取りやすい形です。
使い分けの基準は、ゲストの年齢構成です。親族20.6人・上司や同僚8.4人という平均的な構成なら、和菓子は3割前後の層に確実に刺さります。友人中心のカジュアルな二次会なら、ポップコーンやクッキーのほうが場に合うでしょう。
注意点は、まんじゅうは焼き菓子より水分が多く、一般に日持ちが短い傾向があることです。公式ページで賞味期限を確認し、式当日から逆算して余裕のあるタイミングで受け取れるよう手配してください。夏場は特に、保管場所の温度に気を配る必要があります。
食べ物以外を選ぶなら|オリーブオイル・紅茶・ドリップコーヒー
お菓子が定番とはいえ、ゲストに小さな子どもが少ない式や、菓子折りが引き出物に入っている式では、飲み物や調味料に振ったほうが重複を避けられます。ここでは食品でありながらお菓子ではない選択肢を整理します。
25mlで存在感を出すボンボリーヴァ プチ
PIARYのボンボリーヴァ プチ(オリーブオイル)1個は243円で、内容量はエキストラバージンオリーブオイル25ml、サイズは径25×84mmです。試験管のような細長いボトルに入っており、見た目でお菓子と明確に差がつきます。
この商品の価値は「自分では買わない少量サイズ」という点にあります。オリーブオイルは1本買うと使い切るまで時間がかかりますが、25mlならサラダ1〜2回分で使い切れる。消耗品でありながら実用品でもあるという、重視点の3位と7位を同時に満たす構成です。
合う式は、ゲストに料理好きが多い場合や、30代以上の招待客が中心の披露宴です。食に関心のある層には、クッキーより印象に残ります。逆に、一人暮らしの学生や自炊しないゲストが多い式では、使われないまま置かれる可能性があります。
注意すべきは液体であることです。まれに漏れの懸念があるほか、飛行機で帰る遠方ゲストは手荷物として持ち込めません。遠方からの参列者が多い式では、液体を避けるか、預け荷物にできるよう早めに渡す配慮が必要になります。
紅茶とクッキーを1つにまとめたLOVE フレーバーティープチ
ファルベのLOVE フレーバーティープチ(紅茶&クッキー) 1個は242円で、紅茶とクッキーが両方入った構成です。単価は200円台後半ながら、中身が2種類あるため開けたときの満足度が上がります。
紅茶は消耗品の中でも保存性が高く、賞味期限を気にする必要がほとんどありません。式の1ヶ月以上前に納品されても品質が落ちにくいため、早めに受け取って自宅で保管しておけるのは実務上の強みです。焼き菓子だけの商品より、納期の融通が利きます。
この構成が向くのは、ゲストの好みが読めない式です。紅茶が苦手な人にはクッキーが、甘い物を避ける人には紅茶が残ります。どちらか一方は必ず使ってもらえるという設計は、「好き嫌いが分かれない無難な品」を重視する48.6%の層の要求に応えます。
妥協点は、2種類入る分だけ1つあたりの量が減ることです。紅茶はティーバッグ数個、クッキーも少量になります。ボリュームで満足感を出したいなら、単品構成のほうが有利です。中身が2つあることを見た目で伝えられるパッケージかどうかも、選ぶときに確認してください。
ホッと珈琲とスターバックス オリガミの使い分け
コーヒー派に向けるなら、ファルベのホッと珈琲/プチギフトが260円。ブライダル向けのパッケージにドリップバッグが入った構成で、プチギフトの価格帯にきれいに収まります。
| 内容量 | ライトノート ブレンド/パイクプレイス ロースト/カフェ ベロナ:9g×各3袋 |
| 賞味期限 | オンラインストアでは賞味期限50日以上あるものを発送 |
| 原材料 | コーヒー豆 |
| 価格 | 480円(6袋入りのライトノート ブレンドは870円) |
スターバックス オリガミのアソートセット 3袋入りは480円。プチギフトの価格分布で言えば400〜500円未満の帯にあたり、ここは全体の4.0%しかいない薄い層です。つまり選べば確実に平均より上の見え方になります。有名な店の商品であることを重視する7.3%の層にも刺さります。
使い分けの基準は招待客数です。50人規模で全員に480円のものを配ると総額が跳ね上がるため、260円のホッと珈琲で全体を統一するほうが現実的です。逆に、20〜30人規模の少人数ウェディングなら、480円を全員に配っても総額は抑えられます。人数が少ない式ほど単価を上げられる、という関係が成り立ちます。
注意点は、コーヒーは好みがはっきり分かれる飲み物だということです。カフェインを控えている人や、そもそも飲まない人には使われません。全員コーヒーで統一するより、コーヒーと紅茶を半々で用意して、渡すときに選んでもらう形にすると取りこぼしが減ります。
実は満足度を上げやすいのは「中身が選べる」タイプ
意外と知られていないのが、中身をゲストに選ばせる形式の存在感です。ファルベの中身が選べるプチギフト「桜」は308円で、紅茶または入浴剤などから選べる構成になっています。同価格帯には新幹線チケット風プチギフトや、中身が選べるプチギフト「野球スコアボード」紅茶/入浴剤も308円で並びます。
この形式が優れているのは、「好き嫌いが分かれない無難な品」という条件を、商品側ではなくゲスト側の選択で解決している点です。無難な品を選ぶと個性が消え、個性を出すと外す人が出る——というジレンマを、選択肢を持たせることで回避しています。
運用面でも利点があります。紅茶と入浴剤を半々で発注しておけば、実際の需要に応じて渡し分けられるため、余りが出にくい。渡すときに「どちらがいいですか」と一言交わせるので、送賓の場面で自然な会話が生まれます。308円という単価も、300〜400円未満という最多価格帯(29.6%)のど真ん中です。
デメリットは、当日の手間が増えることです。2種類をかごに分けて置く必要があり、片方だけ先になくなるリスクもあります。人数分より多めに両方を用意しておくか、スタッフに補充を頼める体制があるかを確認してから採用してください。
買う場所で単価が変わる|外部ショップが57.3%を占める理由

同じ品質のプチギフトでも、どこで買うかで平均単価は変わります。ここは節約できる余地が最も大きいポイントで、調査データにもはっきり差が出ています。
購入先の1位は外部のショップで57.3%
プチギフトの購入先は、全国推計値で外部のショップが57.3%と過半数を占めます。首都圏に限ると60.7%とさらに高く、利用した会場は19.4%、会場が提携しているショップは7.6%、自分たちの手作りは11.5%です。持ち込みした人の合計は首都圏で72.2%、全国推計値で72.8%に達します。
外部ショップが選ばれる最大の理由は選択肢の多さです。会場のカタログに載っている数十点と、ブライダル専門通販の数百点では比較になりません。価格帯も200円未満から500円超まで揃うため、予算に合わせた微調整が効きます。
2019年調査では外部ショップ52.2%だったので、5年で8ポイント以上伸びています。オンラインで完結する購入体験が定着した結果、会場任せにする人が減ってきた流れが読み取れます。
会場で買うと平均371円、外部ショップなら286円
購入先別の一人当たり平均費用を見ると、差は明確です。利用した会場のみで買った人は371円、会場が提携しているショップのみは303円、外部のショップのみは286円、自分たちの手作りのみは319円でした。
会場購入と外部ショップの差は85円。招待客52人分なら4,420円の違いになります。金額としては大きくありませんが、注目すべきは中身の分布です。会場で買った人の価格帯は300〜400円未満が41.5%と厚く、200円未満はわずか7.5%。対して外部ショップでは200円未満が27.3%あります。会場のラインナップは、そもそも低価格帯が薄いということです。
手作りが319円と意外に高い点も見逃せません。材料費・包装資材・道具を揃えると、既製品より単価が上がることがあります。手作りは「安く済む方法」ではなく「自分たちらしさを出す方法」と捉えて、コスト削減を目的にしないほうが期待を裏切られません。

招待客リストを前にして、引き出物にいくらかければいいのか決めきれない——結婚式の準備で最初につまずくのがこの金額です。会場のプランナーからは「一般的には5,00…
持ち込み料と持ち込み可否は契約時点で確認する
外部ショップで買う場合、最初に確認すべきは持ち込みの可否と持ち込み料です。引き出物やドリンクと違い、プチギフトは持ち込みを認めている会場が多い一方、規定は会場ごとに異なります。
確認すべき項目は4つあります。持ち込み料の有無と金額、事前搬入を受け付ける期限、当日の保管場所と保管条件、そしてかごや什器を会場が貸してくれるかどうか。特に什器は見落としやすく、直前に「入れ物がない」と気づくケースがあります。
持ち込み料が1個あたりで設定されている場合、外部ショップで安く買っても総額が逆転することがあります。単価だけでなく「単価+持ち込み料」で比較してください。会場のプランナーに聞けば書面で提示してもらえるので、契約の早い段階で確認しておくのが確実です。
失敗パターン②:納期を読み違えて挙式2週間前に慌てる
決定時期の平均は披露宴の1.7ヵ月前、1ヵ月前に決めた人が46.6%——この数字を「1ヵ月前で間に合う」と読むと危険です。実際には、決定した後に発注・製造・配送の時間が必要になります。
特に詰まりやすいのが、名入れやオリジナル印刷のある商品です。デザインの入稿、校正データの確認、修正のやり取りで数日から1週間以上かかることがあり、そこから製造に入ります。式の2週間前に「まだ届かない」と気づいても、代替品を探す時間しか残りません。
対策は3つです。第一に、名入れを伴う商品は平均より1ヵ月前倒しで動くこと。第二に、発注時点で「いつ手元に届くか」を販売店に確認し、余裕を持った納品日を指定すること。第三に、賞味期限のある食品は、納品が早すぎても困るため、式の3〜4週間前に届く日程を狙うことです。検討期間の平均は0.8ヵ月間と短いものの、その短さは「在庫品を選んだ場合」の話だと理解しておいてください。
お見送りの動線を止めない渡し方の設計
品物が決まったら、次は当日どう渡すかです。送賓は披露宴の最後で、次の予定があるゲストも多い時間帯。ここで列が滞ると、せっかくの見送りが慌ただしくなります。
新郎新婦の手から渡す|かごの位置で速度が決まる
プチギフトは、新郎新婦が自分の手からゲストに渡す形が基本です。渡す物があることで、握手だけの見送りより自然な間が生まれ、一言交わす余裕ができます。感謝の気持ちを表すことができる品であることを重視した人が17.7%いるのも、この場面を想定してのことでしょう。
速度を左右するのは、かごの置き場所です。新郎新婦の少し後ろにスタンドを置くと、取るたびに体をひねることになり、1人あたり数秒のロスが生まれます。新婦がかごを腕にかけて持つ、または介添えのスタッフが横で差し出す形にすると、視線を切らずに渡せます。
2人で並んで見送る場合は、どちらが渡す役かを事前に決めておいてください。両方が同時に手を伸ばすと動作が重なり、ゲストがどちらから受け取るか迷います。新郎が握手、新婦が手渡しといった役割分担にすると、リズムが揃います。
大人数なら引き出物袋に入れる選択肢もある
招待客が平均52.0人を大きく超える式では、全員に手渡しすると送賓が長くなります。この場合、プチギフトをあらかじめ引き出物袋に入れておく方法があります。ゲストは足を止めずに退出でき、渋滞が起きません。
ただし、この方法には明確なトレードオフがあります。手渡しの温かみが失われ、ゲストは自宅で袋を開けるまでプチギフトの存在に気づきません。「感謝を伝える場面」としての機能はほぼ消えます。プチギフトの本来の目的からすると、大きな妥協です。
折衷案として、手渡し用と袋入り用を分ける運用もあります。親族や上司には手渡しし、友人テーブルは袋に入れておく、といった形です。ただし渡し方に差があるとわかると気まずいので、採用するなら全員同じ方式で統一するほうが無難でしょう。
夏と冬で変わる保管の注意点
プチギフトは式の数週間前に手元に届き、当日まで保管することになります。この期間の温度管理を軽く見ると、当日に品質が落ちた状態で配ることになります。
夏場に気をつけるのはチョコレートを含む商品です。焼き菓子は水分が少なく常温でも安定していますが、チョコレートがコーティングされたクッキーや、ガナッシュの入った菓子は高温で表面が白く変化することがあります。直射日光が当たる部屋や車内に置かず、風通しのよい涼しい場所で保管してください。液体のオリーブオイル25mlのような商品も、高温は品質に影響します。
冬場は乾燥と結露が問題になります。暖房の効いた部屋と冷えた廊下を行き来させると、包装内部に水滴がつくことがあります。保管場所は温度変化の少ない一箇所に固定し、開封せずに置いておくのが基本です。当日の会場搬入後も、クロークや控室のどこに置くかを事前にスタッフと決めておくと安心です。
出席者が直前に変わったときの調整
席次表を確定させた後でも、体調不良などで当日欠席が出ることはあります。逆に、直前に出席へ変わるケースもあります。プチギフトは1個単位で追加しにくいため、この変動に予備で対応します。
不足が出そうな場合の優先順位は、まず招待客全員に行き渡らせること。予備がなければ、両親や兄弟など身内の分を回して調整します。余った場合は、当日手伝ってくれたスタッフや受付を担当してくれた友人に渡すと無駄になりません。
数え方でずれやすいのが、子どもの扱いです。乳幼児を1人として数えるかどうかで個数が変わります。お菓子が中身なら年齢によっては食べられないため、家族単位で1つにする、または子ども向けに別の品を用意するといった判断が必要になります。招待状の返信を集計する段階で、子どもの人数と年齢を把握しておいてください。
ゲストの顔ぶれで変わる|タイプ別の選び方
同じ予算でも、招待客の構成によって最適解は変わります。ここまでの数字を踏まえて、代表的な4パターンに落とし込みます。
| 式のタイプ | おすすめの選択 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| 親族中心・和装の式 | ありがタイまんじゅう | 172円〜270円 |
| 友人中心・二次会 | プチメイソンジャー1個 | 153円 |
| 上司・同僚が多い式 | スターバックス オリガミ アソートセット 3袋入り | 480円 |
| 遠方ゲストが多い式 | いつまでもヨロシクッキー | 234円 |
親族が多い式は和のモチーフに寄せる
招待客の間柄別平均で親族は20.6人。全体の4割前後を親族が占める式では、和のモチーフが安全域です。ありがタイまんじゅうのように慶事の象徴を使った品は、年配のゲストにも意図が伝わります。
和装での挙式や神前式なら、会場の空気とも合います。洋菓子のパッケージがポップすぎると浮くことがあるため、装花や会場装飾のトーンに合わせて選んでください。PIARYで172円、ファルベで270円と取扱店による価格差があるので、複数店で比較する余地もあります。
気をつけたいのは、和菓子は洋菓子より日持ちの条件が厳しくなりやすいことです。発注前に賞味期限を確認し、当日から逆算して余裕のある納品日を指定してください。
友人中心の二次会は話題性を優先してよい
学生時代の恩師・友人の平均は22.6人で、親族に次ぐボリュームゾーンです。友人中心の二次会なら、無難さより話題性に振っても外れにくくなります。プチメイソンジャー1個のポップコーン10種のように、開けたときに驚きがある構成が向きます。
年齢層が揃っていることが最大の利点です。好みが読めるため、名入れやオリジナルデザインも比較的安全に使えます。重視点で個性を挙げた27.2%の層が力を発揮するのは、この場面です。
ただし、二次会は披露宴より参加者の入れ替わりが読みにくく、当日参加が出ることがあります。予備の割合を披露宴より多めに見積もっておくほうが安心です。
上司や同僚が多い式は単価を上げる価値がある
勤務先の上司・同僚の平均は8.4人。人数としては多くありませんが、職場の人間関係が続く相手なので、見え方が結果に影響しやすい層です。有名な店の商品であることを重視する7.3%という数字は低く見えますが、この層に限れば意味を持ちます。
スターバックス オリガミ アソートセット 3袋入りの480円は、400〜500円未満という全体の4.0%しかいない帯に入ります。分布上の希少性がそのまま「きちんとしている」という印象につながります。9g×各3袋で3種類のブレンドが入るため、量としても物足りなさがありません。
全員に480円は総額が重い、という場合は、招待客数と予算の兼ね合いで判断してください。260円のホッと珈琲/プチギフトで統一しても、コーヒーという選択自体が大人向けの落ち着いた印象を持ちます。
遠方ゲストが多い式は「薄さと軽さ」で選ぶ
新幹線や飛行機で帰るゲストが多い式では、荷物のかさばりが最優先の判断基準になります。105×120×8mmのいつまでもヨロシクッキーのように、厚み1cm以下の平たい商品ならバッグに滑り込ませられます。
避けたいのは、厚み40mmの立体パッケージや、液体を含む商品です。ボンボリーヴァ プチのようなオリーブオイル25mlは、飛行機の手荷物に持ち込めない可能性があります。遠方からの参列者が多いとわかっているなら、液体は候補から外すのが確実です。
持ち運びの便利さを重視した人は27.0%。自分たちが会場まで運ぶ手間としても、平たい商品は箱数が減ります。50人分を運ぶ場面を想像すると、この差は無視できません。
まとめ|数字で決めれば迷う時間はいらない
最初の一歩は、招待状の返信を集計して「両親を除いた招待客の人数」を確定させることです。その数に1割ほど上乗せした個数が、発注すべき数になります。人数さえ決まれば、288円という平均を掛けて総額の見当がつき、200円台の焼き菓子でいくか308円の選べるタイプにするかという判断に進めます。品物のカタログを眺めるのは、その後で十分です。
プチギフトの費用データはゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏(株式会社リクルート)、商品スペックはファルベ公式・PIARY公式・スターバックス コーヒー ジャパン公式で確認しています。
なお、通販の表示価格はセールにより変動し、賞味期限や仕様も変更されることがあります。発注前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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