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「プチギフトは1人300円くらいで」と決めたのに、いざ売り場やオンラインショップを開くと、価格が324円だったり399円だったり、300円ぴったりの品がなかなか見つからない。予算は決まっているのに、何を基準に選べばいいのかが分からない。そんな状態で検索してこのページにたどり着いた方が多いはずです。
結論から言います。プチギフトの300円という予算は、税込324円を中心に据えて考えると一気に決めやすくなります。理由は消費税です。本体300円の食品は軽減税率8%で税込324円、雑貨は標準税率10%で税込330円。つまり「300円の予算」で実際に買える価格帯は、300円ちょうどではなく324円前後なのです。菓子メーカー各社が324円という値付けを並べているのも、これが理由です。
この記事では、公式サイトで価格を確認できた151円から594円までの定番6品を、税込価格・内容量・賞味期限の3つの数字で並べます。そのうえで、配る人数から総額を逆算する方法、店舗限定品でつまずきやすい発注の落とし穴、賞味期限で渡せる場面がどう変わるかまで整理します。読み終えたときに「自分の場合はこれ」と1つに絞れる状態を目指します。
・300円の予算が実際には税込324円になる仕組みと、食品と雑貨で6円ずれる理由
・151円〜594円の定番6品を税込価格・内容量・賞味期限で並べた比較表
・20人・60人・100人と配ったときの総額と、発注でつまずく2つの落とし穴
・賞味期限15日・21日・345日で「渡せる場面」がどう変わるか
プチギフト300円の正解は「税込324円」から逆算する

300円ちょうどの商品がほとんど見つからない理由
プチギフトを300円で探して見つからないのは、探し方が悪いのではなく、値付けの構造がそうなっているからです。菓子メーカーは本体価格(税抜)で商品を設計します。本体300円という切りのいい数字に消費税を乗せると、飲食料品は軽減税率8%が適用されて税込324円になります。実際、モロゾフのアルカディア(チョコレートチップ)65g入もヨックモックの[プティギフト用] シガール 3本入も、どちらも公式サイト上の税込価格は324円です。別々のメーカーの価格が一致するのは偶然ではなく、同じ本体300円という設計から出てきた数字だからです。
この構造を知らないまま「300円以内」で絞り込むと、324円の品が検索条件から漏れます。逆に言えば、324円まで見る設定にするだけで、候補は一気に増えます。注意点として、300円という予算を人に伝えるときは「税込か税抜か」を必ず添えてください。連名で買い出しを分担するとき、片方が税込300円以内で探し、もう片方が税抜300円で探すと、集めた品の価格が揃わなくなります。
食品は8%、雑貨は10%|同じ本体価格でも税込額は6円ずれる
プチギフトの候補には焼き菓子だけでなく、入浴剤やハンドクリームといった雑貨も入ってきます。ここで効いてくるのが税率の違いです。財務省の説明によれば、軽減税率8%の対象は「酒類・外食を除く飲食料品」と週2回以上発行される定期購読の新聞で、それ以外はすべて標準税率10%です。2019年10月1日から実施されている制度です。
結果として、本体300円の焼き菓子は税込324円、本体300円の入浴剤は税込330円。差は6円です。1個なら誤差ですが、60人に配るなら360円、100人なら600円の差になります。総額で予算を組んでいる場合、この6円は無視できません。
選ぶ側の実務としては、菓子と雑貨を混ぜて配るときに「同じ300円の品なのにレシートの金額が揃わない」現象が起きる、と覚えておけば十分です。参加者から集金するタイプの贈り物では、この端数が後から説明を求められる原因になります。最初から税込額で人数分を計算しておくのが安全です。
予算は「税抜300円」で伝えると探す側が楽になる
誰かに買い出しを頼むとき、あるいは複数人で分担するときは、「税抜300円で」と伝えるのが最も伝達ロスが少ない方法です。メーカー側が本体価格で商品を並べている以上、税抜で指定すれば探す側は迷いません。税込324円、雑貨なら税込330円という着地も自動的に揃います。
一方で、社内の経費や会費から出す場合は税込額で管理する必要があります。この場合は「税込324円まで」と上限で指定するのが実務的です。上限方式なら、151円の品を選んでも324円の品を選んでも予算内に収まり、後から差し戻しになりません。
注意したいのは、オンライン購入時の送料です。1個324円の品を人数分まとめて買っても、送料が別途かかるショップは珍しくありません。1個あたりの単価だけで比較すると、総額で予算を超えます。比較する段階で「商品代+送料÷人数」まで出しておくと、後戻りがなくなります。
軽減税率=2019年10月1日から実施されている、特定の品目の消費税率を8%に据え置く制度。対象は「酒類・外食を除く飲食料品」と、週2回以上発行される定期購読の新聞。プチギフト選びでは「焼き菓子は8%、入浴剤や文具は10%」と考えれば実務上は足りる。
151円から594円まで|定番6品を1個あたりの単価で並べる
公式価格で確認した6品の比較表
ここからは、各メーカーの公式サイトで税込価格を確認できた6品を並べます。300円という予算を中心に、下は151円から上は594円まで。あえて300円台の外側も入れているのは、予算を少し動かしたときに何が変わるかを見えるようにするためです。価格・内容量・賞味期限はすべて各社公式の表記に基づいています。
| 商品(ブランド) | 税込価格 | 内容 | 賞味期限 |
|---|---|---|---|
| カステラ巻 単品(文明堂総本店) | 151円 | 1個・個包装 | 発送日より15日間 |
| [プティギフト用] シガール 3本入(ヨックモック) | 324円 | 3本・箱入 | 公式サイトに記載なし |
| アルカディア(チョコレートチップ)65g入(モロゾフ) | 324円 | 65g入 | 製造日より345日間 |
| フィナンシェ 2個入(アンリ・シャルパンティエ) | 399円 | 2個・箱入 | 発送日時点で残り21日以上 |
| プティ シガール 5本入(ヨックモック) | 454円 | 5本・箱入 | 公式サイトに記載なし |
| ミニゴーフル(神戸風月堂) | 594円 | 6枚入・缶入 | 公式サイトに記載なし |
324円のラインに2品が並ぶことの意味
表を見て最初に目を引くのは、324円のところに2品が重なっている点です。ヨックモックの[プティギフト用] シガール 3本入とモロゾフのアルカディア(チョコレートチップ)65g入。ブランドも菓子の種類も違うのに、税込価格が完全に一致しています。前章のとおり、どちらも本体300円という設計だからです。
これは選ぶ側にとって有利な状況です。同じ価格の選択肢が2つあるということは、価格を動かさずに「箱入りの3本」と「袋入りの65g」という見え方の違いだけで選べるということです。予算の再交渉が要りません。
一方でデメリットもあります。324円という価格帯は各社が意識的に置いている激戦区で、内容量は絞り込まれています。3本、あるいは65g。ボリュームで満足感を出すことは、この価格では構造的に難しい。324円で戦うなら、量ではなくブランド名とパッケージの印象で選ぶのが現実的です。
1個あたりの単価は「中身の数」より「箱代」で決まる
意外と知られていないのですが、300円前後のプチギフトの単価を押し上げているのは、菓子そのものより外装です。ヨックモックのシガールで比べると、3本入が324円、5本入が454円。本数は1.67倍になっているのに価格は1.4倍にしか増えていません。1本あたりで見れば5本入のほうが割安です。それでも3本入が存在するのは、配る前提では「本数」ではなく「1個いくらの箱を渡せるか」が要件だからです。
同じことは詰合せとの比較でも起きます。鎌倉紅谷のクルミッ子5個入は891円で、1個あたりの単価に直すと178円です。個包装の菓子としては300円台の品より安い。しかし箱をばらして1個ずつ配ると、単なる「裸の菓子」になり、贈り物としての体裁が消えます。
注意点として、単価だけを追うと必ずここで失敗します。プチギフトで買っているのは中身の重量ではなく、「渡せる形になっているか」です。比較するときは、1個あたりのグラム単価ではなく「そのまま手渡せる状態で1個いくらか」で並べてください。デパ地下で同じ価格帯を探す場合の具体的な品ぞろえは、次の記事で詳しく比較しています。

324円で買える本命2品を数字で確認する

ヨックモック[プティギフト用] シガール 3本入|箱で渡せる324円
324円で「箱に入った状態」を渡せる数少ない選択肢です。ヨックモックの看板商品であるシガールを3本だけ収めた、プチギフト専用の小箱。バターを使った生地を筒状に焼き上げたシガールは知名度が高く、受け取った相手が中身を想像できるという強みがあります。
数字で見ると、税込324円で3本。1本あたりに割ると108円です。前述のプティ シガール 5本入(454円)と比べると1本単価では割高ですが、この商品の価値は本数ではなく「小箱に入っている」点にあります。テーブルに置いたときの見え方が、袋入りとは変わります。
使いどころは、結婚式の見送りや二次会など、その場で手渡す場面です。相手が片手で受け取れて、かさばらない。一方で明確な注意点があります。この商品は公式サイト上で店舗のみの取り扱いと表記されており、オンラインでは購入できません。人数分をまとめて確保したい場合、店舗の在庫状況を事前に確認する必要があります。賞味期限も公式サイトには記載がないため、日持ちを重視する場面では購入時に確認してください。
| ブランド | ヨックモック |
| 入数 | 3本(箱入) |
| 販売形態 | 店舗のみ(公式サイトに店舗限定と表記) |
| 税込価格 | 324円 |
モロゾフ アルカディア(チョコレートチップ)65g入|345日もつ324円
同じ324円でも、こちらは日持ちで選ぶ品です。賞味期限は製造日より345日間。1年近く保存できるため、渡すタイミングが読めない相手にも使えます。1971年発売のロングセラーで、卵白で仕立てた生地にナッツを合わせて焼き上げたクッキーです。
内容量は65g入。アーモンド・マカダミアナッツ・カシューナッツ・チョコレートチップの4種がいずれも324円で展開されているため、配る相手ごとに味を変えても価格が揃うという実用上の利点があります。20人に配るとき、全員同じ味にする必要がありません。
シガール 3本入との使い分けは明快です。その場で手渡して即座に開けてもらう場面なら箱入りのシガール、机上に置いて後から持ち帰ってもらう場面なら日持ちするアルカディア。注意点は、ナッツ類のアレルギー表示です。小麦・卵・乳成分に加え、アーモンド・カシューナッツ・大豆・マカダミアナッツを含みます。不特定多数に配る場面では、アレルギー表示が読める状態で渡してください。
結局どちらを選ぶか|判断は「渡す瞬間」で決まる
2品はどちらも税込324円で、ブランドの知名度も十分です。分かれ目は、相手が受け取ってから開けるまでの時間にあります。式場の出口で手渡す、あるいは挨拶回りでその場で会話しながら渡すなら、箱に入っているシガール 3本入のほうが場面に合います。小箱という形状が、渡す動作そのものを整えてくれるからです。
反対に、休暇中の同僚の机に置いておく、あるいは配る日と受け取る日がずれる可能性があるなら、345日もつアルカディアが安全です。日持ちの短い菓子を不在の机に置いて、期限が過ぎてから気づかれるのは避けたい事態です。
両方のデメリットも押さえておきます。シガール 3本入は店舗限定のため、遠方の人が急に必要になっても取り寄せられません。アルカディアは袋入りで、箱入りに比べると「開ける前の期待感」は控えめです。どちらを選んでも失うものはあるので、渡す瞬間の絵を先に決めてから商品を選ぶ順番が正解です。
予算を上下に動かすと、選べるものはどう変わるか
151円まで下げる|文明堂総本店 カステラ巻 単品
300円が上限ではなく「1人あたりの目安」である場合、下に振る選択肢も検討に値します。文明堂総本店のカステラ巻 単品は税込151円。カステラを三笠山の皮で巻いた個包装の菓子で、賞味期限は発送日より15日間です。
この価格帯の使いどころは、人数が読めない場面です。50人か80人か直前まで確定しない集まりでは、324円の品を多めに確保すると余剰が重くなります。151円なら、多めに用意しても総額の傷が浅い。また、324円の品と組み合わせて「一部の人には2個」といった調整もしやすくなります。
デメリットも明確です。単品で渡すと、見た目は「お菓子1個」です。箱や缶のような外装がないため、フォーマルな場面や初対面の相手には物足りません。アレルギー表示は卵・小麦・大豆。和洋どちらにも寄りすぎない味なので、年齢層が広い場面では扱いやすい部類に入ります。
399円まで上げる|アンリ・シャルパンティエ フィナンシェ 2個入
324円から75円だけ上に振ると、選択肢の質感が変わります。アンリ・シャルパンティエのフィナンシェ 2個入は税込399円。1975年発売の看板商品で、発酵バターと挽きたてのアーモンドパウダーを使ったフィナンシェが2個入った小箱です。賞味期限は発送日時点で残り21日以上が確保されています。
この75円で何が買えるかというと、「2個入っている」という事実です。1個だけの菓子と2個入りでは、受け取ったときの印象が変わります。しかもフィナンシェは焼き菓子の中でも認知度が高く、ブランド名で中身が伝わります。
注意点は販売形態です。この商品は公式オンライン限定で、店舗では扱いがありません。当日に思い立って買いに行くことはできないため、配る日から逆算して注文する必要があります。逆に言えば、遠方からでも人数分をまとめて手配できるということでもあります。店舗限定のシガール 3本入とは、ちょうど逆の性格を持っています。
454円・594円まで出すと「缶」と「本数」が手に入る
もう少し上げると、見た目のグレードが一段変わります。ヨックモックのプティ シガール 5本入は454円で、324円の3本入から2本増えます。神戸風月堂のミニゴーフルは594円で、手のひらサイズの缶入り。中身はバニラ・ストロベリー風味・チョコレート3枚入×2袋の6枚入です。
缶入りという形式の強みは、渡した後に残る点です。中身を食べ終えた後も小物入れとして使えるため、消えものでありながら手元に痕跡が残ります。ただしこれは裏返すと、退職の挨拶など「後に残らない品が好まれる」場面では、好みが分かれる要素にもなります。相手や場面によって評価が変わる点は正直に押さえておいてください。
注意点として、ミニゴーフルは小麦・卵・乳成分を含みます。また、賞味期限は公式サイトに記載がないため、日持ちを条件に入れる場合は購入時に確認が必要です。500円台まで予算を広げたときの選択肢は、次の記事で価格順に整理しています。

「プチギフトの予算は500円くらいで」と決めたあと、店頭やオンラインショップを見て手が止まる人は少なくありません。500円という数字を頭に置いて探すと、目に入る…
予算を動かすときは「下げる」より「上げる」ほうが効果が大きい価格帯です。151円から324円に上げても得られるのは主に箱ですが、324円から399円に上げると中身が1個から2個に増えます。人数を1割減らしてでも1人あたりを399円に寄せる、という調整は検討の価値があります。
配る人数から総額を逆算し、発注の落とし穴を先に潰す

20人・60人・100人|324円で配ったときの総額
1個の価格で悩んでいると総額を見落とします。税込324円で配った場合の単純計算は、20人で6,480円、30人で9,720円、50人で16,200円、60人で19,440円、100人で32,400円です(贈り物の教科書調べ・送料や包装費は含まず)。
この数字を先に出しておく理由は、予算の上限が総額で決まっている場合に、1個あたりの適正が逆算できるからです。総額20,000円という枠で60人に配るなら、324円で19,440円。ぎりぎり収まりますが、送料や外袋を足すと超えます。この時点で「60人なら324円が上限」と分かるわけです。
注意点は、参加人数が確定していない段階でこの計算をしないことです。プチギフトは足りないほうが問題になるため、確定人数より数個多く用意するのが通例です。総額を計算するときは、実人数ではなく「実人数+予備」で組んでください。結婚式の場合の人数と総額の考え方は、次の記事で逆算の手順を詳しく解説しています。

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失敗しやすい点その1|店舗限定品を人数分そろえられない
300円台のプチギフトで起きやすい失敗が、店舗限定品を選んだのに在庫が足りないというケースです。今回取り上げた中では、ヨックモックの[プティギフト用] シガール 3本入とプティ シガール 5本入が、公式サイト上で店舗のみの取り扱いと表記されています。オンラインで人数分を確保するという逃げ道がありません。
原因は単純で、プチギフト用の小箱は1店舗あたりの在庫数が多くないためです。20個や30個をまとめて必要とする買い方は、店舗側の想定と噛み合わないことがあります。当日ふらりと立ち寄って人数分がそろう保証はありません。
対策は2つです。1つは、必要数と受け取り希望日を伝えて事前に相談すること。もう1つは、オンラインで確実に手配できる品を第2候補として決めておくことです。アンリ・シャルパンティエのフィナンシェ 2個入はオンライン限定なので、まさにこの逆側の性格を持っています。店舗限定品を第1候補にするなら、オンラインで買える品を保険にしておく組み方が安全です。
詰合せをばらす発想は、単価では得でも体裁で損をする
総額を抑えたいとき、「大箱を買ってばらせば安いのでは」と考えるのは自然な発想です。数字だけ見ればそのとおりで、鎌倉紅谷のクルミッ子5個入は891円、1個あたり178円。治一郎のバウムクーヘンカット8個入は3,000円で、1個あたり375円です。178円という単価は、151円のカステラ巻に次ぐ安さです。
しかし実務では、ここに2つの壁があります。1つ目は体裁で、箱から出した個包装をそのまま渡すと、贈り物ではなく「おすそ分け」の見え方になります。2つ目は日持ちで、治一郎のバウムクーヘンカット8個入の賞味期限は発送日を含め約10日間。配る日まで余裕がありません。
ばらす前提で使うなら、外袋やシールで体裁を整える工程が別途必要になります。その手間と資材費を単価に足すと、最初から324円の小箱を買ったほうが安く済むことも多い。単価の魅力に引っ張られる前に、「渡せる形にするまでの総コスト」で比較してください。
・店舗限定の表記がある商品は、必要数と受け取り日を事前に相談したか
・オンライン限定の商品は、配る日から逆算して注文日を決めたか
・総額は「実人数+予備」で計算したか。送料と外装費を足しても予算内か
・ナッツ・小麦・卵・乳成分などのアレルギー表示が読める状態で渡せるか
賞味期限15日・21日・345日|数字で渡せる場面が変わる
公式表記で確認できる3段階の日持ち
300円前後の焼き菓子は、見た目が似ていても日持ちが大きく違います。今回の6品で公式表記が確認できたものを並べると、文明堂総本店のカステラ巻 単品が発送日より15日間、アンリ・シャルパンティエのフィナンシェ 2個入が発送日時点で残り21日以上、モロゾフのアルカディア(チョコレートチップ)65g入が製造日より345日間。15日と345日では、23倍の開きがあります。
この差は、選ぶときの優先順位を変えます。渡す日が確定していて、その場で手渡すなら15日で十分です。しかし配る相手に長期出張や休暇の人が混じるなら、話は変わります。机に置いてから受け取られるまで2週間かかる可能性があるなら、15日の品はリスクを抱えます。
注意点として、賞味期限は「届いてから」ではなく「発送日から」でカウントされる表記が一般的です。オンラインで早めに注文すると、手元に届いてから配るまでの日数がそのまま期限を削ります。届いた日ではなく発送日を起点に、配る日までの残日数を計算してください。
職場で配るなら日持ちを最優先にする
退職や異動の挨拶で配る場合、日持ちの長さは味より優先されます。理由は、全員が同じ日に出社しているとは限らないからです。在宅勤務、外出、休暇。渡す側は最終出社日という締切がありますが、受け取る側の都合はばらばらです。
この条件で選ぶなら、345日もつアルカディア(チョコレートチップ)65g入のような品が構造的に有利です。机に置いておいても期限に追われません。挨拶で選ばれる価格帯は300円から500円あたりに広がっているという情報もあり、324円はその下限寄りに位置します。人数が多い職場では、この帯を選ぶ判断が現実的です。
デメリットは、日持ちの長い焼き菓子は生菓子のような季節感を出しにくいことです。特別感より確実性を取る選択なので、そこは割り切ってください。もし少人数で、その場で全員に手渡せる状況なら、日持ちを気にせず好きな品を選べます。
当日その場で渡せるなら、日持ちより見た目に振ってよい
逆のケースも整理します。結婚式の見送りや二次会のように、全員がその場にいて、その場で受け取る状況なら、賞味期限は選択の基準から外して構いません。優先すべきは、受け取った瞬間の見え方と、持ち帰りやすさです。
この条件では、324円の[プティギフト用] シガール 3本入のような小箱、あるいは594円のミニゴーフルのような缶が力を発揮します。手のひらに収まり、片手で受け取れて、バッグに入れても潰れない。会場で立ったまま渡す動作を想定すると、この形状の優位性が分かります。
注意点は持ち帰りの負担です。缶入りは見栄えがしますが、他の引き出物と重なると荷物が増えます。参加者の帰宅距離が長い場合は、軽くて薄い袋入りのほうが親切という判断もあり得ます。会場の立地や参加者の顔ぶれによって、正解は動きます。
| 場面 | 優先する条件 | 合いやすい選択 |
|---|---|---|
| 退職・異動で職場に配る | 日持ちと入手の確実さ | アルカディア(チョコレートチップ)65g入(324円) |
| 結婚式・二次会で手渡す | 受け取る瞬間の見え方 | [プティギフト用] シガール 3本入(324円) |
| 遠方から人数分を手配する | オンラインで確実に届くこと | フィナンシェ 2個入(399円) |
| 人数が直前まで読めない | 余っても総額が痛まないこと | カステラ巻 単品(151円) |
プチギフトを300円で渡すときに効く3つの作法
失敗しやすい点その2|外袋とラッピング代を予算に入れ忘れる
もう1つの典型的な失敗が、商品代だけで予算を組んでしまうことです。324円の品を60人分そろえて19,440円。ここまでは計算どおりでも、1つずつ透明袋に入れてリボンをかけ、メッセージシールを貼ると、資材費が上乗せされます。1個あたり数十円でも、60人分では無視できない額になります。
原因は、プチギフトの写真映えする例が「ラッピング済みの状態」で紹介されることが多いからです。商品単体の価格を見て「324円で買える」と判断すると、そこに至るまでの工程が抜け落ちます。
対策はシンプルで、最初から外装が完成している品を選ぶことです。今回の6品でいえば、シガール 3本入、フィナンシェ 2個入、ミニゴーフルはいずれも箱や缶に入っており、そのまま渡せます。袋入りのアルカディアやカステラ巻 単品を選ぶ場合は、資材費と作業時間を予算表に明記してから決めてください。人手が足りない直前期に、60個のラッピング作業が残っているのは避けたい状況です。
のし・メッセージカードは「つけない」判断も選択肢に入る
300円台のプチギフトに、のし紙をかけるべきかという疑問はよく出ます。実務的には、配る人数が多いカジュアルな場面では、のしを省略して一言添えたカードやシールで代える形が一般的です。のしは本来、あらたまった贈答の形式であり、見送りで手渡す小さな品には形式が重すぎることがあります。
ただしこれは断定できる話ではありません。のしや掛け紙の扱いは地域や家庭、宗派によって異なる場合があります。目上の方への挨拶や、家族が関わる場面では、周囲の慣習に合わせるのが安全です。判断に迷ったら、同じ場に立つ年長の方に一言確認するのが確実です。
メッセージカードについては、多くの菓子ブランドの公式オンラインショップが無料または低額で対応しています。アンリ・シャルパンティエのフィナンシェ 2個入もメッセージカードに対応した商品として案内されています。手書きが難しい人数なら、注文時にまとめて依頼できる仕組みを使うほうが現実的です。
実は300円台で差がつくのは味ではなく「開けやすさ」
意外と知られていないのですが、300円台のプチギフトで受け取った側の印象を左右するのは、味そのものより「その場で開けられるか」です。この価格帯の焼き菓子は、どのブランドを選んでも品質に大きな差は出ません。本体300円という制約の中では、素材も工程も似た水準に収束するからです。
差がつくのは、渡された後の数十秒です。片手で持てるか、封が開けやすいか、中身が1個か複数か。フィナンシェ 2個入が399円で選ばれるのは、味の差というより「2個ある」という分かりやすさが効いているからです。逆に、袋入りの65g入は開けた後に置き場所が要るので、立食の場面では扱いにくくなります。
この視点で選び直すと、候補の順位が変わることがあります。ブランド名で悩んでいるなら、一度「相手が受け取ってから開けるまでの動作」を想像してみてください。その動作がスムーズな品が、300円台では正解に近い。デメリットとして、開けやすさを優先すると外装がシンプルになりがちなので、見栄えとのバランスは自分で決める必要があります。
まとめ:プチギフト300円は「税込324円」で組み立てる
最初の一歩として決めるべきなのは、商品ではなく「渡す場面」です。その場で手渡すのか、机に置くのか。この1点が決まれば、324円の2品——箱で渡せる[プティギフト用] シガール 3本入と、345日もつアルカディア(チョコレートチップ)65g入——のどちらを選ぶかは自動的に決まります。人数が読めないなら151円のカステラ巻 単品で調整幅を持たせ、遠方から手配するならオンライン限定の399円のフィナンシェ 2個入を押さえる。予算300円という制約は、選択肢を狭めるものではなく、判断の順番を教えてくれる手がかりです。
なお、価格・内容量・賞味期限・販売形態は改定されることがあります。※最新情報は各ブランドの公式サイトでご確認ください(ヨックモック/モロゾフ/アンリ・シャルパンティエ/文明堂総本店/神戸風月堂)。

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