結婚式の準備が終盤にさしかかると、「せっかくならプチギフトも二人らしいものにしたい」という気持ちが出てきます。ところが調べ始めると、名入れ、フルオリジナル、写真入り、ラベルだけ変更と選択肢が枝分かれし、価格の表示も「1個いくら」だったり「1セットいくら」だったりで、結局いくらかかるのかが見えなくなります。
先に結論をお伝えします。結婚式のオリジナルプチギフトは、パッケージを丸ごと作り替えるタイプなら1個148.5円から、名入れだけのタイプなら1個308円から発注できます。ゼクシィの調査ではプチギフトの平均価格は268円ですから、オリジナルにしたからといって相場を大きく超えるわけではありません。予算が膨らむ原因は単価ではなく、セット単位でしか買えない仕組みと、納期に追われて特急料金を払うことの方です。
この記事では、公式サイトで確認できた価格だけを使って、お菓子・飲み物・名入れの3タイプを横並びに整理します。60名規模で発注したときの総額試算、写真入りパッケージがゲストにどう受け取られているかという調査結果、そして入稿から当日の配り方までの段取りもあわせて確認していきます。
・オリジナルプチギフトの単価は1個148.5円から308円が中心という価格の全体像
・お菓子タイプ・ドリンクタイプ・名入れタイプの違いと、それぞれが向くゲスト構成
・60名分を発注したときの総額試算と、セット単位で生まれる端数の埋め方
・写真入りパッケージで後悔しないための線引きと、発注スケジュールの目安
結婚式のオリジナルプチギフトはいくらで作れる?平均268円が基準線

平均268円、準備率73%という数字が示す現実的なライン
予算を決めるときの出発点は、周りがいくらかけているかという実勢値です。ゼクシィの調査によると、プチギフトの平均価格は268円で、ゲスト1人当たり200~300円台の品物を選んでいる人が多いと報告されています。プチギフトを準備した人は73%、そのうち80.5%が会場外で購入し、手作りは6.4%です。ゼクシィの調査データを見るかぎり、会場の提携先ではなく自分で手配するのが多数派だとわかります。
結婚式アイテムを扱うファルベも、1人あたりの目安を200円~400円と案内しており、同社のインスタグラムアンケートでは「200~300円」と回答した人が最も多かったとしています。つまり、オリジナルを検討するときの現実的な着地点は、1個あたり300円前後ということになります。
ここで注意したいのは、オリジナル=高いという思い込みです。後述するパッケージ印刷タイプは1個148.5円から成立し、平均値を下回ります。逆に、名入れカード付きのドリンクギフトは1個473円で、平均を大きく上回ります。オリジナルかどうかではなく、どの方式を選ぶかで単価が2倍以上変わる、というのが正確な理解です。
「名入れ」と「パッケージまるごとオリジナル」は別の商品だと考える
同じ「オリジナル」でも、カスタマイズできる範囲は3段階に分かれます。範囲が広いほど二人らしさは出せますが、最低注文数と納期の縛りが強くなります。
名入れタイプ=既製品のパッケージやタグに、二人の名前と挙式日だけを刷り込む方式。中身は市販品と同じ。
フルオリジナル(オリジナルパッケージ)タイプ=ベビースターやじゃがりこなど市販菓子の外装そのものを、自分でアップロードした写真やイラストに置き換える方式。
メッセージカード名入れ=お菓子は既製品のまま、添えるカードやタグにだけ名前を入れる方式。ウェルカムスペースの装飾を兼ねるセット商品が多い。
どれを選ぶかは、ゲストの顔ぶれで決まります。友人中心のカジュアルな披露宴や二次会なら、パッケージごと変えたお菓子は話の種になります。親族や上司の比率が高い式では、名入れタイプにとどめてお菓子そのものの見栄えを優先する方が無難です。オリジナル度合いを上げるほど「二人のための記念品」に近づき、ゲスト側の実用性からは遠ざかる、というトレードオフがあります。
単価の裏にある「1セット単位でしか買えない」という縛り
オリジナル系の商品でつまずきやすいのが、購入単位です。たとえばプチデコベビースターは1セット20袋入りで3,300円、デコじゃがりこは1セット12個入りで3,740円という売り方で、1個ずつの追加購入ができません。ゲストが63名なら、20袋セットを4つ買って80袋にするしかなく、17袋が余る計算になります。
この端数は無駄にも見えますが、当日の予備として機能します。急な出席者の追加、受付での破損、二次会への持ち込みなど、プチギフトは不足すると取り返しがつきません。セット単位の商品は「余る前提で買う」と割り切った方が精神的に楽です。
一方で、名入れタイプのレコードイラストは最低注文数30個から1個単位で足せるため、人数がぴったり決まっている少人数婚では無駄が出ません。人数変動の可能性が高いか低いかで、選ぶべき方式が変わります。
相場そのものをもう少し詳しく確認したい場合は、こちらの記事で人数別の総額の作り方を整理しています。

招待状の準備も席次も決まったのに、プチギフトだけが最後まで決まらない。ゼリーにするかクッキーにするか、300円と400円で何が変わるのか、そもそも用意しないと失…
パッケージごと作り替えるお菓子タイプは1個148.5円から
プチデコベビースターは1個165円、賞味期限150日以上という余裕
市販菓子のパッケージを置き換えるサービスで、価格と扱いやすさのバランスが取れているのがプチデコベビースターです。1セット20袋入りで3,300円、1個あたり単価は165円になります。商品サイズはW約10.5cm×H約18cm×厚み約1.5cmと薄く、印刷範囲はW約10cm×H約12.4cmと広いため、二人の名前と挙式日を入れても余白が残ります。
この商品の強みは日持ちです。公式サイトには賞味期限まで150日以上の状態で届くと明記されており、式の2か月前に受け取っても消費期限を気にせず保管できます。式当日に配りきれなかった分を、後日職場や親族へのお礼に回すこともできます。
使いどころとしては、子どもの参列がある式、友人が多い二次会、カジュアルなガーデンウエディングが合います。逆に、フォーマル度の高い会場では駄菓子系のパッケージが浮くことがあります。アレルギー物質は小麦、大豆、鶏肉、豚肉、ゼラチンと表示されているため、小麦や動物性原料を避けるゲストがいる場合は、その人の席だけ別のギフトを用意する配慮が必要です。
Myブラックサンダーは1個148.5円で、今回調べたなかで最も安い個包装菓子
単価を抑えたい場合の候補がMyブラックサンダーです。1セット20個入りで2,970円、1個あたり単価は148.5円になります。パッケージ印刷タイプとしては最安の部類で、100名規模でも予算が膨らみにくいのが利点です。
ブラックサンダー自体の知名度が高く、「見慣れたお菓子の名前だけが二人の名前に変わっている」という意外性で笑いが取れます。ゲストにとっても中身の味が想像できるため、食べずに持て余すリスクが小さいのも実務的な長所です。
注意点は季節と会場です。チョコレート菓子である以上、夏場の屋外での引き渡しや、長時間の車移動を伴う遠方ゲストには不利になります。真夏の挙式で、お見送り後にゲストが炎天下を歩く動線であれば、焼き菓子系やドリンク系に切り替える方が安全です。単価の安さだけで決めず、当日の気温と動線をセットで考えてください。
デコじゃがりこは1個約311円、インパクトと引き換えに増える荷物
存在感を優先するならデコじゃがりこです。1セット12個入りで3,740円、1個あたり単価は約311円と、平均268円をやや上回ります。商品サイズはW約9cm×H約9cm×厚み約10cmとカップ型で、受け取った瞬間のインパクトは今回取り上げたなかで最大です。オーダー画像は3種類まで作成できるため、テーブルごとにデザインを変える演出もできます。
公式サイトでは賞味期限まで60日以上の状態で届くと案内されており、基本的に約3日~1週間程度で出荷されます。納期が短いので、準備が遅れた場合の駆け込み先としても機能します。
妥協点は、かさばることです。厚み約10cmのカップを60個以上保管する場所が必要で、当日はお見送り時にゲストがバッグに入れづらいという問題も起きます。ホテル併設の式場でゲストが宿泊するケースや、車で来場する親族が多いケースには向きますが、電車移動の女性ゲストが多い都心の式では、荷物になる点を織り込んでおくべきです。
ハッピーターン・かっぱえびせん・コアラのマーチという選択肢
同系統のサービスには、マイハッピーターン(1セット20袋入り3,410円、1個あたり単価170.5円)、デコかっぱえびせん(1セット20袋入り3,410円、1個あたり単価170.5円)、コアラのマーチDECO(1セット20袋入り3,740円、1個あたり単価187円)があります。いずれも1個あたり200円を切り、平均268円の枠内に収まります。
選び分けの基準は、ゲストの年齢層と甘いものへの好みです。年配の親族が多いならしょっぱい系のかっぱえびせんやハッピーターン、子どもが多いならコアラのマーチ、という振り分けが素直です。甘い引き菓子をすでに用意している場合、プチギフトまで甘いものにすると重複するため、しょっぱい系を選ぶと全体のバランスが取れます。
注意したいのは、スナック菓子そのものへの評価です。後述する100人アンケートでは、がっかりしたプチギフトの2位にスナック菓子(10%)が挙がっています。オリジナルパッケージにする以上、中身がスナックであることは変わりません。フォーマル寄りの式では、この点を踏まえて焼き菓子やドリンクに寄せる判断もあり得ます。
| 項目 | プチデコベビースター | Myブラックサンダー | デコじゃがりこ |
|---|---|---|---|
| 1セット価格 | 20袋入り 3,300円 | 20個入り 2,970円 | 12個入り 3,740円 |
| 1個あたり単価 | 165円 | 148.5円 | 約311円 |
| 賞味期限 | 150日以上の状態で届く | 公式サイトに記載なし | 60日以上の状態で届く |
| 向くシーン | 子ども連れが多い式・二次会 | 大人数で単価を抑えたい式 | インパクト重視・車移動の多い式 |

出典はいずれもDecoto公式のオリジナル商品一覧に掲載されている税込価格です。
飲み物で作るなら1袋248円から、コーヒーが強い理由

THE COFFEESHOPのドリップバッグは1袋248円、25袋から発注できる
ドリンク系で単価と最低ロットのバランスが良いのが、THE COFFEESHOPのウエディング向けオリジナルドリップバッグです。1袋248円(税込)で、最低注文数は25袋。少人数の家族婚でも成立する数字です。デザイン料は基本価格に含まれており、テンプレートに写真と文字を入れる方式のほか、データ入稿にも対応しています。
納期は注文から5営業日が標準で、追加費用を払えば2営業日の特急にも対応します。パッケージはクラフトとホワイトから選べ、ラッピングを付ける場合は1袋あたり66円~187円が加算されます。ラッピングまで付けると1袋あたりの実質単価は300円台に乗るため、平均268円に収めたいなら無地のまま渡す判断も必要です。
コーヒーがプチギフトとして強いのは、荷物にならず、日持ちがして、当日の気温に左右されないためです。100人アンケートでも、ドリップコーヒーや紅茶のティーバッグは嬉しかったプチギフトの2位(10%)に入っています。妥協点は、コーヒーを飲まないゲストには使い道がないこと。カフェインを避けたい妊娠中のゲストがいる場合に備え、デカフェを含む豆の種類が複数選べるかを確認しておくと安心です。
名入れカード付きのコーヒーギフトは1個473円、50個からの発注
もう少し格式を上げたい場合は、ファルベの<名入れメッセージカード付>コーヒープチギフトがあります。1個473円で、内容量はドリップコーヒー2個。最低注文数は50個、納期は2週間です。ロゴやQRコード、メッセージを入れられますが、ロゴを入れる場合はPDFまたは.aiデータの支給が必要になります。
1個473円は平均268円の1.7倍を超えます。それでも選ばれるのは、コーヒーが2個入っている点が効くからです。1個入りのギフトは「その場の一杯」で終わりますが、2個入りは夫婦や家族で分けられます。夫婦での参列が多い式では、実質的な満足度が変わってきます。
注意点は最低注文数と納期です。50個という下限は、30名規模の家族婚では過剰になります。また、ロゴデータを用意する工程は思いのほか時間を食います。デザイン会社に依頼していない限り、二人の名前と挙式日を文字で入れる構成にとどめる方が、2週間の納期に確実に間に合います。
キャンディとカルピスは、単価の両極端を示す好例
お菓子でもドリンクでもない中間として、デコキャン(1セット50個入り3,520円、1個あたり単価70.4円)とカルピスデコボックス(1セット10個入り2,860円、1個あたり単価286円)があります。同じオリジナルパッケージ商品でも、単価は4倍の開きがあります。
デコキャンは1個あたり単価70.4円という水準で、二次会の参加者全員に配る、受付で渡す、席次表に添えるといった「数を配る」用途に向きます。予算をプチギフト以外に振りたいカップルには現実的な選択肢です。
カルピスデコボックスは1個あたり単価286円で平均268円に近く、夏の挙式で映えます。ただし飲料である以上、重さと持ち帰りやすさは不利です。式の後にゲストが二次会へ移動する動線なら、その場で飲めるドリンクは歓迎されますが、遠方から新幹線で帰るゲストが多い場合は負担になります。会場からゲストがどう帰るかを想像してから決めてください。
ノベルティ向けの格安ロットは、結婚式には向かない
検索すると、1個109円~という名入れドリップコーヒーのサービスも見つかります。ただし最小ロットは1,000個~、最短納期は20日~で、申込からの目安は3週間程度と案内されています。企業のノベルティ向けの条件であり、結婚式の規模ではロットが桁違いです。
実は、この「単価だけを見て選ばない」という視点が、オリジナルプチギフト選びでは最も効きます。単価が安い商品ほど最低ロットが大きく、納期が長い傾向があるためです。80名の式で1,000個は使い切れませんし、余った分の保管先もありません。
結婚式で現実的なのは、25個から50個程度で発注できるサービスです。人数が読みにくい段階でも動けること、追加発注の余地があることが、単価の数十円差より重要になります。安さに惹かれたときは、必ず最低ロットと納期を並べて確認してください。
人数が最後まで動きそうなら、25袋から発注できて納期5営業日のドリップバッグ方式が安全です。1袋248円なら平均268円の枠内に収まり、不足したときの追い発注も現実的な日数で間に合います。
名前と挙式日だけ入れたい人に向く「中身が選べる」タイプ
レコードイラストは1個308円、紅茶か入浴剤かを選べる
パッケージ全体を作り替えるのは気恥ずかしい、でも二人の名前は残したい。その中間解が名入れタイプです。ファルベのレコードイラスト(名入れタイプ)は1個308円で、通常価格385円の20%OFF価格として掲載されています。名入れできるのは新郎のお名前(ローマ字)、新婦のお名前(ローマ字)、挙式日の3項目です。
中身は入浴剤(パウダータイプ フルーツシリーズ25g×1包)と紅茶(セイロンティー ティーバッグ3個)から選べます。デザインはブルー・レッド・グリーン・山吹の4色アソートで、色の指定はできません。テーブルに並べたときに色が散るのを演出と捉えるか、統一感の欠如と捉えるかは好みが分かれるところです。
最低注文数は30個、納期は10営業日(土日祝を除く)です。中身を選べることには実利があります。100人アンケートでは、がっかりしたプチギフトの1位がバスギフト(15%)でした。香りの好みが分かれる入浴剤より、紅茶を選ぶ方が外れにくいという判断材料になります。
カードにだけ名前を入れて、ウェルカムスペースの装飾も兼ねる
お菓子そのものは既製品のまま、メッセージカードに名入れするセット商品もあります。Decotoの名入れ特集には、DOLCESTa(ハートクッキー)ウェルカムオブジェ 55個セットが16,072円、ウェルカムハンガー(ハートクッキー)30個セットが12,994円、ハッピーラパン・ブルー(パイ&紅茶)30個セットが13,929円、Welcome candy tags(棒付キャンディー)32個セットが13,849円、ダーズンフラワー(フルーツゼリー)40個セットが16,414円という価格で並んでいます。
この方式の利点は、披露宴の前後で二度働くことです。受付やウェルカムスペースにオブジェとして飾っておき、お見送りでそのまま1個ずつ手渡せます。装飾費とプチギフト費を1つの予算にまとめられるため、会場装花を抑えたいカップルとは相性が良い構成です。
注意点は、セット単位でしか買えないことと、1個あたりの単価が読みにくいことです。55個セットや32個セットといった半端な数で構成されているため、ゲスト数と一致しません。飾りとして使う分を差し引くと配れる数が減る点も、事前に数えておく必要があります。
お酒とお米という、菓子以外の逃げ道
甘いものもスナックも避けたい場合、Decotoには上善如水オリジナルギフト(720ml・1本3,630円)や、米デコギフト(1個550円・40個以上から注文できる)があります。単価は跳ね上がりますが、両親や主賓など特定の相手に向けた記念品としては筋が通ります。
お米は「実家に帰ってから炊く」という時間差の体験を渡せるため、遠方から来た親族への感謝を伝える品として機能します。日本酒は720mlと重量があるので、車で来る相手や、後日改めて届ける相手に限定するのが現実的です。
全員に同じものを配る必要はありません。テーブルの大半には1個165円のお菓子、両親と親族の席には別のものを、という二段構えは実務でよく使われる組み立てです。人数が多いほど、単価の低いものと高いものを混ぜた方が総額はコントロールしやすくなります。
| 目的・シーン | おすすめの選択 | 1個あたりの目安 |
|---|---|---|
| 友人中心・二次会あり | パッケージ印刷のお菓子タイプ | 148.5円~187円 |
| 親族・上司が多いフォーマルな式 | 名入れのみのドリンク・紅茶タイプ | 248円~473円 |
| 30名以下の家族婚 | 25袋から作れるドリップバッグ | 248円 |
| 装飾と兼用して費用を圧縮したい | ウェルカムオブジェ型の名入れセット | 12,994円~16,414円(セット価格) |
名前を入れる贈り物という発想は、両親へのプレゼントにも応用できます。彫刻代の考え方はこちらで整理しています。

60名分の総額はいくらになる?端数と送料で最終額が動く

贈り物の教科書調べ:60名で発注した場合の総額試算
単価だけでは判断できないので、各社の公式価格をもとに60名分の総額を試算します。セット単位の商品は、60名をまかなえる最小のセット数で計算しています。
| 商品 | 必要な購入単位 | 60名分の合計 |
|---|---|---|
| Myブラックサンダー | 20個入り×3セット | 8,910円 |
| プチデコベビースター | 20袋入り×3セット | 9,900円 |
| THE COFFEESHOP ドリップバッグ | 60袋(1袋単位) | 14,880円 |
| レコードイラスト(名入れ) | 60個(1個単位・下限30個) | 18,480円 |
同じ60名でも、最安と最高で総額は2倍以上開きます。プチギフトに1万円を切る予算を割り当てるか、2万円近くを割り当てるかは、装花や引き出物とのバランスで決める話です。総額で比べると、単価数十円の差が最終的に1万円近い差になることがわかります。
セット単位で必ず出る端数を、予備として設計に組み込む
60名にプチデコベビースターを配る場合、20袋入りを3セット買えば60袋ちょうどですが、実務では余裕を持たせます。当日の欠席や、逆に付き添いでの追加参加はどちらも起こり得るためです。
目安として、ゲスト数の1割程度を上乗せしておくと、受付での破損や写真撮影用の見本にも回せます。セット単位の商品はもともと端数が出るので、この上乗せがちょうど吸収されることが多くなります。
逆に、レコードイラストのように1個単位で買える商品では、上乗せ分の判断を自分でしなければなりません。最低注文数30個を満たしたうえで、人数+数個で発注する。この数個が、当日の想定外を吸収してくれます。
送料770円をゼロにできる条件を知っておく
意外と見落とされるのが送料です。Decotoの場合、送料は一注文につき770円で、商品代金10,000円(税抜)以上かつ同一配送先・配送日であれば無料と案内されています(デコレーション商品は除外)。60名規模でお菓子を発注すれば、多くの場合この条件に届きます。
配送日数は、東北・北陸・関東・東海・関西が出荷予定日から1日、北海道・四国・中国・九州が2日です。支払い方法はクレジットカード、PayPay、楽天ペイ、代金引換、ペイジーから選べます。Decoto公式のご利用ガイドに条件がまとまっています。
注意すべきはキャンセル条件です。出荷準備前までであればキャンセルを受け付けるとされていますが、デコレーション商品のキャンセルはできません。オリジナル商品は入稿した時点で自分たち専用の印刷が始まるため、後戻りできないと考えてください。式の日程変更や人数の大幅な見直しが起こり得る段階では、発注のタイミングを慎重に選ぶ必要があります。
オリジナルにして後悔する2つのパターンと、その避け方
失敗1:二人の顔写真を全面に入れて、外装を破けなくさせる
最も多い後悔が、顔写真の扱いです。結婚式に参列してプチギフトを受け取った経験がある男女100名に聞いた調査(家族婚ナビ・2024年5月22日実施)では、がっかりしたプチギフトの4位に「オリジナルデザインの菓子」が8%で挙がっています。自由回答には「オリジナルデザインにかける費用を商品そのものにして、品質を上げる方が良いと思った」という声や、写真入りの菓子について「外装を破くのに抵抗を感じた」という声が収録されています。
原因は、写真が大きすぎることです。パッケージいっぱいに二人の顔があると、ゲストは開封するときに気を使います。飾ることもできず捨てることもできない、という状態が「困った」の正体です。
対策はシンプルで、顔写真を主役にしないことです。二人のイニシャル、挙式日、シルエットや線画のイラスト、会場の似顔絵といったモチーフに置き換えれば、開封のハードルは下がります。写真を使う場合も、パッケージの隅に小さく配置し、主役は色やデザインに任せる。この線引きだけで、受け取る側の負担は大きく減ります。
失敗2:オリジナル代を捻出するために中身の質を下げる
もうひとつの落とし穴が、印刷代を回収しようとして中身を安く済ませるパターンです。前述のアンケートで嬉しかったプチギフトの1位は洋菓子(49%)、2位はチョコレートとドリップコーヒー・紅茶のティーバッグ(各10%)でした。ゲストが評価しているのは、あくまで中身です。
オリジナルパッケージは、中身が変わらないまま外装だけが特別になる仕組みです。ここで単価を下げるために中身のグレードを落とすと、「見た目は凝っているのに食べたら普通」という印象になり、かけたコストが逆効果になります。
予算が足りないときの正解は、オリジナル化する範囲を狭めることです。パッケージ全体ではなくタグやカードだけを名入れにすれば、単価を抑えたまま中身のグレードを保てます。二人らしさは、印刷面積ではなく言葉の選び方でも十分に伝わります。
賞味期限と保管場所は、発注前に確認しておく
日持ちは商品によって差があります。プチデコベビースターは賞味期限まで150日以上、デコじゃがりこは60日以上の状態で届くとされています。早めに手配するなら150日側、直前に決めるなら60日側でも問題ありません。
問題は保管です。60個から80個の菓子は、想像よりも場所を取ります。特にデコじゃがりこは厚み約10cmのカップ型で、段ボール1箱では収まりません。直射日光と高温多湿を避けられる場所を、発注前に確保しておいてください。
オリジナルパッケージ商品は、印刷が始まるとキャンセルできないのが基本です。式の日程や人数が固まる前の発注は避けてください。あわせて、アレルギー表示(プチデコベビースターは小麦、大豆、鶏肉、豚肉、ゼラチン)を確認し、該当するゲストには別の品を用意しておくと安心です。
発注から当日まで、逆算するとやることは4つだけ
1か月半から2か月前に動き出せば、特急料金を払わずに済む
納期は商品ごとに違います。レコードイラストは10営業日(土日祝を除く)、ファルベのコーヒープチギフトは2週間、THE COFFEESHOPのドリップバッグは注文から5営業日、ノベルティ向けの名入れドリップコーヒーは最短20日~です。数字だけ見れば間に合いそうですが、実務ではデザイン確定までの往復に時間がかかります。
逆算すると、1か月半から2か月前に動き出すのが安全圏です。式の1週間前には手元にある状態にしておくと、当日の持ち込みや会場への事前搬入も落ち着いて手配できます。直前になるほど特急料金の選択肢しか残らず、THE COFFEESHOPの2営業日対応のように追加費用が発生します。
注意点は、式場への搬入ルールです。持ち込み品の受け取り期限や保管可否は会場ごとに違うため、発注前にプランナーへ確認しておくと、届いたのに預かってもらえないという事態を避けられます。
デザインは「文字だけで成立する構成」から作り始める
デザイン作成の流れは各社とも似ています。写真を用意し、サイトのエディタでフレームやスタンプを組み合わせ、確定して発注する形です。デコじゃがりこはオーダー画像を3種類まで作成できるため、複数案を並べて比較できます。
作り始めるときのコツは、まず文字だけで成立する構成を組むことです。二人の名前と挙式日、短い感謝の言葉。この3要素だけで一度完成させ、そこに写真やイラストを足すかどうかを判断します。写真から作り始めると、レイアウトが写真に引きずられて文字が読みにくくなりがちです。
ロゴやオリジナルイラストを入れる場合はデータ形式の制約が出ます。ファルベのコーヒープチギフトではPDFまたは.aiデータの支給が必要です。手持ちがない場合は、支給不要のテンプレート方式のサービスを選ぶ方が、締切に追われずに済みます。
当日は「渡す場所」を先に決めると、配り忘れが起きない
プチギフトはお見送りで手渡すのが一般的ですが、席に置いておく方法、受付で渡す方法もあります。かさばる商品を選んだ場合は、席に置いておく方がゲストの手が空きます。逆に、二人から直接渡す時間を作りたいなら、お見送りの列で1個ずつ渡す形が合います。
席に置く場合は、席札やメニュー表と重ねて配置すると、テーブル上の情報がまとまります。名入れタイプなら、名前と挙式日が入った小さなカードが席札を兼ねることもあり、印刷物を1点減らせます。
忘れがちなのが予備の置き場所です。追加のゲストや破損に備えて、受付の裏や親族控室に数個ストックしておくと、当日の慌ただしさの中でも対応できます。ラッピングの組み方まで詰めたい場合は、袋やリボンの単価から逆算する方法を参考にしてください。

プチギフトそのものは決まったのに、「これをどう包めばいいのか」で手が止まっていませんか。中身は数百円なのに袋とリボンを足したら本体より高くついた、人数分そろえた…
まとめ:オリジナルプチギフトは単価より「ロットと納期」で決まる
最初の一歩としておすすめしたいのは、ゲスト数を確定させる前に、候補を2つに絞っておくことです。単価を抑えたいならパッケージ印刷のお菓子タイプ、渡す相手の年齢層が広いならドリンクタイプ。この2択まで決めておけば、人数が固まった日にそのまま発注できます。デザインは文字だけの構成で一度作っておくと、写真を足すかどうかを落ち着いて判断できます。
※価格・内容量・納期は変更されることがあります。発注前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。

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